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本編
13話 激怒するやさぐれ王子
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私は、セバスチャンに会って用事を済ませると、また厨房へと戻った。
そろそろ、デザートつくりの休憩時間が終わる頃です。
「よし、いい感じです」
厨房に戻ると、サラがちょうど作業を終えた所でした。
あの後も、一人で作業をしていてくれたみたいです。
「戻りましたわサラ」
「あ、シルヴィア様、ちょうどいい所に来ましたね。早速、デザートつくりを再開しましょう!」
「ええ、私頑張るわ」
早速、デザートつくりに取り掛かることになった。
手を洗い、使い終わった器具などを片付けながら、作業を始めます。
準備が一通り終わると、サラがこちらを見てくる。
「では、次の作業をしましょう」
「ええ、任せてサラ」
「フライパンに砂糖を乗せて、熱して行きます」
私は、サラに言われた通りの手順で、砂糖を熱して行く。
すると、白かった砂糖はドロドロに溶けて、茶色のよく分からない物へと姿を変える。
「サ、サラ。大変ですわ、砂糖が変な風になってしまいましたわ」
「大丈夫ですよ、シルヴィア様。それを焦がさないように、気をつけながら混ぜてください」
「こうかしら」
私は、不安な気持ちのまま、とりあえず言われた通りにやってみることにした。
混ぜている内に、なんだか不思議なにおいがすることに気が付いた。
甘く、食欲をそそられる良い香りがして、なんだかお腹が空いて来ました。
「そこで火から離してください」
「え、ええ」
「この茶色のカラメルを、先ほど作っておいたものにかけてください」
「上に乗せればいいのね?」
サラが、カラメルと呼んだ謎の茶色の物体を、休憩前に作ったものにかけて行く。
こぼさないように、慎重な手つきでゆっくりと行う。
「おめでとうございます、シルヴィア様。これで完成です!」
「で、出来たのね。私の初めての料理が」
私は、改めて自分で作ったデザートを見る。
初めてだから、あまり良くは出来てはいない。
それでも、よく分からないけど、やり終えた達成感を覚えた。
「サラ、この料理はなんと言う名前なの?」
「これは、プリンと言います。このままでも、冷やして食べても美味しいですよ」
「プリン、プリンと言うのね」
私は、初めてつくったプリンを見ながら微笑む。
「食べてみてください」
サラは、スプーンを手渡しながら言って来た。
私は、スプーンを受け取って一口食べてみた。
「あ、甘いですわ。それにとても美味しい」
口の中に広がる風味に、砂糖の甘さもあって、とても美味しいです。
これなら、レオン王子殿下も喜んでくれるに違いありません。
その後も、サラの協力のもとで更なる改良を続けました。
「わぁああ、ダメですよシルヴィア様! それはカラメルじゃなくて、ただの真っ黒焦げです!」
経験を重ねて行くごとに、少しずつうまく出来るようになって行きました。
「シルヴィア様っ! それは砂糖じゃなくて、塩ですよ!」
つ、つくれるようになって来たはずです。
た、多分......。
そんなことを数日繰り返しながら、着実に料理つくりを覚えて行きました。
◇
デザートつくりを始めてから、結構経った頃。
私が、セバスチャンに頼んでいた件でも進展があったこともあり、ついにレオン王子殿下にデザートを渡すことにしました。
「シルヴィア様、レオン様にご用ですか?」
「ええ、セバスチャン。私がつくったデザートを食べてもらおうと思って」
「それは......そうでしたか。レオン様でしたら、ちょうど部屋にいると思います」
「ありがとうセバスチャン」
「......ご健闘を」
廊下でセバスチャンとすれ違い、少しだけ話しをした。
緊張をしていたので、少しだけ誰かと会話が出来て良かったです。
そう思いながら歩いていると、すぐにレオン王子殿下の部屋の前までついた。
コンコンコン
「誰だ」
「レオン様、私です、シルヴィアです。」
「......何の用だ、鍵はかけてない」
レオン王子殿下は、相変わらず無愛想な返事でしたけど、とりあえずは入ることを拒絶はしていないみたいです。
私は、部屋の扉を開けて中へと入る。
「何をしに来たんだ。構うなと言ったはずだが」
レオン王子殿下は、冷たくそう言いました。
「その、前にレオン様に言われた件で来ましたわ」
「前に?」
「ええ、お父様、アーヴァイン公爵に子供が何人必要か聞きましたの。特に人数などは決めていない、と返事が来ましたわ」
私は、サラとのデザートつくりを行いながら、実家に手紙を出していました。
セバスチャンに頼んで送ってもらい、その返事がつい先日届いたのです。
「そうか、なら用は済んだな。さっさと出て行くんだ」
「あと、その......」
「まだ何かあるのか?」
私は、機嫌の悪そうなレオン様を前に、意を決して言いました。
「これを食べてもらいたくて」
「何だこれは。サラに作らせたのか?」
「いいえ、私がつくりましたの。レオン様に食べてもらいたくて」
私は、プリンを見せながら言った。
ガタンっ、と大きな音を立ててレオン王子殿下が立ち上がる。
「出て行け」
「え?」
「良いから出て行けと言ったんだっ!」
レオン王子殿下は、急に大声を出して怒り始めました。
「だから言ったのだ、シルヴィア公爵令嬢。俺に構うなと......」
「私はただ、レオン様にプリンを食べてもらいたくて......」
レオン王子殿下は、頭に手を置きながらため息をついている。
私は、何かしてしまったのでしょうか。
「良いからさっさと出て行くんだ。そして、二度と顔を見せるんじゃない。二度とだ」
先程よりも大きな怒鳴り声で、強く言ってくる。
