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第42話 惨劇の始まり。

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 第42話 惨劇の始まり。
 
 アリシアに敗北してから数日後、悪の組織シャドーは市民への攻撃を再開した。
 最初に狙われたのはショッピングセンター。
 カレンとヒロは傷が回復していなかったけど戦いに行く。
 ショッピングモールは火に包まれていた。
 警察が拳銃で怪人を撃つけど歯が立たない。
 そんな中、現れたカレンとヒロ。
 二人の活躍により、市民の避難に成功するも被害は甚大だった。
 カレンとヒロは逃げ遅れた人はいないか探すために中に入ると、そこには無数の死体があった。
 怒りに燃える二人は、仇を討つために乗り込む。
 
 「ボク絶対許せない!!」
 
 「カレン前に何かがいるぞ」
 
 カレンとヒロがショッピングモールに踏み入ると死んだはずの人達がゾンビのように迫ってくる。
 彼らは一般市民ではなく邪悪な戦闘員となっていた。
 悪の組織シャドーは市民の死体を戦闘員として改造したのだ。
 それでも立ち向かうしかない。
 次々と襲いかかる被害者だった戦闘員を蹴散らし、ついにショッピングモールの最上階に到達する。
 そこにいたのは組織の幹部である蜘蛛の怪人スパイダーだ。
 
 「よく来たな」

 余裕の表情を見せるスパイダーにカレンは叫ぶ。
 
 「みんなを元に戻して!」

 「死んだ者は生き返らない。だから有効利用しているのだよ。悔しかったらもっと早く来るべきだったな」
 
 巨大な蜘蛛怪人スパイダーは糸を吐き出して動きを封じ、毒針で攻撃してくる強敵だ。
 しかしカレン達に負けるつもりはなかった。
 ヒロと連携を取りながら糸を断ち切り毒針をMP5の弾丸で撃ち落とす。
 そして隙を突いてレーザーブレードを叩き込んだ。
 しかしそれでも分厚い毛に覆われたスパイダーの外皮に防がれて致命傷には至らず、逆に反撃を受けてカレンは吹き飛ばされてしまう。
 
 「うわあああっ!!」
 
 「カレン!!」
 
 壁に叩きつけられ、倒れ伏すカレンを見て勝ち誇るスパイダーだったが、カレンは立ち上がる。
 
 「ボクはこのくらいで負けたりしない!!」
 
 ヒロの援護射撃を受けながらカレンがスパイダーに突進すると新手のゾンビ戦闘員が立ちふさがり後ろにいるヒロに襲い掛かった。
 カレンが死体に擬態したゾンビ戦闘員に対処する隙を突いて蜘蛛怪人が糸でヒロを捕まえる。
 
 「くっ離せ!!」
 
 ヒロが抵抗しようと藻掻くが糸が強力で身動きが取れない。
 カレンもヒロを助けようと蜘蛛の糸を剣で切りつけるけど無駄だった。
 
 「ヒロを離せええ!!」
 
 カレンはヒロを捕まえている蜘蛛怪人に切りかかるが、外皮が固すぎて剣が通らない。
 
 「無駄無駄無駄だよ。大人しく最愛の恋人が死ぬのを見ているがいいレッドバスターカレン!!」
  
 そう言って蜘蛛怪人がヒロを指さすと蜘蛛の糸の一部がペニスのようになってヒロのアナルに当てられる。
 
 「まさか!?」
 
 そう言ったのもつかの間、ヒロのボディスーツのお尻ごとアナルに糸ペニスが挿入された。
 
 「ぐああああっ!!」
 
 「やめろおおお!!!」
 
 カレンの叫びを無視して蜘蛛怪人はピストン運動を開始する。
 
 「うぐっ!!うあっ!!ぐああっ!!」
 
 ヒロは苦し気にアナルからの痛みにうめき声をあげる。
 その声を聞いているとカレンの心が張り裂けそうになる。
 
 「くそおおおお!!!」
 
 レーザーブレードを振り回して蜘蛛怪人を攻撃するけれど効果はなかった。
 その間にも蜘蛛怪人の動きが激しくなり、やがて絶頂を迎えたようでヒロの腸内に白濁した媚薬精液がぶちまけられる。
 
