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7 サミュエル
しおりを挟むサミュエルとの初めての夜は、ひたすら長かった。
微妙にポーズを変えながら、イかされまくって頭がおかしくなったのは確か。
『いい生徒だな。覚えが早くていいね』
記憶がぶっ飛んでその言葉以外はほとんど覚えていないけどね。
今夜は月がきれいだから、散歩に出ようと誘われた。
朝までコースにならないとわかって、私は笑顔で頷いて彼の腕にそっと手をのせ庭に出る。
「夜の庭も趣きがあってきれいですよ。池に月が映ってね。もう少し歩きますから、足元に気をつけて」
伯爵家の庭園は果樹園が隣接していたり、森に続いていたりしてものすごく広い。
池に続く小道をサミュエルがランタンで照らしながらゆっくりと歩く。
「サミュエル、突然動物とか出てこないですよね?」
私が腕をギュッと掴むと、彼が小さく笑った。
「大丈夫ですよ。りすとかうさぎくらいのものです。そうでなければ、こんな夜にあなたを連れて行きませんから」
私の手に手を重ねる。
きゅん。
一番年上で包容力があって頼りになる旦那様。
ベッドの上ではなんだかちょっとアレだけど。
経験値半端ない。
イケメン伯爵だし。
欲望に忠実だしね……。
スペンサーとはキスまでだし、18歳とも、最後まで致す日もそう遠くないのかもしれない……。
「リオナ」
私は余計なことを考えていたせいで、サミュエルの顔を見ていなかった。
見ていたら、引き返したかもしれないのに。
「何を考えているんですか?」
他の旦那のこと、とは答えづらい。
「……まだこっちへ来て7日だな、と」
「そう、ですね。……いきなり5人も夫ができたから慣れないでしょう?」
「……えぇ、まぁ……」
「私とシーヴァーは女神様に選ばれましたが、他の男たちはリオナが自ら選んだんだと思うと嫉妬してしまう自分がいます」
おもいがけない告白に私は言葉が詰まる。
「私は一目であなたに恋しましたから、女神様の目に狂いはないと思っていますが、リオナは、どうですか? ちょうど、着きましたよ」
目の前の小さな池の前で、丸い月とそれが池に映り込むのを眺めながら、私は答えた。
「きれいですね。……あの……サミュエルのこと、私も一目でいいなと思いました」
ベッドでは驚いたけど。
「話してみて好ましく思ったし、胸がどきどきしました」
あんな耐久Hをする人だとは思わなかったけど。
「これからもっとお互い知り合っていけたらいいなと、思います……お分かりだと思いますけど、私恋愛経験がほぼないので……これからよろしくお願いします」
恋愛経験ゼロだけど、これくらい見栄張ってもいいと思う!
「そう、ですね……もっとお互いの関係を深めましょう」
サミュエルがゆっくりと口角を上げてきれいに笑んだ。
それはぞっとするくらい美しくて。
ぞっと?
「リオナ」
名前を呼ばれて顔を上げると、唇が重なって優しく啄まれた。
「あなたは月の女神のようですね」
「さすがにそれは……んんっ!」
いきなり深く舌を突っ込まれて、私はサミュエルにしがみついた。
執拗に嬲られて、息が上がり足ががくがくと震える。
「こっちに……」
私の背中を大きな木の幹に押しつけてサミュエルの身体が私を逃さないように挟み込む。
「思う存分声出していいですからね」
ランタンはさっきまで立っていた場所に置かれていてゆらゆらと炎が揺れている。
「立ってしたこと、ありますか?」
私が首を横に振ると嬉しそうに笑ってスカートを持ち上げた。
「スカートを持っていて。汚したくないでしょう?」
サミュエルは私の下着の中へと指を忍ばせ、とろりと蜜を絡めた。
キスだけで恥ずかしいくらい濡れているから、私は一気に体温が上がる。
「リオナのおまんこはぐっしょり濡れていますね。私のちんこが欲しいですか?」
きれいな顔からそんな言葉が飛び出して私の思考が停止する。
あぁ、そうだった。
「いらないの? じゃあ、たくさん舐めて私を欲しがってもらわないとね」
私の脚の間に膝をつき、下着を避けるといきなり突起に吸いついた。
「ぁっ!」
思わず腰を前に出してしまった私にじゅるじゅると音を立てながら蜜を吸う。
私はスカートで顔を覆うように持ち上げた。
「おや? そんなに私にみてほしいの? もっと足を広げて……ほら、ここ、皮をむいてあげよう。かわいいおまんこが丸見えですね……」
私がスカートを下げる前に強く舌で舐めあげられ、複数の指が押し込められた。
ぐちょぐちょとかき混ぜられてあっという間に絶頂に追い上げられる。
「~~~~っ!」
「声、出していいのに。……あと何回達したらあなたのかわいい口からちんこが欲しいって言ってくれるのでしょうね」
立ち上がったサミュエルが私の目をのぞき込みながら、指を曲げて突起の裏側を刺激する。
なんで忘れてたんだろう。
多分思い出したくなかったんだ。
だってたくさん卑猥なこと言わされた気がするから。
「ほら、言わないとリオナが好きな奥を突いてあげられませんよ?」
中で指を動かしながら親指で突起をぐりっと強く押した。
「ん、ぅ!」
「こんなに滴って、欲しがっているのに困った子だ」
快楽で目の前が霞む。
気持ちいい、けど理性の残った頭は当然そんなことは言いたくないわけで。
「さ、繰り返して。……リオナのおまんこにサミュエルのおちんこ挿れてって」
ぐちゅぐちゅと水音が響く。
言いたくない、言いたくない。
「しかたないですね。……リオナのおまんこにサミュエルのおちんこ挿れて、奥ぐりぐりしてって言わないと挿れませんからね」
さらに言葉が追加される。
サミュエルの指が私をあとちょっとでイけそうなところまで追い上げるのに、それ以上を与えてくれない。
「一度言ったら楽になりますよ。そうしないと、ずっと……このままですからね」
このままはつらい。
だんだんと思考が鈍っていく。
「さみゅ、える……」
「そんな物欲しそうな声出してもだめ、ですよ。言わないと」
ちらりとサミュエルの下半身を見ると、むき出しのアレが上を向き、先端から汁がにじんで光って見える。
思わず、お腹の中がきゅんとした。
「……私のおまんこに、サミュエルのおちんこ挿れて……」
「挿れて、どうしたらいいの?」
「……ぐりぐり、奥突いてほしい、いっぱい」
ふっ、と笑ったサミュエルが私の片足を抱えると蜜口にアレをこすりつけた。
ぬちゃりと音がして期待に震える。
「よくできましたね」
ずんっと、ひと息に突かれて声もなく私は果てる。
痙攣する中をためらいなく何度も抽挿するから片足だけで立っているのがつらい。
「っ! ぁ……!」
「つかまって」
サミュエルに両手両足を絡めるとぐりぐりと奥を擦られる。
この人相手に攻めることなんてできないと思うけど、いつかもっとたくさん経験を積んだら一度くらいは驚かせたい、かも。
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