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第1章 死人の始まり

02 撒いた種

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 結局、自分は何も出来なかった。突然現れたアリスに守られながらホテルの非常階段から脱出し外へ出ると、全速力で雨に打たれながらホテルから逃げた。背中に打たれる雨は痛く冷たい。まるで責められているようだ。呪いから逃げて次はどこへ行こうとしているのか、計画プランは無い。
 川の濁流の手前で二人は走るのをやめた。そばには自動販売機があり、その光に二人は照らされた。
 気づけば俺達も川の流れのようにここまで来てしまった。よく、あのホテルから逃げれたと思うし、よく助かったと思う。全てはアリスのおかげだ。だが、元凶を持ってきたのもアリスという可能性も無くはない。ただ、それは今は考えるのはよすことにした。雨のせいか、こんな目に合ったせいか頭が痛い。まだ、心臓はバクバクと鳴っている。
「俺達は狙われているのか? それとも、アリスだけなのか?」
「私だと思う。多分、巻き込んだ」
「多分って……」
「ごめん」
 俺は自販機を見た。昔と違って物価上昇に便乗してすっかり自販機のものも値上がってしまった。いつもより十円玉を多く入れボタンを押す。ガタンという音がした後、俺は小さなペットボトルのジュースをアリスに渡す。
「え?」
「走って喉乾いただろ?」
 強引に渡すと、自分の飲み物を選んで買った。
「そこに屋根があるからそこで飲もう」
 それはシャッターがおろされた店の前の屋根だった。シャッターには貼り紙と閉店の二文字が目立って見えた。
「飲めよ。喫茶店とはいかないけど」
 そう言って自分は飲み始める。それを見たアリスもペットボトルのキャップを見様見真似で外し飲みだした。
「美味しい……」
「アリスは幾つなんだ?」
「幾つって?」
「年齢」
「10歳」
「その歳で自分の世界で何が起こっているのか一人で調べようとしているのか?」
「これは……自分にしか出来ないことだから」
「そっか……俺は迷惑だなんて思ってないぜ」
「え?」
「むしろ、アリスに出会えて色々と知れた。多分、他の連中は信じないだろうけど。でも、自分の目で見たものは信じられる」
「どうして?」
「俺は自分がつまらない人間だって思ってる。だから俺が思うこと考えること言う事もきっとつまらないんだ」
「そんなことは」
「そんなことある。自分だから分かるんだ。ああ、俺ってなんて特徴のない人間なんだろって。でも、思ったんだ。もし、俺が普通じゃなかったら周りはどんな目をするのか。俺を変人と見るかもしれない。もしくは攻撃されるかもしれない。この国ではよくあることなんだ。出る杭は打たれるってね。だからって言うわけじゃないけど、俺にはその遺伝子が深く刻まれてるんだと思う。まぁ、多分言い訳だけど。結局、自分が何者か? じゃなくて、何者になりたいのか、それが単にハッキリしないだけなんだと思う」
「迷ってる?」
「後悔かもしれない。何もしてこなかった自分に。今更だけどな」
「そんなこと」
「なーんてな。くよくよしても仕方ないか。それよりこれからどうする?」
「いや、これ以上ヤマトを巻き込むわけにはいかない」
「そうか? なら訊くが、このあとどうやってネクロマンサーとやらの術者を見つけるんだ?」
「それは……」
「日本のことは日本人に聞け、地球のことは地球人に聞くのが一番だ。それに、俺は知りたい。世界の裏側で何が起こっているのか? 自分じゃたいしたこと出来なくても知りたいのさ」
「どうして?」
「当たり前だと思ったことがそうじゃなかったと知ったからかな。あの自販機のようにボタンを押したらそのボタンの決まった物が出てくる。そんな当たり前が明日にはジュースのボタンを押したらブラックコーヒーが出てきたみたいに、そうなったら世界は大変なことになってしまう」
「この世界でも……」
「そうだ」
「分かった。ヤマトの言う通り、術者はこの世界にいると思う。そして多分私と同じ魔法のコンパスを使って世界を行き来してるんだと思う」
「問題はアリスの世界では魔法が使えなくなったのに、何故その人物は魔法が使えるのか?」
「それは私も同じ。そして、これは仮説だけど私やそのネクロマンサーのように、魔法が使える者がまだ複数人いるんじゃないかと思うの。その共通点が見つかれば私が何故魔法が使えるのかも分かると思う」