 「うあああああっ!!やめろおおっ!!」
 
 同時にヒロの口から悲鳴が上がる。
 射精した精液には媚薬成分が含まれていたのか、苦しみながらもヒロの顔は紅潮していく。
 ヒロの股間が大きくなってヒロのペニスがボディスーツを押し上げると蜘蛛の糸がボディスーツごとヒロのペニスを包み込んだ。
 蜘蛛の糸が手コキのようにヒロのペニスを上下に刺激するたびに、アナル責めとペニス責めを受けたヒロが悶絶する。
 
 「うおほおおおっ♡」
 
 媚薬の効果でヒロが悶え射精を我慢するように身体を揺すり暴れた。
 
 「大人しくしろよ」
 
 そう言って蜘蛛怪人はヒロに近づいてヒロのボディスーツの胸元を足爪で切り裂きヒロの乳首を露出させると、蜘蛛の糸の先をブラシのような形にしてヒロの乳首を擦る。
 
 「うあっ♡やめろお♡」
 
 媚薬をアナルに注がれて感じやすくなったヒロの乳首がビンビンに尖りヒロが快楽に悶える。
 
 「やめて!!やめてええ!!ヒロ!!ヒロォォ!!」
 
 悶えるヒロにカレンは何もしてあげられない。
 ただ泣き叫びながら見ているだけ。
 それが悔しくてたまらなかった。
 
 「ほら見ろよ、お前の大事な彼氏は感じてるぞ?お前も気持ちよくなりたいだろ?」
 
 その言葉にカレンは首を横に振って否定する。
 
 「なら仕方ないな、代わりにお前がなるか?」
 
 「え?」
 
 どういう意味なのかわからず困惑していると、突然背後から抱きしめられた。
 驚いて振り向くと、そこにはもう一人の蜘蛛男がいた。
 
 「なっいつの間に!?放せ!!」
 
 振りほどこうとするも力が強くて逃げられない。それどころかどんどん強く抱きしめられていく。
 
 「痛い!苦しいってば!」
 
 必死に抵抗するものの力の差がありすぎた。
 蜘蛛怪人は無言で注射器を取り出すと、それをカレンの首筋に打ち込む。
 
 「痛い!!何をしたの!?」
 
 不安に駆られて叫ぶとすぐに効果が表れてきた。
 身体が熱くなり息が荒くなる。
 そして下腹部の奥の方が疼き始めた。
 
 (何これ……すごく切ない……)
 
 無意識のうちにカレンの手がショートパンツの隙間から股間に伸びていた。
 バスタースーツの上からヴァギナに指先が触れた瞬間ビリッとした感覚が走り、そのまま割れ目をなぞるように上下に動かしてしまう。
 それだけでカレンの頭は真っ白になった。
 
 「ああん♡ダメェッ!ボク止まらないよぉ……♡」
 
 いつの間にか自分で胸を揉みしだいていて、もう片方の手ではクリトリスを弄っていた。
 あまりの気持ち良さに理性が飛びそうになる。
 もっと強い刺激が欲しい、そう思った時だった。
 目の前にもう3人目の蜘蛛怪人が現れた。
 その蜘蛛怪人は裸になっていて下半身にあるモノが大きくそそり立っている。
 それを見てカレンはゴクリと喉を鳴らす。
 
 (欲しい……アレをボクの中に入れてほしい……)
 
 そんな考えが頭をよぎり無意識に自分から股を開いて誘ってしまう。
 それを見た蜘蛛怪人はゆっくりと近づいてくる。
 
 「お願いぃ、早くぅ……♡」
 
 もう我慢できないとばかりに腰をくねらせると、次の瞬間一気に貫かれた。
 
 「ふああああっ♡」
 
 待ち望んでいた快感に頭が痺れるような快感を覚える。
 パンッパンッという音が部屋中に響き渡る中、カレンはひたすら喘ぎ続ける。
 
 「んあああああっ♡ああっ♡はあっ、はあっ♡はあああん♡」

 「ハハハハハ!!尻穴を犯されて喘ぐヒーローとヒロインか!!こんな輩に手を焼いていたとは今までの怪人は情けない限りだ」
 
 そう言って高笑いする蜘蛛怪人達。
 それぞれ強化された怪人達の数の暴力にカレンとヒロはなすすべがなかった。
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