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6. 水辺*
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誰か水浴びに来たんだろうか。
それともまさか獣の類いだろうか。
湖の深いところで水に肩まで浸かったまま様子を見ていると、木々の影から現れたのはウォーレンだった。
大きな体が湖のほとりに立った。
俺の存在に気が付いていないらしい彼は手際よく服を脱ぎ去っていく。
筋肉が月の光に照らされて見えてしまう。
どう声を掛けようか迷っているうちに、彼は全てを脱ぎ去って湖の中に入ってきてしまった。
どうしよう。
いや、戸惑ってる暇なんてないだろ、早く声を掛けないと。
彼の美しい体が水面に浮かぶところを、肌が水を弾くところを見ていたい。
そんな欲望が頭をもたげるけど、それを覗き見るのはどう考えても変態だ。
いくら好きでもそれはダメだ。
「あー、ウォーレン……?」
突然近づいて警戒させないように、静かに名前を呼ぶ。
水音を立てて彼に近づこうとすると。
「なっ! ロルド!?」
こちらに視線を向けたウォーレンは、派手に驚いて仰け反った。
水面から上半身を出した俺を見ると顔をぱっと横に逸らす。
「済まない、すぐに出ていくから」
「へ? いや、別に出て行かなくても……あ、ウォーレン、もしかして俺がいるの嫌だった? ごめん俺がいなくなるよ」
そのままくるりと後ろを向いて湖から出ていこうとするウォーレンに、俺は一瞬首を傾げて……そして、彼は一人で水浴びをしたかったのかと頭を掻いた。
冒険者は旅の間中、ずっと仲間と一緒だ。
たまには一人になりたいのだろうか。
そう思って彼の背中を追いかけると、俺に背を向けたままその場に立ち止まった。
「違う、そうじゃない。俺は気にせずロルドはこのまま居てくれ」
「そんなわけにはいかないだろ……それなら、一緒に水浴びしててもいい?良かったら背中とか擦ろうか?」
それも嫌だろうか。
そう思いながらそっと彼の背に手を添わせ、顔を覗き込もうと彼の前に回り込むと。
「……っ、ダメだ!」
「ぅわっ!」
ぱしゃりと水音を立てて手が振り払われる。
その衝撃で俺が足を滑らせかけて体が揺れる。
湖の中に尻もちをつくかと思ったら……俺をウォーレンの腕が抱きとめてくれた。
「あ、ご、ごめん、」
水の中で冷えた体に、ウォーレンの素肌がやけに暖かく感じる。
水に濡れたすべらかな肌。
無言で俺のことを支えてくれる太い腕。
頭がぼんやりするような感覚に、彼の顔を見るのが恥ずかしくて視線を伏せると。
彼の顔の代わりにとんでもないものが視界に入った。
割れた腹筋からなだらかに続く下腹で、存在を主張するそれは。
……勃ってる。
ウォーレンの下腹部のソレは、あきらかに脈打つように隆起していた。
他の男の性器なんてそうそう見る機会はないからよく知らないけれど、俺のものよりも二回りは大きい。
それになんだか色も俺のと違う気がする。
俺と抱き合うような形で真正面から見られて、ウォーレンは酷く苦い顔をしていて。
俺がちゃんと立っているのを見て手を放そうとしたけれど、それよりも素早く俺は彼に腕を伸ばした。
正確には、彼の陰茎に手を伸ばした。
「ロ、ロルド!」
「溜まってるんだろ?」
「……っ、な、」
「だったら口でさせてよ」
「だ、だめだろう、そんな……!」
「なんで? 自分でするより楽だよ? 本気で嫌なら俺のこと投げ飛ばして」
片手で陰茎を握ると、もうすでにかなり大きいと思ったそれはまだぴくりと反応して質量を増す。
熱いそれをそっと擦りながら、もう片方の手でウォーレンを岸辺へと押す。
湖から体を出して、ほとりに無理やり座らせると、彼の足の間に跪いた。
「誰にも言わないし、すぐ終わらせるから」
手で擦りながら、そっと性器の先端に口付ける。
ちゅ、ちゅ、とリップ音をさせながら全体に唇をくっ付ける。
舌を出して根本から舐め上げ、そのまま先端をぱくりと口に咥えた。
喉の奥まで咥えても、とても口の中に収まりきらない。
喉まで性器が入っているから呼吸がしづらくて咽そうになるけど、なんとか我慢して唇で締め上げた。
少し口から引き出して先端を舌でつつくと、苦くてぬるつくものがじわじわと漏れだしている。
それに気を良くしてさらに吸い付く。
なんだ、ウォーレン。
俺のことなんて冗談じゃないって言っていたけど、溜まってたら勃つじゃないか。
勃ってるなら、口を使ってやろうくらいには思えた?
俺に挿れるのと違って動かなくていいし、吐き出す時の快感は誰が相手でもそんなに変わらないだろ。
もしかしたら、これがきっかけで、俺はこっちの役にも立つって思うかもな。
前のパーティーで戦士に圧し掛かられた時は嫌悪感で体中に鳥肌が立ったのに、俺も現金なものだ。
そう思いながら生まれて初めての口淫に夢中になっていると。
「ぅ、わ!」
跪いていた体が、ウォーレンに持ち上げられた。
ウォーレンの体に覆いかぶさるほど上に引きずり上げられて、目を白黒させる。
「ちょ、ウォーレン……、なに、」
彼の筋肉質な体に乗っかるとぎゅうと強く抱きしめられる。
やっぱり口淫であっても嫌だったんだろうかと怯えながら訪ねると、彼の顔が迫ってきて。
「お前が悪い」
「んぁ、っ」
噛みつくように口づけられた。
なんでキスなんか。
そう思って体を揺すろうとするけど、がっちりと捕らえられた体はびくともしない。
俺のよりもずっと分厚い舌がぬるぬると口の中で暴れまわる。
歯列を割られ、咥内の柔らかい部分を舐められ、零れそうな唾液を啜られる。
喉の奥まで擽られて気持ちよさと苦しさが一緒になって襲ってきた。
そしてようやく腕が離れたのは、俺の体の力がすっかり抜けた後だった。
それともまさか獣の類いだろうか。
湖の深いところで水に肩まで浸かったまま様子を見ていると、木々の影から現れたのはウォーレンだった。
大きな体が湖のほとりに立った。
俺の存在に気が付いていないらしい彼は手際よく服を脱ぎ去っていく。
筋肉が月の光に照らされて見えてしまう。
どう声を掛けようか迷っているうちに、彼は全てを脱ぎ去って湖の中に入ってきてしまった。
どうしよう。
いや、戸惑ってる暇なんてないだろ、早く声を掛けないと。
彼の美しい体が水面に浮かぶところを、肌が水を弾くところを見ていたい。
そんな欲望が頭をもたげるけど、それを覗き見るのはどう考えても変態だ。
いくら好きでもそれはダメだ。
「あー、ウォーレン……?」
突然近づいて警戒させないように、静かに名前を呼ぶ。
水音を立てて彼に近づこうとすると。
「なっ! ロルド!?」
こちらに視線を向けたウォーレンは、派手に驚いて仰け反った。
水面から上半身を出した俺を見ると顔をぱっと横に逸らす。
「済まない、すぐに出ていくから」
「へ? いや、別に出て行かなくても……あ、ウォーレン、もしかして俺がいるの嫌だった? ごめん俺がいなくなるよ」
そのままくるりと後ろを向いて湖から出ていこうとするウォーレンに、俺は一瞬首を傾げて……そして、彼は一人で水浴びをしたかったのかと頭を掻いた。
冒険者は旅の間中、ずっと仲間と一緒だ。
たまには一人になりたいのだろうか。
そう思って彼の背中を追いかけると、俺に背を向けたままその場に立ち止まった。
「違う、そうじゃない。俺は気にせずロルドはこのまま居てくれ」
「そんなわけにはいかないだろ……それなら、一緒に水浴びしててもいい?良かったら背中とか擦ろうか?」
それも嫌だろうか。
そう思いながらそっと彼の背に手を添わせ、顔を覗き込もうと彼の前に回り込むと。
「……っ、ダメだ!」
「ぅわっ!」
ぱしゃりと水音を立てて手が振り払われる。
その衝撃で俺が足を滑らせかけて体が揺れる。
湖の中に尻もちをつくかと思ったら……俺をウォーレンの腕が抱きとめてくれた。
「あ、ご、ごめん、」
水の中で冷えた体に、ウォーレンの素肌がやけに暖かく感じる。
水に濡れたすべらかな肌。
無言で俺のことを支えてくれる太い腕。
頭がぼんやりするような感覚に、彼の顔を見るのが恥ずかしくて視線を伏せると。
彼の顔の代わりにとんでもないものが視界に入った。
割れた腹筋からなだらかに続く下腹で、存在を主張するそれは。
……勃ってる。
ウォーレンの下腹部のソレは、あきらかに脈打つように隆起していた。
他の男の性器なんてそうそう見る機会はないからよく知らないけれど、俺のものよりも二回りは大きい。
それになんだか色も俺のと違う気がする。
俺と抱き合うような形で真正面から見られて、ウォーレンは酷く苦い顔をしていて。
俺がちゃんと立っているのを見て手を放そうとしたけれど、それよりも素早く俺は彼に腕を伸ばした。
正確には、彼の陰茎に手を伸ばした。
「ロ、ロルド!」
「溜まってるんだろ?」
「……っ、な、」
「だったら口でさせてよ」
「だ、だめだろう、そんな……!」
「なんで? 自分でするより楽だよ? 本気で嫌なら俺のこと投げ飛ばして」
片手で陰茎を握ると、もうすでにかなり大きいと思ったそれはまだぴくりと反応して質量を増す。
熱いそれをそっと擦りながら、もう片方の手でウォーレンを岸辺へと押す。
湖から体を出して、ほとりに無理やり座らせると、彼の足の間に跪いた。
「誰にも言わないし、すぐ終わらせるから」
手で擦りながら、そっと性器の先端に口付ける。
ちゅ、ちゅ、とリップ音をさせながら全体に唇をくっ付ける。
舌を出して根本から舐め上げ、そのまま先端をぱくりと口に咥えた。
喉の奥まで咥えても、とても口の中に収まりきらない。
喉まで性器が入っているから呼吸がしづらくて咽そうになるけど、なんとか我慢して唇で締め上げた。
少し口から引き出して先端を舌でつつくと、苦くてぬるつくものがじわじわと漏れだしている。
それに気を良くしてさらに吸い付く。
なんだ、ウォーレン。
俺のことなんて冗談じゃないって言っていたけど、溜まってたら勃つじゃないか。
勃ってるなら、口を使ってやろうくらいには思えた?
俺に挿れるのと違って動かなくていいし、吐き出す時の快感は誰が相手でもそんなに変わらないだろ。
もしかしたら、これがきっかけで、俺はこっちの役にも立つって思うかもな。
前のパーティーで戦士に圧し掛かられた時は嫌悪感で体中に鳥肌が立ったのに、俺も現金なものだ。
そう思いながら生まれて初めての口淫に夢中になっていると。
「ぅ、わ!」
跪いていた体が、ウォーレンに持ち上げられた。
ウォーレンの体に覆いかぶさるほど上に引きずり上げられて、目を白黒させる。
「ちょ、ウォーレン……、なに、」
彼の筋肉質な体に乗っかるとぎゅうと強く抱きしめられる。
やっぱり口淫であっても嫌だったんだろうかと怯えながら訪ねると、彼の顔が迫ってきて。
「お前が悪い」
「んぁ、っ」
噛みつくように口づけられた。
なんでキスなんか。
そう思って体を揺すろうとするけど、がっちりと捕らえられた体はびくともしない。
俺のよりもずっと分厚い舌がぬるぬると口の中で暴れまわる。
歯列を割られ、咥内の柔らかい部分を舐められ、零れそうな唾液を啜られる。
喉の奥まで擽られて気持ちよさと苦しさが一緒になって襲ってきた。
そしてようやく腕が離れたのは、俺の体の力がすっかり抜けた後だった。
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