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領地で新婚生活編

0 アンジーとの思い出 (前作のおさらい)

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* ざっくりとした主人公目線の前作のあらすじです。(基本的に、このような雰囲気で進みます)






 
******


 僕の名前はヴァル。
 九歳の時に王宮の茶会で一目惚れしたアンジーと婚約することになった。

 嬉しすぎて顔がこわばってしまった僕はアンジーやみんなにこの婚約が嫌だと思われて誤解されてしまったんだ。

 僕、侯爵家の息子なのに、全然だめだっ!

 だから、その後は彼女をどれだけ好きか言葉と態度で示すことにした。 

 ぽっちゃりした彼女はそこにいるだけでかわいい。
 お菓子をとってもおいしそうに食べるその笑顔が超絶かわいくて見ていてすっごく幸せな気持ちになる。 
 この世にこんなにかわいい子がいるのかと思ったんだ。

 目の前に天使が!
 目の前にいるんだよ!

 性格だって優しくて、思慮深くて、僕にとって世界一特別な女の子。
 それなのにアンジーはなぜか自分に自信がなくて控えめで。
 あんまり家族とうまくいってないからかな、寂しそうな顔を見せる時があるのは。

 僕は何度だってかわいいって、好きだって伝えるんだけど、ほんの少し首を傾げて困ったように笑うんだ。
 本当に本当にかわいいのに。

 彼女の妹が僕の婚約者になりかわろうとした時も、僕の同級生がアンジーにちょっかいかけようとした時も、僕は持てる力で守った、と思う!

 一緒に過ごすうちにだんだん打ち解けてアンジーもよく笑うようになって。
 彼女といられる僕はいつも幸せでいっぱい。
 
 それから、アンジーも僕を好きになってくれて、僕たちは両想いになった。
 幸せすぎて死んじゃうかもしれないと思ったけど。
 生きていて良かった‼︎

 そんな僕のアンジーが花嫁見習いとして侯爵家にやって来た。
 一つ屋根の下に好きな子がいる。
 父様からも節度を守れと言われて、僕たちはキスまでの関係で。
 僕だって男の子だし、したいことはたくさんあるよ!

 だけど。
 一緒に過ごすようになってますます好きになって、大好きが愛してるに変わったのも自然な流れだった。
 僕は、愛しいアンジーが嫌がることはしたくない。

 アンジーが望んだら喜んで何でも、何だってするけどね?

 そしてお互いが十八歳になって。
 無事に結婚式を迎え、アンジーが僕の愛しい妻となった。

 『夜の本』つまり閨事指南書で猛勉強した僕と、僕の荒ぶる僕自身『僕の俺』をなんとかなだめて挑んだ初夜を乗り越え、僕たちは日々お互いの愛を深めている。

 アンジーがかわいすぎてどうしよう。
 アンジーがかわいくない日なんて、今まで一度もないけどね。
 とにかく、アンジーが好きで愛しくて愛でたくてたまらない。
 
 そんな大好きな女性が僕の妻なんだ!
 夫として最愛の妻を喜ばせたい!
 たくさん笑顔が見たい!

 僕はアンジーがいれば幸せだから、これからも彼女を愛して大切に守って、いっぱいいっぱい幸せにしたい。
 二人の幸せな記憶を増やしたいんだ!
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