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エリート魔法使いとしてクールにキメている幼馴染は毎日鬼人の俺(淡白)の元へやってくる ※
しおりを挟む* よくある魔法を使うと性欲過多になって困っちゃう、なヒロインと鬼人なのに性欲あまりない淡白なヒーローの話。
* 玩具使用、少し女性上位、口の悪いカップルです。♡は少し飛ぶのと、エロはいつもと隠語を変えてみたのでクセがあるかもしれません(タイトルから察していただけると)
* 男視点で、基本は恋人同士のイチャラブですがほんのり百合妄想してます。ご注意を。
******
「ディック・ライアー、限界だ」
いきなり部屋へと入ってきた幼馴染のヴァージニア・クロフォードが、まっすぐ俺の方へ突進してくる。
今日は仕事で相当魔力を使ったんだろう。
魔法使いという職種は魔力を使えば使うほど、性欲が膨れ上がるらしい。
「いつも言ってるけど、ノックくらいしろよ」
「それどころじゃない。ムラムラしてたまらない」
ベッドに寝転がって本を読んでいた俺は、本から一瞬だけ目を離したことをすぐに後悔する。
今年の新入りの中で1番見込みがあると注目されている彼女は、魔力も高く頑張り屋だ。
カッチリとした制服を無造作に脱ぎ捨てて、シャツのボタンを二つほど外してふぅ、と息を吐く。
「脱ぐなよ。気分じゃない」
体を起こそうとすると、上から乗り上げられて押さえつけられた。
俺達は幼馴染であり、付き合ってもいる。
大人の関係を持つようになったのは、彼女が就職してすぐで、半年ほど。
「ディック。私がその気にさせてやるから、横になっているだけでいい」
「待て待て待て。なんだその右手の怪しげなものは!」
「これはディックのディックにハメてだな、持続力を延ばす道具で」
「そんなの、みればなんとなくわかる……道具に頼るのはやめようぜ」
青ざめる俺のことなど気にせず、ヴァージニアは意地の悪い笑顔を浮かべた。
「……いいのか? 日中はディックの張り形バイヴレーターのおかげで回数は減らして、負担を減らしていると思うんだが」
「…………」
日中ってなんだ。
俺の種族である鬼人は、一般的に性欲過多と思われているし絶倫が多いのも本当なのだが、なぜか俺は性欲が少ない。
成人前からヴァージニアと恋人として、つき合い始めたけどこれまでは手つなぎとキスで彼女のムラムラは解消できていたらしい。
俺も抱き合ってキスすれば満足してたんだ。ヴァージニアは乙女かと笑ったがそれでいい。
「ディックのキスは好きだが、もう我慢できない」
多分、恋人からそんなことを言われたら嬉しくなって盛るのが普通の男なんだろう。
だが、俺はどうやら伝説のひいじいちゃん――淡白で短命だったという男に似ているらしい。
ヴァージニアは大人のつき合いをするとなった時、すごく俺に期待していたみたいだ。すまん。
初めての時だって、痛いと泣きながら3回搾りとられた。俺も泣きたかった。
「待て、俺の命がもたない」
期待はずれで申し訳ない気もするんだが、ヴァージニアは逆に使命感でも感じるのか毎日押しかけて来ては工夫を凝らして……というより日に日にひどくなる。
「私はディックと結婚したいし、長生きしてほしい。だから、こうして色々考えている」
それは確かなんだろう。
精力と体力がつきそうな食べ物も用意してくれる。時にはマッサージも……。
それに今日の下着は清楚な雰囲気の水色で。
俺の好みを考えて選んできてくれるのは嬉しい、それは本当。俺の恋人可愛い。
今下半身がピクっと動いた。
気づいたヴァージニアがお互いの下半身をこすりつけるように尻を動かす。
俺は大きく息を吐いた。
逃げられないなら負担は減らしたい。
「ヴァージニア、キスしよう」
「うん♡」
外ではクールな彼女だが、俺の前ではとても可愛い。性欲過多なところ以外は。
何度か唇を合わせて啄む。潤んだ目で俺を見下ろすヴァージニアがますますムラムラしてるのはわかったが、焦らすようにのんびり構えた。