「妙なんだけどさ、アリスはネクロマンサーを魔法と呼ばず術と言ったりするのは理由があるの?」
「違いはある。人の幸せに災いを呼ぶ術だ。簡単にいえば神はすぐそば、どこにでも存在すると説明したようにその力を借りることが魔法の根源。ネクロマンサーは、同じように静まっている霊を叩き起こし災いを起こさせたり呪いにかえる術だ。だから、死人は人を襲う」
「霊ってことはこの世に留まっているってことだろ? 死んだら人は天国か地獄に行くんじゃないのか?」
「祀れば祀った場所に霊はいるし、そうでない霊は沢山ある。霊には災いも幸福も与える。ネクロマンサーはその災いを意図的に操作している」
 つまり、彼女が言う霊とは禍福とは糾える縄の如しということか。それは人にもいえそうだ。元々霊は人からくるのだから余計納得する。
 激しい雨は風が吹く度に横殴りの雨となった。
「場所を変えよう」
 せっかくとれたホテルの部屋だったが、もう戻れない。死人はあのホテルだけだといいんだけど。外はこの嵐でほとんど人と出くわさない。時間は既に夜だが居酒屋は見える範囲では休業になっている。ヤマトはスマホで宿泊場所を探した。おそらくこの台風で足止めをくらった人達がホテルへと駆けつけている筈だから他のホテルは満室になっている筈だ。
「近くにカプセルホテルがある。そこへ行ってみよう」
 そう言って向かってはみたものの、そこも満室になっていた為、仕方なくネットカフェへと向かった。
 その前に一つ問題がある。アリスの年齢だ。その年齢が夜中にうろつきネットカフェに入るのは問題がある。
「魔法で姿を消すか変身するか出来ないか?」
 俺はアリスのいう魔法を知らない。自分の知る魔法とはライトノベルに出るような都合のいい魔法くらいだ。
 アリスは首を横に振った。
「魔法は他力(神の力)であって呪文はその神へのお願い、祈りの言葉なの。だからそういう魔法はない」
 また曖昧な説明だ。それでは分からない。
 俺は一度目線をそらしネットカフェの窓の向こうを見る。カウンターに天然パーマに丸メガネをかけた冴えない中年男性店員が立っていた。なんとかなるか? ……いや、やめとこう。
「魔法ってのはてっきり箒に跨がって空を飛んだり、杖を振るって魔法を唱えるもんだと思ってたよ」
「なんで箒に跨がるの?」
「なんでって……まぁ、勝手なイメージというか……箒に魔法がかかっていて、それに乗って魔法使いはコントロールしながら空を飛ぶ?」
「飛ばない」
「なら、教えてくれよ。他にどんな魔法か」
 そう言いながらアリスから目をそらしネットカフェの中を見る。すると、さっきの店員の姿がいなくなっていた。あれ? と思っていると、どこからかお経が聞こえてくる。同時にヤマトの腕時計の針がクルクルと回りだし狂い始めた。
「なぁ……お経が聞こえてこないか?」
 すると突然、耳元で男の声でお経を囁かれた。悪寒が一気に襲いかかった。振り向けない。でも、すぐ真横に感じる。いなくなった店員がそばでお経を唱えているのが。
「ヤマト!」
 アリスは剣を素早く抜いてその店員を斬った。
「逃げよう!」
 アリスに腕を掴まれ、俺達は走り出した。行く宛もなく。
 カサカサと雨の音に紛れ不気味な音が混じり、ヤマトは下を見た。暗闇の大雨の中黒く小さな虫がアスファルトを覆い尽くしており、ヤマトの靴をのぼって這い上がろうとうごめいていた。
 これは何かの間違いだ、きっとそうだ……でなきゃおかしくなりそうだ。
 急に鼻の奥が異臭に襲われた。それが何の臭いか分からなかった。嗅いだことのない異臭だった。
 アリスは走り続けた。引っ張られる俺も逃げ続けた。
「敵が多すぎる」
「もしかして囲まれたのか?」
「この街は人が多すぎる。そういう場所は死人や呪いが生みやすい」
「ようは人が少ない場所へ行けばいいんだろ? なら、あっちだ」
 俺はタクシー乗り場へ指差し、俺達はそこへ向かった。
 なんでこうなった? 俺は霊感なんてものはなかったし、感じたことなんて一度もない。ホラーなんてものは作り話。だから信じたこともなかった。
 タクシー乗り場には一台の黒色のタクシーがとまっていた。てっきり運休見合わせでタクシーを選んだ人で行列ができているもんだと思っていた。
 腕時計を見ると、針は夜中の2時を示している。ただ、ホテルの時に腕時計の針は狂っていたからあてにはならない。ポケットからスマホを取り出し時間を確認すると、スマホでも2時を示していた。でも、そんな時間になっているとは思えない。スマホの時計も狂ったか?
