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1週目 巨樹ユグドラシルと炎の剣
08 裂け目
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「それで、巨人の片足はどこにあったのですか?」
「山の裂け目にあるわ。その山は緑に囲まれていて、その森には鹿とかリスとか生き物が多く生息しているわ。伝承ではその森には精霊が宿っていたとか。今でもその森では不可思議な現象が起きるらしい。それが理由でほとんどの人はその森へは近寄ろうとはしないわ」
「それはいったいどんな現象ですか?」
「例えば森に調査隊が向かったまま行方不明になった事件があって、当時は多くの人が捜索したけど見つかることはなかった。だけど、彼らは突然数年後に戻ってきた。当時の服装のままね。で、皆は彼らの無事を祝いながらも尋ねたわけ。数年間もどうしてたんだって? 彼らは驚いたわ。それもその筈、彼らからしてみればまだ一日も経っていなかったからだ。あの森では時々、そういった現象が起きるとされている。まるで森の中と外で時の流れが違っているかのように」
「そんなことってあり得るんですか!?」
「実際起きた話しよ。その調査隊のメンバーの健康状態も全く問題なく、栄養失調の疑いもなかった。体重も変化無し。数年の疾走でそんなことあり得るだろうか? しかも複数人同時……」
「クラーカはその森へ行ったことは?」
「あるわ。そして、実際に巨人の足を見た。森から街に戻った頃には一年時が過ぎていたけど」
「それじゃ本当にあるんですね」
「おかげで私は行方不明扱いで上手く身を隠せられたけど、もし行くんだとしたらあなた達も覚悟をしないとね。森を出た時、あなた達はタイムスリップを経験することになる」
「まるでSFみたいな話しだ」とグレンは言いながらジョンの方へ向き「まさか、その話しを本気で信じて行こうってわけじゃないよな?」と念を押した。
「分からない……」
「おいおい」
「本当はこの目で見て確認したいけど、話しが本当なら実際には難しい……」
「この国には古い文献が沢山ある。せっかくこの国に来たんだから、まずはそこから見ていったらどうだ? 古書の中には恐らく他所の国にもまだ伝わっていないものがある筈。ただ、古書となれば街中より闇市になるけど」
「闇市……」
「言っとくけど闇市では基本物々交換よ。金を欲している奴は少ない。富は移ろいやすく一つの場所に長居してはくれない。連中がよくそれを認識している。光の住人達はまだ愚かにもそれを知らない。彼らは実際自分達に降りかからないと分からない。権力に目が眩み、夢を見ているうちはね」
「そこではどんな物がいいんですか?」
「自分に今の質問をしてみろ。それが答えだ」
「分かりました」
「闇市の場所くらいは教えよう。ただ、気をつけろよ。闇市は光の場所より治安が悪い。お前じゃ簡単にスリに合うだろう。現金はそこの男に任せるべきだな」
クラーカはグレンを指差した。
「他に気をつけることはありますか?」
「そうだな、そこにいる女に手を出すのはやめておけ。連中は氷の上を滑るように身軽だから、病気を貰うぞ」
「それについては心配にはおよびません」
ポストモダンが混ざった主張の強いビル群から外れた場所に古びた建物や建築途中で中止になりそのまま廃墟となったビルなど、この街の景気をそのまま表している場所には、クラーカの言う通り闇市となる場所があった。店の人間は仮面を被っており、素顔を隠したまま客とやり取りしている。その闇市に古書を専門に扱う店があった。
その店に向かう手前、一人の小僧が走ってきてグレンとぶつかった。小僧は走りながら「ごめんなさい」と言って走り去っていった。
「やっぱりな……タダでよく情報をペラペラと語ると思ったらやることが姑息というか、魔女だな、ありゃ」
