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17 ギモーヴ(ラファエル視点)※微+
しおりを挟むクリステルは柔らかくてフルーツみたいに甘くて、いい香りがする。
ギモーヴみたいだ。
マシュマロではない。
似ているが、違う。
もっと繊細で、大切にしないと壊れてしまいそうだ。
クリステルの後頭部と背中を支えながらゆっくりと横になる。
彼女が何か考える前に脚の間に体を置いた。
荒く息を吐きながら、俺を見上げる瞳はまっすぐで純粋。
信頼されているのも感じる。
心臓がぎゅっとつかまれたように痛くて、けど嬉しい。
「可愛い、大丈夫だよ」
「はい……」
もっといろんな言葉をかけて安心させたいのに、それしか出てこない。
脱がしかけのネグリジェが腰のあたりでくしゃくしゃになって、いつになくしどけない姿に欲が高まる。
前世のことを思い出してから今までずっと、落ち着いていた俺のヘソの下の紳士が目覚めた。
だけどまだ怖がらせたくない。
キスの合間にシャツは脱いでしまったけど、下はしばらくこのままで。
「可愛い、きれいだ」
クリステルは母親からろくな説明を受けていないのだと思う。
きっとこの世界では夫の言う通りにお任せしなさいとか言われているのかもしれない。
「怖くないよ、大丈夫」
彼女に声をかけながら白くて一見清楚、だが灯りの当たり方次第で透けそうなネグリジェを取り払った。
クリステルの体が硬くなるのを感じて、再び大丈夫だよって声をかけながら脚に触れる。
「あ……っ、ラファエル様⁉︎」
「力を抜いていて」
瞳が揺れるのがわかって、小さな手を握った。
すぐに小さな手が握り返してきたから、手の甲にキスすると、クリステルはもう片手で顔を隠した。
「聞いていたのと全然違うんです……」
「うん」
「恥ずかしい」
「うん」
指のすき間から俺を見てくるクリステルが可愛くてたまらなくて。
「これからは一緒に風呂に入るんだよ。お互いが健康かどうか確認できる。少しずつ、慣れよう」
お風呂は一緒に入った方が時短だし、風呂の準備やあと片づけも一度ですむ。
夜は2人きりなんだから、くっついていたい。
「……竜人族ってすごい……夫婦の仲が良いのは、そういうわけなんですね……」
驚いてもごもご話すクリステルに、返事の代わりにお腹にキスをした。
出会った頃より柔らかさが増したと思うけど、もしかしたら彼女は太りにくい体質かも。
それなら、もっと色んな菓子を作って食べさせたい。
「クリステルはすべて可愛い。甘くておいしい」
手を離して、彼女の足首をつかんで持ち上げ、そのまま指先を口に含んだ。
「……あっ、ラファエルさまっ、だめ……っ、です……っ」
突然の刺激にクリステルの腰が浮いて、シーツをぎゅっとつかむのが見えた。
くすぐったいだけじゃない様子に、口元が緩む。
小さくて可愛い指に舌を這わせ、丁寧に一本一本舐めていった。
「あ、あ……っ、んんっ」
そのままふくらはぎ、膝裏へと順にキスを落とす。
太ももまで辿ったところで、もう片方の脚へ移った。
クリステルの反応も可愛いし、いつまでだって続けられる。
「大丈夫、もう少しだけ」
俺の声を聞いて、伏せられていた瞳を向けられた。
今なら、してほしいことなんでも叶える。
「可愛いな」
気持ちを込めすぎてしまったのか、クリステルが顔を隠してしまった。
「ラファエル様……大人の色気がすごくて……私……」
「色気」
「はい」
「……意識したことなかったけど、うん。気にしてみようかな」
クリステルが首を横に振って言う。
「そんなの……! 私の身が持ちませんっ」
「そんなことないよ。大丈夫」
竜人のスペックと、今の両親に感謝。
「そのままでいてください。今のラファエル様が、大好きです」
「……ありがとう。俺も今のクリステルが大好きだよ。……続けてもいい?」