 タクシーの後ろのドアを叩くとドアが開いた。アリスが先に乗り、俺も続いて後部座席へと乗り込んだ。
「お客さん濡れてるじゃないですか」
 薄毛の頭をした中年男性タクシードライバーは嫌そうな顔を此方に向けた。
 そりゃそうだ。こっちは傘をさして逃げる余裕すらなかったんだから。
 俺は財布を出してまだ福沢諭吉の現金を一枚出すと「これで許してくれ」と言ってドライバーに渡した。
「え、ちょっと困ります」と言いつつも口元は緩んでいる。
「仕事を増やしてしまったからな。それにもうこの天気じゃ客は来ないだろ?」
「まぁ、それはそうですが」
 更に俺は運転手に行き先を伝えた。その場所はここからかなりある。それを知った運転手は最後は「分かりました」と返事をした。
 ドアが閉まるとタクシー乗り場から出発を始め、丁度青になった信号のある交差点を直進し通り過ぎた。タクシーからはラジオが流れていた。台風情報で明日には日本から離れ温帯低気圧に変わるという予報だった。気象予報士がまだ油断は出来ないと警告している。
「お客さんも足止めくらった感じですか?」
「ええ、そうなんです。どこか泊まれそうな場所を探したんですがどこも埋まっていまして」
「それはそうでしょ。皆同じことしますから」
 俺は苦笑しながら前を見た。ふと、バックミラーで俺達二人を運転手が疑う目で見ているのに気がついた。
 どうやらアリスと俺の関係を疑っているようだった。
 暫く沈黙が続き、ラジオが多少気まずい雰囲気を和らげた。でも、きっと口にしないだけで運転手は誰かに知らせるべきか悩んでいるかもしれない。俺がアリスと家族のフリをして演じてもいいが、それですんなり騙されてくれるとも思えない。
 途中で降りて、別の手段を考えるべきか…… 。
「お客さんさ」
 俺はその言葉にビクッとした。
 沈黙を破り急に話しかけてくる。
「その子とどんな関係なんですか?」
「あの、それはですね……」
 もう終わりか……そう思った直後、タクシーは急ブレーキをかけて道の途中で止まった。
 俺の心臓はバクバクと鳴っている。だが、いくら待っても運転手は振り返ろうとも話しの続きもしてこない。俺は自分から話しかけるべきか迷った。暫く様子見るべき? そう思って少し待ってみたが変わらない。なんか変じゃない? そう不安も感じつつ俺は恐る恐る「あの……」と声をかけた。すると、運転手は急にクラクションを鳴らしだした。
 プーと音を鳴らし続けている。やっぱ変だと気づき俺がドアを開けようとしたらアリスが俺の手を掴み首を横に振った。
「なんで首を横に振るんだよ……」
 バタバタバタバタ!!
 ドアの窓、フロントガラスに無数の手が張り付いた。
「運転手さん!」
 俺は叫んだ。すると、運転手はアクセルを思いっきり踏んだ。タイヤがアスファルトを擦り、ブレーキしたままアクセルを踏んでいる。
「運転手さん、しっかりして下さい!!」
 運転手はクラクションを何度も鳴らし出した。ラジオの音に雑音が入り、不気味なうめき声が聞こえてくる。
「うぅ……うぅ……うぅ……」
 すると、車がまるで外から押されているかのように右へ左へと大きく揺れ始めた。俺は悲鳴をあげて「やめてくれー」と声をあげていた。
「おい、ヤマト! ヤマト! しっかりして。お前まで狂ったりするな。正気を保て」
「どうすりゃいいんだ」
「これもネクロマンサーの仕業だ。あの運転手はお前に私との関係を聞き出した。あれはネクロマンサーが運転手を通じて聞き出そうとしたからだ。ネクロマンサーは何故地球のお前が私と行動しているのか疑っているんだ」
「なら、これを止めてくれ!!」
 アリスは呪文を唱え始めた。それは日本語ではない。知らない言葉だ。彼女がなんて言っているのかうまく聞き取れない。ただ、最後の言葉だけはハッキリと聞き取れた。
「去れ!」
 すると、車は揺れなくなり窓に張り付いていた手がすうっと消えた。ラジオは元に戻り、運転手はアクセルから足を離したまま意識を失ってハンドルに顔をうつ伏せた。
「やったのか?」
「いや、遠ざけただけだ。また、連中はしつこくやってくる」
「わ、悪いがあとはあんただけでやってくれないか」
「そうもいかなくなった」
「え? どういうことだよ……」
「ネクロマンサーはヤマトにも興味を持った。むしろヤマトは私と一緒にいた方がいい」
 そう言ってタクシーを降り始めた。俺も慌てて降りる。
 目的地まではまだ途中だ。
「ネクロマンサーはこの街から私達を出さない気でいる」
「逃げれないんだとしたら時間になるまで隠れるしかないんじゃないのか?」
「そうしよう」
 俺達はこの場から直ぐに離れようとした。その直前で俺は見てしまった。タクシーのドアの外側に沢山の白い人の手形がついているのを。それをゆっくりと目線を落とすと、雨で濡れているアスファルトに消えずに残っている人の裸足の足跡がくっきりと残っていた。




