33 / 97
ルナリア、蜂蜜漬けにされる
しおりを挟むレーヴェ様は私をテーブルの上に座らせた。
重厚感のある木製のテーブルには、白いクロスがかかっている。
私が乗っても、びくともしなかった。
「ルーナ、可愛い……ルーナの作ってくれたパンケーキと同じぐらいに、美味しそう」
「レーヴェ様、私、食べ物じゃなくて……お願い、お部屋が良い、です……」
「恥ずかしい?」
「っ、はい……ここ、じゃ」
「心配ないよ。誰も、見ていない。ここには、私とルーナ、二人きり。誰も入ってこれない……のだけれど、それだと、見られるかもしれないっていう、はらはら感がなくて、つまらないのかな……」
「そ、そんなことはなくて……」
テーブルに座った私とレーヴェ様の身長は、ちょうど同じぐらいか、私の方が少し低いぐらい。
レーヴェ様は背が高い。
そのうえ、立派な尻尾が九本もあるので、すごく大きく見える。
レーヴェ様は私の剥き出しの胸を何かを考えるようにして揉みながら、軽く首を傾げた。
「ルーナは、ヴェルニアに見られているときに、興奮していたようだから……もしかして見られるのが好きなのかな。……でも、見せるわけにはいかないし……ルーナにとっては、紙人形も人間に見えるようだから、侍女の数を増やす?」
「っ、私、そんなこと、なくて……っ、見られるのは、いやです……」
「そう?」
「レーヴェ様だけが、良いです……だから、レーヴェ様、お部屋に戻りたい、です……」
私がお願いすると、レーヴェ様は私に軽く口付けをして微笑んだ。
「だめ。まだ、私はルーナを食べていないし……ルーナは何も食べていないよね。私が食べさせてあげる」
「っ、あの、私……お腹、すいてなくて……だから、私は、よくて」
「そう……じゃあ、先に私が食べるね」
レーヴェ様はそう言うと、何のためらいもなく蜂蜜のはいった壺を手にして、私の胸に蜂蜜を垂らした。
白い胸にとろりと蜂蜜が滴り落ちて、胸の曲線に沿って流れ落ちていく。
滴り落ちた蜂蜜が、胸の下でたわんでいるドレスを汚した。
「っ、レーヴェ、さま、何を……」
「ルーナ、すごく甘くて美味しそう」
レーヴェ様はそう言うと、私の胸に滴る蜂蜜を、長い舌で舐めとった。
ぬるぬるして、べとべとして、変な感じ。
体がざわざわとさざめいて、舐られる度にまだ触れられていない秘所や、お腹の奥の方が、きゅん、と切なく疼いた。
「っ、ぁ、あ……っ、レーヴェ様、胸ばっかり、やだぁ……っ」
蜂蜜にまみれた乳首を、レーヴェ様は口に含むと、じゅ、と吸った。
まるで、ミルクでも飲んでいるみたいに吸われて、それなのに気持ち良くなってしまうなんて――しかも、テーブルの上で。
はしたなくて、いけないのに、そう思えば思う程にお腹の奥が収縮して、触られても居ないのに、とろとろと蜜壺から蜜があふれてくる。
私の目の前で、レーヴェ様のとんがった獣耳が揺れている。
「っ、あ、は……っ、ぁう、うう……っ、も、むね、やだ、れう、さま……っ」
「胸は嫌? でも、まだ吸うと甘いし、美味しいのに」
「も、やぁ……っ、いじわる、やだぁ……っ」
ぽろぽろ涙がこぼれる。
散々嬲られた乳首は肥大して濃く色づいている。
触れられると切なくて、軽く達してしまうけれど、でも、足りない。
もっと欲しくて、逃げ出したくなるほど、気持ち良くて、でも、苦しくて。
レーヴェ様の長い髪を軽く掴んで、私は何度か首を振った。
私の胸をぱっくり口に含んで、舌先でちろちろと胸の先端を舐っていたレーヴェ様は、唇をそっと離すと口を開いた。
「じゃあ、どこを舐めて欲しいの?」
「……っ、わから、ない、です……」
「わかるよね、ルーナ。だって、ここ、こんなにとろとろになってる」
ドレスのスカートの下に隠れた太股に、レーヴェ様の大きな手のひらが触れる。
内股をぐにぐにと揉んだあと、下着の上から私の秘所を、爪でかりかりとつま弾いた。
「あっ、あぁ、……っん、ぁ……っ」
「ほら、ぐちょぐちょ。……ここ、舐めて欲しい? ねぇ、ルーナ。教えて」
「やだ……っ、やだぁ……、そんなこと、私……」
「言えるよね、ルーナ。それとも、私の気のせいかな。ルーナはここを舐めて、それから、中を……いっぱい、私のここで、ぐちゃぐちゃにかき回されたいって、思ってる気がしたのだけれど」
私の足を割り開いて、レーヴェ様の法衣の下の昂ぶりが下着ごしに押しつけられる。
それは硬くて、熱を持っていて。
擦り付けられるそれの感触に、待ち望んでいた何かに手が届きそうで、勝手に腰が揺れて、自らも秘所を擦り付けるようにしてしまう。
さわさわと、風に髪が揺れていて、明るい日差しが降り注いでいるのに。
私は、こんなに淫らで――。
でも、レーヴェ様しか、私を見ていないと思うと、もうなんだか、何だって良い気がして。
体に滴る蜂蜜ぐらいに、理性が蕩けていく。
「ねぇ、ルーナ。腰、揺れてる。可愛い。数日前まで何も知らなかったのに……まぁ、私も童貞だったのだけれど、……こんなに私を欲しがって。はしたなくて、可愛いよ、私のルーナ」
「レーヴェ様……っ、私、して、欲しい……です」
「良いよ。教えて? どこを、どうして欲しい?」