「…………はい」
何度か呼吸してから、頷いてくれた。
女性のほうが負担が大きい分、覚悟がいるのかもしれない。
もっと優しく丁寧にしないと。
この先いやいや応じられるのは悲しい。
嫌われたくない。
「優しくするから」
「はい、今も……ラファエル様は優しいです」
「もっと優しくする」
宣言した後はクリステルの内ももを安心させるように撫でてから、脚の間を指でそっと触れた。
「ひぁっ⁉︎」
悲鳴のような声がもれて、クリステルが慌てて口を押さえた。
「可愛い、隠さないで。クリステルのどんな声も聞きたい」
「……レディらしくなくても?」
「そう、俺にだけ見せてよ」
一度目を閉じたクリステルが、俺を見つめてかすかに頷いてくれた。
「ラファエル様も……全部隠さず、見せてくださいね」
可愛い。
全部見せちゃっていいのかな。
「わかった。クリステルだけだよ」
「はい」
ほんの少しほっとしたように息をもらす。
その瞬間を逃さず、再び脚の間に触れた。
「あ! ラファエル、さま……っ、そこは……ああっ‼︎」
きっちり閉じられたそこは、濡れていて、触れたら花が咲くように開いた。
自分の指をクリステルの目の前で咥えて見せると、さらに赤くなって顔をそらす。
「クリステルが不快な思いをしないように準備したい」
「……はい」
初めては痛いかもって聞いているかどうか。
痛いなんて言って怯えさせたくない。
できればわけがわからなくなるまで気持ち良くなってもらうのが目標だ。
「大丈夫だよ」
秘めた場所に指を這わせて、すべらせる。
緊張してるのは伝わってくるけど、この過程をすっ飛ばすわけにはいかない。
唇を寄せて、舌を伸ばす。
「……⁉︎ らっ、ラファエルさまっ、だめ、ですっ」
顔を上げて指で触れながら、問題ないと答えて再び顔を下げた。
「あっ……んっ、あぁ、あ……っ」
彼女の反応が一番大きい陰核を無心で舐め続ける。もどかしいくらいゆっくり優しく。
時々周りも刺激しながら脚を撫でた。
クリステルの腰がわずかに揺れる。
可愛い。
ちゅ、と吸ってみるとびくんと大きく体が跳ねた。
「……ラファエルさまっ……体が、しびれて……おかし、い……ああ!」
変則的なリズムで刺激し続けると、クリステルの体温がさらに上がって、肌がしっとりしてくる。
「おかしくないよ。もっともっと気持ちよくなってほしい」
「ん、あ……っ、あ、あぁ」
もう少し。
ふと、親指の腹で撫で上げた時、クリステルが声を上げて果てた。
びくびくと震える体をなだめながら、快楽を引き伸ばすように指を動かす。
ぼんやりしたまま喘ぐクリステルに声をかけた。
「そのまま力を抜いていて」
「んっ……はい」
ひくひくと動く蜜口にゆっくり指を挿し入れる。
せまくて、きつくて、指の侵入を拒むように締めつけた。
「クリステル、大丈夫?」
「はい……平気、です」
ほんの少し眉間にしわが寄ったのが見えて、指は動かさず親指で陰核に触れる。
「……は、あ……っ」
指を締めつけてくるから、再び唇で愛撫した。
一度達しているから、快感を受け取りやすくなっているようで、甘い吐息がもれる。
「可愛い。大丈夫だよ」
「ん、あぁっ、ラファエルさま……っ、また……っ‼︎」
指を奥へと誘い込むように内壁がうごめいた。
ゆっくり指を動かして、もう一本増やす。
「ああ――……っ」
馴染むまでゆっくり待ってから、クリステルを頂点へと追い上げる。
「可愛いクリステル、大丈夫?」
何も知らなかった彼女が、戸惑いつつも花ひらく様子にヘソの下の紳士も喜んでいる。
楽しくてしかたなかった。
******
* ギモーヴ→主にフルーツピュレにゼラチン使用
* マシュマロ→卵白使用
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