 これ以上はもう懲り懲りだ。早くこの状況から脱したい。そう思うのにまだ時間はたっぷりあった。
 その間俺達は近くの神社へと逃げ込んでいた。鳥居を潜り屋根の下で雨を防いだ。なんで隠れ場所を探していたのに神社に向かったのかというと、アリスが言うに何かに籠もるといざという時に逃げ場を失うからと途中になって言われたからだった。あとはたまたまだ。神社に救いを求めるなんて、ろくに信仰もしてこなかった自分が最後に頼ったのが神だったなんてあんまり認めたくはない。あんなことがあったばかりで理性を失えば科学的根拠なんて考える余裕はない。
 アリスはというと、神社や地球の宗教、神についての考えを説明すると、その違いに感動したのか何度か頷いては「私達の世界とは違う」とかなんとか呟いていた。別に自分は宗教に詳しいわけではない。その辺りはネットの方が詳しい筈だ。
 正直ここまでくると、アリスがネクロマンサーの正体を見つけ出し願わくば元凶から魔法を取り戻す、それがとんでもない大変で困難だと思うと、彼女がそれを果たすのは難しい気がした。でも、それはアリスの世界の問題だ。諦めろと言うわけにもいかない。
「夜が明けたな。これからどうする? アリスがこの世界に来たのは確か14時だったから、まだ時間はあるぞ」
 日が出たことで少し勇気が湧いた。ビクビクと怯えろくに眠れなかった精神状態に光が照らされた気分だ。台風は夜のうちに通り過ぎ激しい雨はすっかりおさまり青空が見える。まだ所々雲は残っているが、それを見ると乗り切った感があった。
「まだ終わりじゃない」
 それは今一番に聞きたくもない言葉だった。
「術は日が出ても発動出来る」
 確かにゾンビ映画に出てくるゾンビは昼夜構わず活動していた。名作ゾンビ映画には日が弱点のゾンビもいたが、死人はそうではないということか。それはそれで終わりが見えそうにない。
「アリスはずっと死人と追われ続けてきたのか?」
「ずっとじゃない。ネクロマンサーだってずっと四六時中術を使い続けられるわけじゃないから。でも、一度呪ったり死人にしたら、それは術者が解除するまでそのままだから」
「俺達の動きがその術者に筒抜けになってるのは何でか分かるか?」
「分からない。そういう術があるのかも」
「それをどうにか出来れば一番いいんだけど」
「ごめん。私が未熟なばかりに」
「いや、そんなこと思っちゃいない。俺は今のところ何もできちゃいないし、助けてもらいっぱなしだ。むしろ感謝している」
「私のせいでこうなったのに?」
「いや、自分の悪運、運命を呪うことにするよ」
「ありがとう」
「それよりネクロマンサーの術というのは随分出鱈目なこと出来るんだな」
「その分リスクがある。呪いは一度放たれれば引っ込められるものじゃない。呪いをかけた相手が効かなくなればその呪いは術者に返るし、呪いを解く時だって術者にその呪いが降りかかるんだ。それに一度でも死人にする術を使えばその術者の死後は自分自身も死人になってしまう」
「そうまでして呪う理由は何だ?」
「さぁ……」
「まぁ、とにかく動くなら人がまだ少ないこの時間に動いた方がいい」
 アリスは頷いた。




 鳥居を抜け歩き出すとアリスはネクロマンサーの術について話し始めた。
「ネクロマンサーも魔法と似ていて言葉を使う。中には道具も必要だけど、その扱う言葉は魔法の呪文とは違うの。ネクロマンサーの術の発する言葉は呪い。それを凶器として色々なかたちでその対象者を襲っているの。でも、私のお師匠が教えてくれた。言葉は人を生かしもするが、殺しもするって。私は生かす為に力を使いたい。ネクロマンサーはその逆に殺そうとしている」
「似ていてかもしれない。俺達の世界、地球でもその教えはあるよ。問題は地球では自覚もなく人を傷つけているってことだ。そして、それを死へと追いやっている。それはどうしても無くならない。どうやったら無くなるのか考えても、それを実現させるのは難しいことだ。もし、全員が自覚を持てば、今よりは少しだけマシにはなるとは思うけど」
「ネクロマンサーの術のようってこと?」
「違うな。死人は現れないしオカルト現象も起きない。なにより、大きな違いはネクロマンサーの術者は意図的で無自覚じゃない。どっちがたちが悪いのか俺には分からないが」
「色々あるんだね、地球でも」
 二人が歩く道は交差点を曲がったところから大通りに出た。暫く歩いていると一部分だけ街路樹が枯れていた。
「まさか」とアリスが言ったので、俺は「いや、違うよ」と答えて教えてあげた。
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