「ディック……んっ、……ふ、足りない……っ」
「待てって」
ウエストに手をかけてゆっくり撫で上げる。
それからねっとりと舌をからめ、彼女を味わった。
ヴァージニアがシャツを脱いで、遠くに投げ捨てる。
パンティとお揃いのブラから今にもこぼれそうな柔らかいおっぱいがほんのり透けて見えた。
おっぱいを見つめてしまうのはしかたない。
可愛いヴァージニアのおっぱいは好きだ。
ヴァージニアの可愛いおっぱいが好きだ。
「嬉しい。ディックのディックが元気になってきたね」
「下に母ちゃんいるから大人しくしてくれ」
思わず小声になる。
付き合っているのはお互いの家族も知っているけど、ベットがきしむのも声がもれるのもヤバい。
清い交際だとはさすがにヴァージニアの仕事柄思っていないだろうが、いかにも事後な様子で家族と顔を合わせるのはきつい。
最初の頃の、足腰の弱った情けない俺の姿を思い出す。
姉ちゃんは先月家を出た。
ヴァージニアにはもっと控えてほしい。
「表通りまで買い物に行くって出て行った。だから、それまで派手に楽しめるね! もちろん防音の魔法くらいかけるから安心して」
ちらっと部屋にかけられた時計を見る。
母ちゃんが戻って来るまで1時間というところか。父ちゃんはもう少し遅くなるだろう。
それまでにすべて終われば俺の負担は少ない。
こっちだって明日の仕事に響くのは嫌だ。
そんなことを考えていると、ヴァージニアが俺のパンツを一気に下げた。
「……っ! 雑。いってぇ……」
「この軟弱なディックを、私が鍛えてあげるから」
「軟弱じゃなくて、普通なんだ……っ」
俺は人間の男と変わらないはずで。
ヴァージニアの長くて冷たい指に竿をぎゅっと握られて、可愛らしい口でちゅうっと吸いつかれた。
「クッ……!」
そうされれば淡白だからとか関係なく、気持ちよくて思わず腰が浮く。
ヴァージニアの口の中があったかくて、舌が絡みついてすぐに出したくなった。
でも冷たくて細い指がだんだんあったかくなるのも、ぬるぬるすべるのもたまらない。
「ディック、まだ出しちゃ、だめよ」
ちゅぽんとわざと音を立てて、口を離してゆるゆると手でしごく。
それからいつのまに取りつけたのかコックリングが根元に食い込んだ。
「……キツっ!」
「わぁ、いつもよりおっきいかも。これなら出したくても出せないよね」
わざと亀頭のくびれのあたりを刺激しながら意地悪く笑う。
「そうして大人しくしてなさいよ、我慢できたらご褒美あげるから」
俺の反応を確かめながら鼻歌でも歌いそうな様子にムッとした。
ヴァージニアに自由にさせておくと、エスカレートする。
俺は体を起こしてシャツを脱ぎ捨て、こっちを期待するようにじっと見るヴァージニアの背中に腕を回した。
プチっとブラの留め金を外すと、ツンと上向いたおっぱいが揺れる。
「……いい眺めだな」
手を伸ばして下から支えて重さを堪能した後、形が変わるほど揉みしだく。
すでに乳首が勃ち上がっていて、指できゅっとはさんで刺激した。
「んんっ……」
一瞬気持ちよさそうな顔をしたヴァージニアが俺をキッとにらむ。
「我慢せずにさっさとイけよ」
「もったいなくて、いや!」
「はぁ⁉︎ なんでだよ」
いつもいつもそう言うけど、意味がわからない。
とにかく早く出したいし入れたい。
俺が1回イく間に5回でも6回でも7回でも行けばいいのに。
ヴァージニアの後頭部に手を回して、ベタベタの唇に噛みつくようにキスする。
「んうっ……あ、ん……」
すぐとろけるんだから、ちょろくて可愛い。まじで可愛い。性欲過多なところ以外は。
「ケツあげろよ」
「ん……」
素直でよろしい。
パンティを下げて片足を抜き、張りのある尻をもみしだいてスリットに指を這わせる。
触れただけでくちゅ、と音がしてヴァージニアの腰が震えた。
「めちゃくちゃ濡れてる。ほら」
ずぶりと2本の指を入れて、わずかに曲げてぶにぶにしたところを刺激しながら親指でクリに触れる。
「あッ、やっ……!」
