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9 会社での過ごし方 おまけ ※
しおりを挟む「おはようございます」
ちょっとセクシーな海堂部長は愛妻家として有名。
にっこり笑顔で挨拶を返してくれるけど、これ以上近づくなオーラがすごい。
あれが奥さんよって先輩が指さした先にものすごい美人がいて、同期の子達が残念がっていたのを思い出した。
海堂 ちんこ
『サイズ アップルパイ好きの国民が多い低地の国の平均』
『硬度 エダムチーズ』
『角度 チューリップ』
『持続時間 ストローープワッフルを作るくらいの時間』
『大きすぎる俺を受け入れてくれた妻を一生愛す』
すれ違い様にみてしまったそれ。
おっと。
なんだ今のは?
これは風車でも有名な国かな⁇
えーと、つまり、股間に巨大なチューリップ⁉︎
あぁ、もう、私の中ではチューリップ部長としてインプットしてしまった!
「……おはよう、どうした?」
後ろから声をかけられて振り向くと、カキが私の顔をまじまじと見る。
「おはよう、カキ」
「今の、海堂部長? サクラもファンの一人?」
「そんなわけないよー。むしろ奥さんの方がすごいなって……」
なんか部長の執着すごそうだし。
なんかすごい……チューリップ持ってるらしいし!
そんなところにチューリップ隠し持ってるって手品かなあぁ‼︎
いや、違う。もう考えるな!
「ああ、すごいキレイだもんな」
「カキも美人に弱いんだ……」
「やきもち? サクラの方が可愛いよ」
耳元でそっと囁くから。
ここ、会社! プライベートは分けようよ!
まだ始業時間前だけど、気持ちの切り替え大事だからね。
昼休みは色々と落ち着かない食堂に近づかないことにしている。
もともと節約も兼ねて弁当持参なのだけど、それを持って食堂に行くこともなくなった。
お湯をもらおうと給湯室へ向かうと中から声がする。
「今夜、鍋にしません? 俺作るんでトマト鍋」
「いいね。そしたら、朝リゾットにして食べたいなぁ」
「いいですね」
あ、タイミング悪かったな。
恋人関係か夫婦かわからないけど、ちょっとこれは入って行きづらい。
今日のランチにカップスープをつけるのはやめよう、そう思ってそうっと去ろうとしたのだけど、中からスッと男が出てきた。
うわ。
森村 ちんこ
『サイズ カンガルーとコアラの国の平均』
『硬度 サンゴ』
『角度 ウミガメ』
『持続時間 ミートパイを食べ切るくらいの時間』
『彼女が好き好き大好き。毎日毎日どんどん好きになる!好きって言い足りないんだ!』
「……失礼」
「あ、スミマセン」
ツンツンして見えるけど、中身めっちゃワンコなの、あの人⁉︎
そしてウミガメってなに?
ステータス!
もうちょっとまともな例えはなかったの⁉︎
えーと、えーと、ジンベイザメとか! ザトウクジラとか!
あ、角度か、角度ねー……。
甲羅干ししてる姿かなぁ……頭上げてるもんね。
見てはいけないものばかり、今日は見てる。
いかん、いかん。気を引き締めていこう。
「サクラって、さ……時々、男の下半身見てるよね?」
「は?」
え? まさか無意識で?
「もしかしてさ、俺じゃ物足りないの?」
「まさか、まさか、そんなわけない、からぁっ!」
対面座位っていうの。
向かい合って彼の腿に乗り、アレを受け入れている。
さっきまでキスして抱き合って甘ーい恋人同士な雰囲気だったのに!
下から突き上げられて、私はカキの首にぎゅっとしがみついた。
「カキ、これっ、深いぃっ!」
「サクラの、好きなちんこ、いっぱい、喰わせてやるよ」
いやーー!
これ、言葉責め?
恥ずかしいっ!
「そんな、ことないっ」
カキが反撃するように、おっぱいを口に含んだ。
ちゅうっと吸いつかれて、お腹の奥がきゅうっとなる。
「っ! 急に‼︎ 潰す気かっっ!」
「ふぁっ⁉︎」
私の中ではっきりとカキが存在感を示した。
めいいっぱい広げられ、大きく動いているわけじゃないのに、ごりごりと中をえぐる。
「カキぃ、だめ」
この快楽から逃れようと、無意識に腰を動かした。
顔を上げたカキが楽しそうに笑う。
「腰、揺れてる。ほら、ちんこ好きじゃん」
「んう、カキの、だけっ‼︎ いじわる、いわ、ない、で……ああっ!」
私の腰に手を添えて穿つ。
「これ、だめっ。あっ、あっ、かきっ……」
目の前が白み、何も考えられなくなる。
いや、何もじゃなくてちんこ以外?
「かき、だけ! かきだけいればいい! かきがすきぃぃーー!」
「俺もっ、サクラ好きだっ」
思いっきり揺さぶられ、私が果て、続けてカキも果てた。
しばらく抱き合った後、カキがポツリと漏らした。
「他の男の下半身は見ないで」
「うん」
私だって、見たくないんだよ!
******
お読みいただきありがとうございます。
今回の登場人物は『お持ち帰りされた私に一途な恋』に出ております。同じ会社設定にしてみました。あちらはわりとシリアスです。
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