メアリーは頭の上でハテナが湧いた。すると、ギリングは服の中から財布を取り出しメアリーとジョンに見せた。
「つまり、こういうことだ」
「あのガキはスリの常習犯だろう。子どもを使う手口はどの国に行ってもあるもんだ。クラーカが俺に現金をさり気なく持っているように助言したのは善意じゃなく、そう誘い込みターゲットを俺に絞らせたってことだろう。怪しいと思ったんだよ」
「そこまで用心深く考えてこなかった……」
「気をつけろよ、ジョン。愚か者は相手が残した僅かなヒントを見逃すものだ。常に他所へ行く時は周囲に注意を払う。これは鉄則だ」
「分かった。次からは気をつけるよ」
古書店に入ると、店主は椅子に座り背もたれに凭れ掛かっていた。店にいるのは仮面をつけたその人物だけだ。背は高くなく上下ともに滋味な色の服を着ている。そばには杖があり、それだけで高齢者と想像がつく。だが、不思議と誰も本を盗む者は現れなかった。カメラがあるわけでもなさそうだし、闇市にしては無防備にすら感じる。それが不気味でもある。
沢山の棚には本が詰め込まれており、確かに古書というだけあって本の痛みや頁の黄ばみ具合、古書店独特の臭いといい、確かにこの中には宝と呼べそうな貴重な本が眠っているかもしれない。
すると、椅子に凭れ掛かっていた仮面の人物が懐から一冊の本を出してきた。
「そなたの求める本は恐らくこれだろう」
枯れた年老いた声が仮面の下からそう聞こえた。
なる程、一番貴重なものは身近にあったというわけか。
「その本は?」
「この本はここにある本よりもずっと古い本だ。これ以上の記録された古い書物は存在しない。これ以上前は紙は貴重であり、ほとんどが岩や木を削って文字を残したそうだ。だが、記録を残すといとう文化が主流になるのはもっと後のこと。この本に書かれてある文字は本来は岩に削って残す14の表音文字で表したものの写しになる」
「本物なのか?」グレンは疑ったが、ジョンは「どうして僕がそれを探していると分かったんですか?」と訊くと、仮面の下から笑い声がおこった。
グレンはそれを察し「どうやらここにいたら情報は全て筒抜けになっちまうようだ」とジョンに言う。
「どうやらそのようですね」
「本物かどうかは本を見れば分かる」
「見せてくれるのですか?」
「どうせ読めやしない。だが、本物かどうかを知るには充分だ。この本を買うというなら、そこに書かれてあることを訳してやろう」
「なる程。ビジネスの為に一度信用を得ようということですか。分かりました」
ジョンは本を受け取り中を開いた。確かに、書かれてある文字は史料で見た表音文字だ。ジョンは頁を捲っていくと、突然指にチクリとした痛みが指の腹から感じた。人差し指を見ると、真ん中で赤黒い点が出来ていた。
すると、仮面の下からまた笑いがおこった。
「何をしたんですか!?」
「大丈夫かジョン? 何があった?」
椅子から立ち上がり仮面を外すと声とは真逆に少年と同じくらいのそばかす顔の少女が立っていた。そしてあろうことかその瞳は紫色をしていた。
「!?」
「紫色の瞳が二人!? どういうことだ」
グレンもメアリーも頭の中が混乱する中、ギリングだけが悔しそうな表情をしだした。
「そういうことか……」
「おい、ギリング。どういうことなんだこれは?」
「紫色の瞳は別に一人しかいないってわけじゃないだろ。俺達はそれをよく知っているじゃないか」
「まさか、こいつも賢者っ!?」
「まさか、二人の賢者が組んでいたとは、流石にそこまでは考えなかった。だが、あり得た話しだ。それを想定しなかった俺達の甘さだ」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ」
そばかす顔の女は言う。
「あなたの言う通り、私は賢者。毒の能力者」
「第2世代の能力者か」
だが、それだとおかしいことになる。第2世代ならジョンと同じ歳の筈がないのだから。となれば見た目を誤魔化している?