ヴァージニアが俺の首に抱きついてきて、2本指をぎゅっと奥へと誘った。彼女の好きなところを重点的に刺激して一気に追い上げる。
「あっ、あっ、ディック……!」
絶頂を引き伸ばすようにゆっくり指を動かし続ける。ナカがうごめいて気持ちよさそうだ。手首までラブオイルが滴ってきた。
「あと3回くらいイこうか、俺も早く入れたいし。ヴァージニアだって指じゃ足りないだろ?」
「足りないっ、早くちょうだい」
「だめだって」
俺がもたないじゃん。
「なんでっ⁉︎ ディックのディックでっ、あぁっ……」
ゆるゆると指を動かしながらクリを押しつぶすと、ヴァージニアの息が荒くなってぎゅんぎゅん指を喰い締めて再び昇りつめた。
「あっ、またっ、ああ――!」
ぐったりと身を預ける彼女の唇を塞いで、指を動かし続ける。
こうして抱き合うのは密着度が高くて乳首がこすれるのもいい。キスもできるし。
だけど押しつけられたおっぱいの感触を意識しすぎると股間が痛い。
「少し……楽になったけど、全然足りない」
「え、じゃああと2回イっとくか」
「無理」
ヴァージニアが俺の肩を押し倒した。
「私が挿れるから」
「俺は1回だぞ? 1回しか勃たん」
「んー、やってみなきゃわからないよ」
そんな風にいつもと同じ会話をし、向い合ったまま彼女の腰を持ち上げて屹立に当てる。
ぐちゅりと音がしていつでも準備OK、先端が奥へ進みそうになった。
このままヴァージニアが腰を落とせば入るのだが――。
「ディックはそのままでいて。動かないでよ」
最初はなぜかいつも騎乗位だから、ヴァージニアに任せる。時々下から突き上げたくなってたまらないし、実際やったら怒られた。
よくわからんが、主導権をとりたいのかもしれない。
「任せて、ディック。お互い最っ高に気持ち良くなろう」
ぎゅっと竿をつかんでゆっくり腰を下ろす。
「……ああっ♡」
ぷるぷるしながら俺を受け入れるヴァージニアの顔を見てますます興奮する。
全て包まれるとあったかいし、ぬるぬるしてるし……でも根元のやつが痛い。
「……ディック、気持ちいい?」
俺の様子に気づいて、女王様みたいな顔をする。
それもツンとして可愛いけど、やっぱり泣かせたいんだ。
「気持ちいい。リングは外してほしいけどな」
腰をつかみ下から突き上げる。
「あっ! んんっ、まって! まって、私がっ、あぁっ♡」
「次ん時な」
ぷるんぷるん揺れるおっぱいを見ながら、攻めたてる。俺の命がかかっているんだ。
「あー、気持ちいい……いてーけど」
「ディック……っ」
ヴァージニアの顔が赤らみ、カラダをしならせる。
おっぱいの誘惑に勝てず、起き上がって乳首に吸いついた。
ころころと舌で転がす余裕もなく、大きくむしゃぶりついて歯を立てる。
「ああっ!」
ビクンっとその刺激で膣が締まり、数回突き上げたらヴァージニアがあっさり達した。
「ちょろいなぁ。ほら、もっと」
気持ちいい。でも痛い。あー、早く出したい。
淡白な鬼人としてはかなりキツい性生活だが、ヴァージニアがほかの男のもとへ行ってしまうのも困る。
俺が淡白だなんて知られてないから、ヴァージニアは「鬼人の恋人でお互いWin -Winだね」なんて言われているらしい。
俺ももし誰かに聞かれても「ヴァージニアとのえっち? フツー」って答えるな、きっと。
めっちゃくちゃ気持ちいいけど、周りに言う必要もない。だけど1日1回したら十分なんだ。
「くやしいよぉ、ディックのディックで、あっさりイくなんて!」
潤んだ瞳でふーふー言いながらにらんでくるが、可愛いだけだ。
「そんなにぬるぬるで、ぎゅうぎゅう締めつけてくるからだろ」
悔しそうに下唇を噛むけど、相手が俺ならいいじゃん。すっきりするんだろうし。
「鬼人のポテンシャル高すぎ! もう1回!」
「……俺まだイってないからそろそろ出したい。これ外して。2回はイかせてやるから」
ヴァージニアの腰を持ち上げて引き抜く。
ガチガチになった竿はいつもより血管が浮いている気もするし、色も悪い。
「おい、違う意味で俺が死ぬ」
「……えっと、ごめん」
ヴァージニアがつなぎ目の見えないリングをあっさり外した。これも魔力を流して取り外しするタイプだったらしい。3回イかせないと納得しないかもしれん。
「次はもっといいもの探して来るから」
ヴァージニアの背をシーツに押しつけ、脚を抱えて上からプレスするように押し込んだ。
「あ……っ♡」
「いらない。なくてもへーき」
見せつけるようにゆっくり腰を進める。
竿がずぶずぶ入っていき、ラブオイルが押し出されて尻を伝った。
その様子をヴァージニアもじっと見ているわけで。
俺の彼女、エロかわいすぎるだろ。
「あー、これやばっ……くそッ」
ぴたりと止まって目を閉じ耐える。
落ち着け、できればあと3回、最低2回イかす。
「ばかぁ、もっとしてよぉ! 動けディックっ!」
クリに触れながら、浅く突いた。
そうして先にヴァージニアを高めてやり過ごす。
「ああっ……! 気持ちいいっ、イイ、けどぉ、奥にもっ、奥にも欲しい」
ふう、と息を吐いてから脚を抱え直した。
ガン、と強く一突きすると、ヴァージニアが激しく震えて達する。
「ひぁっ――!」
いつもとは違う甲高い声に小刻みに奥を突いて快感を長引かせる。
余裕はそれほどないけれど、無心になってひたすら一定のリズムで腰を動かした。
「こんなのっ、死んじゃうっ……」
「……そりゃ、俺が先だろ」
うっかりそう漏らすと、キッと俺を睨んだ。
ヴァージニアの脚が腰に絡みつき、ぐいっと引き寄せられる。膣壁がうごめき、射精を促した。
「おい……っ、まてって……っ!」
さらにヴァージニアは腰を揺らして膣を締め、快感を求める。
「うわっ。待てっ、マジでッ、出る出る出るっ……」
あともう一回イかせようって思ったのに!
避妊薬を服用している俺は、彼女の中で遠慮なく白い花火を打ち上げた。
毎回量が増えてる気がするんだが、これも日々の成果なのだろうか。
「ヴァージニア……」
心臓がどくどくいうのを感じながら荒く息を吐き、彼女を抱きしめる。
「ナカで出されるの好き。すごく満たされる……だから」
「今日はこれで終了。打ち止め」
潤んだ目でヴァージニアが見上げて言う。
「もう一回できるでしょ? 魔力を使った分は戻ったけど、もっといっぱい感じたい。きゅんきゅんして足りないっていってる」
ちらりと時計を見た。
もう家族も帰ってきてるだろう。
防音になってるとはいえ、ナニをやってるかバレているのはいつになっても恥ずかしい。
「もう無理だって」
俺の下から抜け出したヴァージニアが、仰向けにした俺に乗り上げる。
「大丈夫、何もしなくていいから。そのまま寝ていて」
だって、ほかの女にとられるわけにはいかないの、って。
「は? なんだよそれ……あり得ない。ほかの女ってお前以外に誰がいるんだよ」
意味がわからない。
思わず眉間にシワが寄る。
毎日毎日、こんな風に過ごしていたら余力なんかないぞ。
ほかの女の子を見て可愛いとかおっぱいがでかいなとかさわってみたいなとか、思うことはないわけではないが、ヴァージニアとはまったく別だ。
そもそも勃たないだろう。
「だって、今日、楽しそうにマリアさんと話してたし! 昨日はヨハンナさんと一緒だったし! この間はミランダさんでしょ? その前はアリサさんで……」
「いやいやいや、待て待て待て。それ全員ただの仕事仲間だよな? 同じ職場なら普通に話すだろうよ」
ヴァージニアにとって関わりのないうちの職場の女性達の名前を覚えているのが、マジですごい。いや、怖い。怖いよー。
「普通? 私はディック以外の男となんて話さないんだから!」
「いや、ヴァージニアは仕事に困らない程度に話せ」
変人の集まりだと言う魔法使い達のコミュニケーションはどうなっているんだろうか。
「女の子と話せば大丈夫だもん! 女の人多い部署だし! それにいろんなこと教えてくれるし」
「男とは話さない、けど女から教えてもらったのか? 実地で?」
いろんなやり方や玩具を仕入れて来るのは、まさかそういうことなのか……?
