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第3章 終焉
07 一人目、二人目
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エスクラヴの姫は溜め込んでいたものが破裂したような笑い声が部屋に響いた。それを不快に感じたランベルトはエスクラヴの姫を睨んだ。
「なにがそんなに嬉しい」
「だって、私がずっと願ってたことが本当に叶ったんだもの。死ね、死ね、死ね……そしたら本当に死んだ」
「その中にはエスクラヴも含まれるんだぞ」
「彼らは元から生きる希望を持ってなんかいない。抗うのをやめた時点で」
「これが、お前の臨んでいたことか?」
「あなたは何故この場所に戻ってきたわけ?」
「既に辺りは死人だらけだった。もし、お前が関与しているならと戻ったまでだ」
「私は関与なんかしてない!」
「だが、俺達はこうして無事じゃないか。この部屋の外は死人しかいない」
「無事って……この状況で? ここだって死人が襲ってくるよ。それより、ここの警備はどうしたのよ」
「ちょっとな」
「悪い人」と呆れ顔になった。
「早く出てってよ」
「そりゃ無理な相談だ」
姫は舌打ちをした。
「第一、あなたも知っての通り囚われていた私がこんな大規模な呪いを放てるわけでもないし、監視の目を盗んで外部に計画を実行させるのも不可能。勿論、今回の計画者には感謝しているけど」
「全てが死んで終わり……まるで無理心中だな」
「……」
「エスクラヴの考えそうなことじゃないのか?」
「だから私は」
ランベルトは一枚の書類を見せた。それを見た姫はハッとした。
「生き残りはお前だけじゃなかった。お前は知っていたんだろ? 知っていて黙っていた。拷問しても聞き出せないのはどういう計画か本当に知らないからだ。でも、お前はこれが誰の仕業か検討はついている」
「……なんのことか」
「その四人は魔法消失の状況を利用して計画の実行に移した。そんなところだろう。魔法消失の問題はこの世界か、我々人間の問題だろう。この事態は2つの問題が起きている」
「そうなのかもね、探偵さん」
「なにがそんなに嬉しい」
「だって、私がずっと願ってたことが本当に叶ったんだもの。死ね、死ね、死ね……そしたら本当に死んだ」
「その中にはエスクラヴも含まれるんだぞ」
「彼らは元から生きる希望を持ってなんかいない。抗うのをやめた時点で」
「これが、お前の臨んでいたことか?」
「あなたは何故この場所に戻ってきたわけ?」
「既に辺りは死人だらけだった。もし、お前が関与しているならと戻ったまでだ」
「私は関与なんかしてない!」
「だが、俺達はこうして無事じゃないか。この部屋の外は死人しかいない」
「無事って……この状況で? ここだって死人が襲ってくるよ。それより、ここの警備はどうしたのよ」
「ちょっとな」
「悪い人」と呆れ顔になった。
「早く出てってよ」
「そりゃ無理な相談だ」
姫は舌打ちをした。
「第一、あなたも知っての通り囚われていた私がこんな大規模な呪いを放てるわけでもないし、監視の目を盗んで外部に計画を実行させるのも不可能。勿論、今回の計画者には感謝しているけど」
「全てが死んで終わり……まるで無理心中だな」
「……」
「エスクラヴの考えそうなことじゃないのか?」
「だから私は」
ランベルトは一枚の書類を見せた。それを見た姫はハッとした。
「生き残りはお前だけじゃなかった。お前は知っていたんだろ? 知っていて黙っていた。拷問しても聞き出せないのはどういう計画か本当に知らないからだ。でも、お前はこれが誰の仕業か検討はついている」
「……なんのことか」
「その四人は魔法消失の状況を利用して計画の実行に移した。そんなところだろう。魔法消失の問題はこの世界か、我々人間の問題だろう。この事態は2つの問題が起きている」
「そうなのかもね、探偵さん」
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