「彼、今とても危険な状態よ。本の頁に仕込ませた毒針の毒は私の毒を使っている。普通の毒と違って神すらも苦痛を与え暴れる程の猛毒。その苦しさに神は大地を揺らし世界に地震を起こさせる程。 ……という自称をしている」
「自称かよ! いや、ツッコミ入れてる場合じゃねぇ。てめぇらはやっぱりジョンの命が目的だったわけか」
「いいえ、少し違うわ。私の毒は確かに人を殺せるけど、それだけじゃなく拷問や従わせることにも使える」
ギリングは従わせるという言葉を聞いて頭をフル回転させ、推測した。
「つまり、お前には解毒の方法があるんだな」
「そういうこと。私達の目的の為にあなたが協力するというならジョン、あなたの毒を解毒してあげてもいいわ」
「お前達の目的は何だ」
「巨人の復活」
「なっ!?」
「山の裂け目にあるわ。その山は緑に囲まれていて、その森には鹿とかリスとか生き物が多く生息しているわ。伝承ではその森には精霊が宿っていたとか。今でもその森では不可思議な現象が起きるらしい。それが理由でほとんどの人はその森へは近寄ろうとはしないわ」
「それはいったいどんな現象ですか?」
「例えば森に調査隊が向かったまま行方不明になった事件があって、当時は多くの人が捜索したけど見つかることはなかった。だけど、彼らは突然数年後に戻ってきた。当時の服装のままね。で、皆は彼らの無事を祝いながらも尋ねたわけ。数年間もどうしてたんだって? 彼らは驚いたわ。それもその筈、彼らからしてみればまだ一日も経っていなかったからだ。あの森では時々、そういった現象が起きるとされている。まるで森の中と外で時の流れが違っているかのように」
「そんなことってあり得るんですか!?」
「実際起きた話しよ。その調査隊のメンバーの健康状態も全く問題なく、栄養失調の疑いもなかった。体重も変化無し。数年の疾走でそんなことあり得るだろうか? しかも複数人同時……」
「クラーカはその森へ行ったことは?」
「あるわ。そして、実際に巨人の足を見た。森から街に戻った頃には一年時が過ぎていたけど」
「それじゃ本当にあるんですね」
「おかげで私は行方不明扱いで上手く身を隠せられたけど、もし行くんだとしたらあなた達も覚悟をしないとね。森を出た時、あなた達はタイムスリップを経験することになる」
「まるでSFみたいな話しだ」とグレンは言いながらジョンの方へ向き「まさか、その話しを本気で信じて行こうってわけじゃないよな?」と念を押した。
「分からない……」
「おいおい」
「本当はこの目で見て確認したいけど、話しが本当なら実際には難しい……」
「この国には古い文献が沢山ある。せっかくこの国に来たんだから、まずはそこから見ていったらどうだ? 古書の中には恐らく他所の国にもまだ伝わっていないものがある筈。ただ、古書となれば街中より闇市になるけど」
「闇市……」
「言っとくけど闇市では基本物々交換よ。金を欲している奴は少ない。富は移ろいやすく一つの場所に長居してはくれない。連中がよくそれを認識している。光の住人達はまだ愚かにもそれを知らない。彼らは実際自分達に降りかからないと分からない。権力に目が眩み、夢を見ているうちはね」
「そこではどんな物がいいんですか?」
「自分に今の質問をしてみろ。それが答えだ」
「分かりました」
「闇市の場所くらいは教えよう。ただ、気をつけろよ。闇市は光の場所より治安が悪い。お前じゃ簡単にスリに合うだろう。現金はそこの男に任せるべきだな」
クラーカはグレンを指差した。
「他に気をつけることはありますか?」
「そうだな、そこにいる女に手を出すのはやめておけ。連中は氷の上を滑るように身軽だから、病気を貰うぞ」
「それについては心配にはおよびません」
ポストモダンが混ざった主張の強いビル群から外れた場所に古びた建物や建築途中で中止になりそのまま廃墟となったビルなど、この街の景気をそのまま表している場所には、クラーカの言う通り闇市となる場所があった。店の人間は仮面を被っており、素顔を隠したまま客とやり取りしている。その闇市に古書を専門に扱う店があった。
その店に向かう手前、一人の小僧が走ってきてグレンとぶつかった。小僧は走りながら「ごめんなさい」と言って走り去っていった。
「やっぱりな……タダでよく情報をペラペラと語ると思ったらやることが姑息というか、魔女だな、ありゃ」
メアリーは頭の上でハテナが湧いた。すると、ギリングは服の中から財布を取り出しメアリーとジョンに見せた。
「つまり、こういうことだ」