みんな性欲が強いんだろうし。
日中云々言ってたし。
「ば、ば、ばっかじゃないの⁉︎ そんなわけないじゃない! ディックが女の子と遊んでいる間、寂しいから女同士で遊んでるだけだよ!」
その言い方が誤解を生むような気がするんだが。
「……うちの職場の女性達はヴァージニアが俺の彼女だって知っているし、遊んでなんかいないし、俺はお前が……、くそっ」
帰りだって一緒に帰ることがあるし、時々ヴァージニアが俺の職場をのぞいているのは有名な話で。
愛されてんなー、とか笑われてんだけど。
「くそってなによー⁉︎ 私がこんなに好きなのに!」
「おい、こら、抱きしめさせろ」
「そうじゃないのよー!」
俺がすぐに好きっていえばよかったんだけど。
言えなかったからヴァージニアが拗ねた。
なんだよ、俺だって好きだよ。
そもそも俺はずっとヴァージニアを女の子だと思って生きてきたから、突然何かが変わったわけでもない。
つまり、ずっと好きなんだ。
「ヴァージニア」
名前を呼ぶと渋々カラダを倒して俺に抱きつく。
それから潤んだ瞳で見上げてきた。
外ではクールなエリート魔法使いだって言われているけど、俺の前ではめちゃくちゃ可愛い。
好きって言ってほしくて拗ねるとか、マジ可愛い、性欲過多以外は。
「……あ」
俺の竿が硬くなったのに気づいたヴァージニアが小さく声を上げた。
「ディック」
お互いの位置を変えた後、うつ伏せにして後ろから突き入れる。今度は最初から激しく攻めた。
「あっ、あぁっ、あ――……っ!」
「浮気なんてしない、ヴァージニアしか知らない俺のディック、気持ちいいか?」
ぱんぱんぱんと音を立てて激しく打ちつける。
出したばかりだから大丈夫のはずだったのに、乱れるヴァージニアの姿にもうイきたくてたまらなくなった。
「あーっ、ディックぅ、すきっ、ディックのディックもすきっ」
「くっそ」
可愛くてたまらん。
ヴァージニアがイってるのを感じながら、俺も彼女のナカを白いジュースで満たした。
うなじにキスを落とし、振り向かせた彼女の息を奪うようにねっとりと舌を絡めてキスをする。
「んぅ……、すき」
横に転がってぼんやりしたい気持ちもあるが、満足そうな笑顔を見てしまったら終わった後のキスは省いちゃダメなやつなんだ。
もう1回キスしておこう。
「ディック、私のこと好き?」
「あぁ」
「……適当に頷いてない⁉︎ ディックのばかっ」
「いや、違うって……好き、だし」
「嘘!」
とってつけたような言い方になってしまったのは認める。
何か言いたげな顔でみられて、はぁ、っと息を吐いた。
「嘘なわけあるかよ。だから……俺は……好きだ」
「もっと素直になりなさいよね」
そんなヴァージニアの返事も生意気で、可愛くてたまらなかったのは心の中に秘めておく。
それから俺に抱きついてきて、頭の匂いを嗅いで笑った。
「ディック、なんかクサイ。でも好き」
「っんだよ、じゃあ離れろよ! 頭だって汗かくわ!」
クサイとか言われたらさすがに俺も傷つくんだが。ぐふぐふ笑ってもっとひっついてくる。
「なんていうかクセになる匂い。もう一回嗅がせて……うふふっ!」
「離れろよ、ったく」
引きはがそうとしてもなぜかもっと体をくっつけてくる。
「ムラムラする」
「流石にもう無理だから」
いきなり耳に噛みついて、さわさわと俺の乳首に触れてきた。
「うっ……」
「たまには触らせてよ」
乳首なんて感じない。感じないぞ。
ぞわぞわするだけで……。
「打ち止めかと思ったけど、目覚めたばかりのディック君こんにちは」
「もう無理、もう無理」
なんとかなだめて体をさっぱりさせてから部屋を出ると、両親も寝室に引き上げた後らしく。
寝るにはまだ早い時間ではあるけれど、ポツンと2人分の夜食が置かれていた。
顔を合わせなくてよかったもののなんともいえない気持ちになる。
「ディック、1人暮らししない?」
「あー、そうだな。それがいいかもな」
「違った、私と一緒に暮らそうよ」
「それは保留」
俺が彼女に同棲を押し切られるまであともう少し――。
******
お読みくださりありがとうございます。
これは……なんというか、投稿先を間違えているような……ここまでおつきあい下さり、お疲れ様でした!
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