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7 新枕① ※

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「にい、まくら……?」

 キョーノスさんが私の上に乗りあげたんだけど?

「新枕を知らない? 向こうの言葉でなんて言うのかな……せっく」
「あー! はい、わかりましたっ」

 キョーノスさんの口からとんでもない単語が出るところだった!
 愛を交わしたいってことね⁉︎

「よかった、断られたらどうしようって思ったよ」
「え? キョーノッ、ん♡」

 理解したって意味で、OKしたわけじゃなかったんだけど‼︎
 キョーノスさんのキスが気持ち良くて頭がぼんやりする。

「アオは口吸いが好きだね……可愛い」
「んん♡」

 なにこれ。
 私の口内を探る舌のせいで考えていられない。

「可愛いね、アオ。上顎、好きなの?」
「あんん~♡ ん♡」

 そこばっかり狙ってくるとか!
 体熱くなってきた。
 キョーノスさんはキスしながら体に触れてくる。

 装備はTシャツのみ。

「ちょうどいい大きさ」

 お尻のこと⁉︎
 ふにふに触れた後、脚の間をゆっくり撫でる。
 効果音をつけてもいいくらい濡れていて、かぁっと顔が熱くなった。

「んぅ♡」

 指先が硬くなった場所を見つけて撫で上げる。
 
「無反応じゃなくてよかった。ひなさきを嫌いな者はいないと聞くけど」
「ひな、さき?」
「あぁ……確かあちらの文献では、くりと」
「あーはい、理解した♡」

 キレイなキョーノスさんの口から飛び出して欲しくない単語だわ。
 ひなさき、みやびな雰囲気でいいかも!
 私もそう呼ぼう。

「アオは頭がいいね。僕が言い終わる前にわかるのだもの」
 
 キョーノスさんは話しながら潤みを塗り広げるように動かした。

「そんなことな、あ♡」
「腰が浮いちゃって可愛いね。よかった、スライムで開発したほうがいいか悩んじゃったけど、僕ががんばるね」
 
「え、スライム⁉︎」
「興味あるなら、次の時ね」
 
 実在するの⁉︎
 異世界、すごい。
 
「興味がないわけじゃないけど、使うのはあぁんん♡」
 
 キョーノスさんは私にキスしながら指を挿し入れた。

「なっ……んん♡」
 
 内側もこんなに濡れたことないし、少しも痛くない!

「大丈夫そうだね、アオの好きなところみつけるね」

 でもナカで感じたことないし、ムダな努力に終わりそうで申し訳ない。
 私の演技は下手らしいし。

「……あの、キョーノスさん。私そこはあまり、感じたことなくて、だからさわっても……ああっ♡ なん、で♡」
 
 おかしい。気持ちいい。
 キスも気持ちいいから?

「少しだけ魔力を流すね。僕、弟子たちみたいに精力ないから途中でアオの体力が切れないように」

「え? あ、んんっ♡」

 魔力流す?
 体力切れ?
 え?
 そんな大仕事⁇

 キョーノスさんのキスがさらにとろけるように甘くなった。指先までしびれるみたい。

「あ♡ キョーノスさん♡ からだ、へんっ♡」
「大丈夫、魔力の相性もいいから気持ちいいことじっくり覚えよう」

 じっくり⁉︎
 じっくりとは!
 もう合体しちゃって、って思ったのにキョーノスさんはTシャツの上から胸に触れた。

「あっ♡」
「衣の上からでも乳嘴にゅうしが立ち上がってるのがわかるね」

 これ、にゅうしって言うんだ。
 今まで胸や先端に触られてもスン、ってなっちゃってたのに、キョーノスさんは違う。

御乳おちちに直接触ってほしい?」

 キョーノスさんに触られると気持ちいい。
 おちちってばあちゃんも言ってたなぁ。
 古めかしい言葉なのにキョーノスさんに似合う。

「え、うん……あっ♡」

 細くて長くて繊細そうな手にみえたけど、やっぱり男の人の大きな手。

「アオはとても魅力的な体だね。柔らかくて、いい匂いで」
「あっ♡ 私っ♡ そんな……っあ♡」
 
 胸の先端をいじりながら耳元でささやいた後、耳たぶを甘噛みされて、体が震えた。

「時間が足りないなぁ、本当は一か所ずつじっくり探求したいんだけど……ごめんね?」

 そう言ってキョーノスさんは私の左膝の裏に手をかけて持ち上げると、芸術品かと思うほどの美しい造形の、そう、作品名O☆TiNTiNを取り出して、ゆっくり私の中へ沈めた。

「ん……あああん♡」

 いきなりで痛いと思って息を止めたのに!
 このO☆TiNTiNがすごい!
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