「……私の、みだらなところ、を、なめて……なか、たくさん、ぐちゃぐちゃに、して、くださ……っ」
小さな声で懇願すると、レーヴェ様は私の足をぐいっと持ち上げて、私をテーブルの上に寝かせた。
空が、視界いっぱいにひろがる。
けれどすぐに、空はレーヴェ様の銀の髪でうめつくされて、見えなくなる。
唇が深く重なって、蜂蜜の甘い味が口いっぱいにひろがった。
21
お気に入りに追加
2,104
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
後悔するのはあなたの方です。紛い物と言われた獣人クォーターは番の本音を受け入れられない
堀 和三盆
恋愛
「ああ、ラジョーネ! 僕はなんて幸せなのだろう! 愛する恋人の君が運命の番と判明したときの喜びと言ったらもう……!!」
「うふふ。私も幸せよ、アンスタン。そして私も貴方と同じ気持ちだわ。恋人の貴方が私の運命の番で本当に良かった」
私、ラジョーネ・ジュジュマンは狼獣人のクォーター。恋人で犬獣人のアンスタンとはつい先日、お互いが運命の番だと判明したばかり。恋人がたまたま番だったという奇跡に私は幸せの絶頂にいた。
『いつかアンスタンの番が現れて愛する彼を奪われてしまうかもしれない』……と、ずっと心配をしていたからだ。
その日もいつものように番で恋人のアンスタンと愛を語らっていたのだけれど。
「……実はね、本当は私ずっと心配だったの。だからアンスタンが番で安心したわ」
「僕もだよ、ラジョーネ。もし君が番じゃなかったら、愛する君を冷たく突き放して捨てなきゃいけないと思うと辛くて辛くて」
「え?」
「ん?」
彼の口から出てきた言葉に、私はふとした引っ掛かりを覚えてしまった。アンスタンは番が現れたら私を捨てるつもりだった? 私の方は番云々にかかわらず彼と結婚したいと思っていたのだけれど……。
【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜
まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。
【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。
三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。
目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。
私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
偽りの婚約のつもりが愛されていました
ユユ
恋愛
可憐な妹に何度も婚約者を奪われて生きてきた。
だけど私は子爵家の跡継ぎ。
騒ぎ立てることはしなかった。
子爵家の仕事を手伝い、婚約者を持つ令嬢として
慎ましく振る舞ってきた。
五人目の婚約者と妹は体を重ねた。
妹は身籠った。
父は跡継ぎと婚約相手を妹に変えて
私を今更嫁に出すと言った。
全てを奪われた私はもう我慢を止めた。
* 作り話です。
* 短めの話にするつもりです
* 暇つぶしにどうぞ
【完結】婚約者に忘れられていた私
稲垣桜
恋愛
「やっぱり帰ってきてた」
「そのようだね。あれが問題の彼女?アシュリーの方が綺麗なのにな」
私は夜会の会場で、間違うことなく自身の婚約者が、栗毛の令嬢を愛しそうな瞳で見つめながら腰を抱き寄せて、それはそれは親しそうに見つめ合ってダンスをする姿を視線の先にとらえていた。
エスコートを申し出てくれた令息は私の横に立って、そんな冗談を口にしながら二人に視線を向けていた。
ここはベイモント侯爵家の夜会の会場。
私はとある方から国境の騎士団に所属している婚約者が『もう二か月前に帰ってきてる』という話を聞いて、ちょっとは驚いたけど「やっぱりか」と思った。
あれだけ出し続けた手紙の返事がないんだもん。そう思っても仕方ないよでしょ?
まあ、帰ってきているのはいいけど、女も一緒?
誰?
あれ?
せめて婚約者の私に『もうすぐ戻れる』とか、『もう帰ってきた』の一言ぐらいあってもいいんじゃない?
もうあなたなんてポイよポイッ。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義です。そんなものかと思ってください。
※視点が一話一話変わる場面もあります。
【完結】どうして殺されたのですか?貴方達の愛はもう要りません
たろ
恋愛
処刑されたエリーゼ。
何もしていないのに冤罪で……
死んだと思ったら6歳に戻った。
さっき処刑されたばかりなので、悔しさも怖さも痛さも残ったまま巻き戻った。
絶対に許さない!
今更わたしに優しくしても遅い!
恨みしかない、父親と殿下!
絶対に復讐してやる!
★設定はかなりゆるめです
★あまりシリアスではありません
★よくある話を書いてみたかったんです!!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる