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のらねことすていぬ

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IF 性欲処理の犬エンド

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一体なぜこんなことになってしまったのか。
私は長い遠征中にエリオスに出会い、彼に惹かれてしまった。

その気持ちは誤魔化すことができないほど大きくなり、そして彼を手に入れようと画策したことは確かだ。
だけど。
だけど、こんなことを果たして続けてしまってもいいのだろうか?





「……ただいま」


長い公務が終わり、夜更け過ぎにようやく自室に戻る。
最近、どうも仕事が立て込んでいる。
それが身近な……そう、副官がそうなるように明らかに手配をしている。
その理由は明らかで、私を部屋に戻したくないのだろう。

だけどいつまでも私を引き留めておくことなんてできないのだから、意味のないことだ。


後ろ手に扉を閉めると、扉のすぐ近くで待っていたらしいエリオスが飛びついてきた。


「わ、……!びっくりした。エリオス、いい子にしてた?」

「してました」


ぎゅうぎゅうと私の体を太い腕が締め付ける。
そのまま音を立てて頬や額にキスを落とされ、くすぐったさに私は身を捩った。


___エリオスとは、遠征中だけの関係のはずだった。
彼は美しく若く、私の相手をいつまでもしているような男じゃない。

なのに二人で過ごせる最後の夜に、彼は私が欲しい、犬としてでも傍に居たいと言って。
おかしいことだと分かっていながら、私は欲望に負けて頷いてしまった。

そうして、王都に帰った今も彼は私の寝所に侍っている。
私の、私だけの犬として。



「王子、イイ子にしてましたから、ご褒美をください」


首筋に吸い付きながら、彼が私の体を抱え上げる。
そのまま大股で部屋を突っ切る。
まるで飢えた獣が獲物を巣穴に引きずり込むような仕草に、私はただされるがままだ。

戦の時みたいな簡易なものではなくて、ふかふかと柔らかい布の敷き詰められた寝台へと転がされる。
は、と熱っぽい息を吐いた彼は、手早く私の服を剥ぎ取った。


「ん、ぁ、!」


そのまま性急に陰茎を舐め上げられて、思わず声が漏れる。
大きく割り開かれた足の間を彼の黒髪が擽り、羞恥に身悶えた。


「エリオス……!風呂に、」

「駄目です。他の人の匂いがついてないか、確かめさせてください」


本当に犬のように陰茎の付け根に顔をうずめられて匂いを嗅がれて、恥ずかしさに頭に血が上る。
彼の頭をどかそうと押すが、その手はあっさりと捕まえられて動けない。

他の人って____私が誰かと寝ているとでも思うのか。
毎晩、嫌と言うほど彼に抱かれて、そんな気が起こるわけがない。

だけどまるで嫉妬しているかのような彼の言葉に心が跳ねて、私は平静を装って尋ねた。


「ついていたら、どうするんだい?」


私の安い台詞を聞くと、彼は本当に苛立ったような顔をして。


「……今まで以上に、しつこく痕を付けます」

「んんっ!」


足の付け根に強く吸い付いてきた。

音を立ててあちこちに所有印が残されていく。
太腿にも、下腹にも、きわどいところまで。

ひとしきり吸い上げた彼は、気が済んだのか再び私の性器にねっとりと舌を這わせ始めた。
緩急をつけて吸い上げ、裏筋を舌が辿り、卑猥な音を立てて喉まで迎え入れられる。
快感で頭が白くなりそうだ。
いつの間にか香油を垂らした指が後孔に這入り込んできて、前と後ろの両方を責められる快感に咽び泣いた。
あっという間に達しそうになるのを奥歯を噛んで堪えていると、私を見上げる瞳と目が合った。




優秀な彼をこんなところに閉じ込めていてはいけない。
そう分かっているのに___彼の瞳が私だけを見つめるのが嬉しくて、気持ちよくて。

ぞくぞくとした支配欲に苛まれながら、私は精を放った。








◇◇◇◇◇


エリオス犬エンド。

この後エリオスは、王子に他の人と寝て欲しくないので自分で満足してもらおうとプレイがどんどん過激になっていく。縛ったり玩具を使ったり最終的には小スカくらいは普通にしてしまうエロエンド。

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