「あのガキはスリの常習犯だろう。子どもを使う手口はどの国に行ってもあるもんだ。クラーカが俺に現金をさり気なく持っているように助言したのは善意じゃなく、そう誘い込みターゲットを俺に絞らせたってことだろう。怪しいと思ったんだよ」
「そこまで用心深く考えてこなかった……」
「気をつけろよ、ジョン。愚か者は相手が残した僅かなヒントを見逃すものだ。常に他所へ行く時は周囲に注意を払う。これは鉄則だ」
「分かった。次からは気をつけるよ」
古書店に入ると、店主は椅子に座り背もたれに凭れ掛かっていた。店にいるのは仮面をつけたその人物だけだ。背は高くなく上下ともに滋味な色の服を着ている。そばには杖があり、それだけで高齢者と想像がつく。だが、不思議と誰も本を盗む者は現れなかった。カメラがあるわけでもなさそうだし、闇市にしては無防備にすら感じる。それが不気味でもある。
沢山の棚には本が詰め込まれており、確かに古書というだけあって本の痛みや頁の黄ばみ具合、古書店独特の臭いといい、確かにこの中には宝と呼べそうな貴重な本が眠っているかもしれない。
すると、椅子に凭れ掛かっていた仮面の人物が懐から一冊の本を出してきた。
「そなたの求める本は恐らくこれだろう」
枯れた年老いた声が仮面の下からそう聞こえた。
なる程、一番貴重なものは身近にあったというわけか。
「その本は?」
「この本はここにある本よりもずっと古い本だ。これ以上の記録された古い書物は存在しない。これ以上前は紙は貴重であり、ほとんどが岩や木を削って文字を残したそうだ。だが、記録を残すといとう文化が主流になるのはもっと後のこと。この本に書かれてある文字は本来は岩に削って残す14の表音文字で表したものの写しになる」
「本物なのか?」グレンは疑ったが、ジョンは「どうして僕がそれを探していると分かったんですか?」と訊くと、仮面の下から笑い声がおこった。
グレンはそれを察し「どうやらここにいたら情報は全て筒抜けになっちまうようだ」とジョンに言う。
「どうやらそのようですね」
「本物かどうかは本を見れば分かる」
「見せてくれるのですか?」
「どうせ読めやしない。だが、本物かどうかを知るには充分だ。この本を買うというなら、そこに書かれてあることを訳してやろう」
「なる程。ビジネスの為に一度信用を得ようということですか。分かりました」
ジョンは本を受け取り中を開いた。確かに、書かれてある文字は史料で見た表音文字だ。ジョンは頁を捲っていくと、突然指にチクリとした痛みが指の腹から感じた。人差し指を見ると、真ん中で赤黒い点が出来ていた。
すると、仮面の下からまた笑いがおこった。
「何をしたんですか!?」
「大丈夫かジョン? 何があった?」
椅子から立ち上がり仮面を外すと声とは真逆に少年と同じくらいのそばかす顔の少女が立っていた。そしてあろうことかその瞳は紫色をしていた。
「!?」
「紫色の瞳が二人!? どういうことだ」
グレンもメアリーも頭の中が混乱する中、ギリングだけが悔しそうな表情をしだした。
「そういうことか……」
「おい、ギリング。どういうことなんだこれは?」
「紫色の瞳は別に一人しかいないってわけじゃないだろ。俺達はそれをよく知っているじゃないか」
「まさか、こいつも賢者っ!?」
「まさか、二人の賢者が組んでいたとは、流石にそこまでは考えなかった。だが、あり得た話しだ。それを想定しなかった俺達の甘さだ」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ」
そばかす顔の女は言う。
「あなたの言う通り、私は賢者。毒の能力者」
「第2世代の能力者か」
だが、それだとおかしいことになる。第2世代ならジョンと同じ歳の筈がないのだから。となれば見た目を誤魔化している?
「彼、今とても危険な状態よ。本の頁に仕込ませた毒針の毒は私の毒を使っている。普通の毒と違って神すらも苦痛を与え暴れる程の猛毒。その苦しさに神は大地を揺らし世界に地震を起こさせる程。 ……という自称をしている」
「自称かよ! いや、ツッコミ入れてる場合じゃねぇ。てめぇらはやっぱりジョンの命が目的だったわけか」
「いいえ、少し違うわ。私の毒は確かに人を殺せるけど、それだけじゃなく拷問や従わせることにも使える」
ギリングは従わせるという言葉を聞いて頭をフル回転させ、推測した。
「つまり、お前には解毒の方法があるんだな」
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