私は、これ以上怒らせてはいけないと考えて部屋から出て行くことにした。
「よりにもよって、料理などと......」
出て行く直前に、レオン王子殿下が何かをつぶやいた気がしましたが、私には聞こえませんでした——。
そろそろ、デザートつくりの休憩時間が終わる頃です。
「よし、いい感じです」
厨房に戻ると、サラがちょうど作業を終えた所でした。
あの後も、一人で作業をしていてくれたみたいです。
「戻りましたわサラ」
「あ、シルヴィア様、ちょうどいい所に来ましたね。早速、デザートつくりを再開しましょう!」
「ええ、私頑張るわ」
早速、デザートつくりに取り掛かることになった。
手を洗い、使い終わった器具などを片付けながら、作業を始めます。
準備が一通り終わると、サラがこちらを見てくる。
「では、次の作業をしましょう」
「ええ、任せてサラ」
「フライパンに砂糖を乗せて、熱して行きます」
私は、サラに言われた通りの手順で、砂糖を熱して行く。
すると、白かった砂糖はドロドロに溶けて、茶色のよく分からない物へと姿を変える。
「サ、サラ。大変ですわ、砂糖が変な風になってしまいましたわ」
「大丈夫ですよ、シルヴィア様。それを焦がさないように、気をつけながら混ぜてください」
「こうかしら」
私は、不安な気持ちのまま、とりあえず言われた通りにやってみることにした。
混ぜている内に、なんだか不思議なにおいがすることに気が付いた。
甘く、食欲をそそられる良い香りがして、なんだかお腹が空いて来ました。
「そこで火から離してください」
「え、ええ」
「この茶色のカラメルを、先ほど作っておいたものにかけてください」
「上に乗せればいいのね?」
サラが、カラメルと呼んだ謎の茶色の物体を、休憩前に作ったものにかけて行く。
こぼさないように、慎重な手つきでゆっくりと行う。
「おめでとうございます、シルヴィア様。これで完成です!」
「で、出来たのね。私の初めての料理が」
私は、改めて自分で作ったデザートを見る。
初めてだから、あまり良くは出来てはいない。
それでも、よく分からないけど、やり終えた達成感を覚えた。
「サラ、この料理はなんと言う名前なの?」
「これは、プリンと言います。このままでも、冷やして食べても美味しいですよ」
「プリン、プリンと言うのね」
私は、初めてつくったプリンを見ながら微笑む。
「食べてみてください」
サラは、スプーンを手渡しながら言って来た。
私は、スプーンを受け取って一口食べてみた。
「あ、甘いですわ。それにとても美味しい」
口の中に広がる風味に、砂糖の甘さもあって、とても美味しいです。
これなら、レオン王子殿下も喜んでくれるに違いありません。
その後も、サラの協力のもとで更なる改良を続けました。
「わぁああ、ダメですよシルヴィア様! それはカラメルじゃなくて、ただの真っ黒焦げです!」
経験を重ねて行くごとに、少しずつうまく出来るようになって行きました。
「シルヴィア様っ! それは砂糖じゃなくて、塩ですよ!」
つ、つくれるようになって来たはずです。
た、多分......。
そんなことを数日繰り返しながら、着実に料理つくりを覚えて行きました。
◇
デザートつくりを始めてから、結構経った頃。
私が、セバスチャンに頼んでいた件でも進展があったこともあり、ついにレオン王子殿下にデザートを渡すことにしました。
「シルヴィア様、レオン様にご用ですか?」
「ええ、セバスチャン。私がつくったデザートを食べてもらおうと思って」
「それは......そうでしたか。レオン様でしたら、ちょうど部屋にいると思います」
「ありがとうセバスチャン」
「......ご健闘を」
廊下でセバスチャンとすれ違い、少しだけ話しをした。
緊張をしていたので、少しだけ誰かと会話が出来て良かったです。
そう思いながら歩いていると、すぐにレオン王子殿下の部屋の前までついた。
コンコンコン
「誰だ」
「レオン様、私です、シルヴィアです。」
「......何の用だ、鍵はかけてない」
レオン王子殿下は、相変わらず無愛想な返事でしたけど、とりあえずは入ることを拒絶はしていないみたいです。
私は、部屋の扉を開けて中へと入る。
「何をしに来たんだ。構うなと言ったはずだが」
レオン王子殿下は、冷たくそう言いました。
「その、前にレオン様に言われた件で来ましたわ」
「前に?」
「ええ、お父様、アーヴァイン公爵に子供が何人必要か聞きましたの。特に人数などは決めていない、と返事が来ましたわ」
私は、サラとのデザートつくりを行いながら、実家に手紙を出していました。
セバスチャンに頼んで送ってもらい、その返事がつい先日届いたのです。
「そうか、なら用は済んだな。さっさと出て行くんだ」
「あと、その......」
「まだ何かあるのか?」
私は、機嫌の悪そうなレオン様を前に、意を決して言いました。
「これを食べてもらいたくて」
「何だこれは。サラに作らせたのか?」
「いいえ、私がつくりましたの。レオン様に食べてもらいたくて」
私は、プリンを見せながら言った。
ガタンっ、と大きな音を立ててレオン王子殿下が立ち上がる。
「出て行け」
「え?」
「良いから出て行けと言ったんだっ!」
レオン王子殿下は、急に大声を出して怒り始めました。
「だから言ったのだ、シルヴィア公爵令嬢。俺に構うなと......」
「私はただ、レオン様にプリンを食べてもらいたくて......」
レオン王子殿下は、頭に手を置きながらため息をついている。
私は、何かしてしまったのでしょうか。
「良いからさっさと出て行くんだ。そして、二度と顔を見せるんじゃない。二度とだ」
先程よりも大きな怒鳴り声で、強く言ってくる。
私は、これ以上怒らせてはいけないと考えて部屋から出て行くことにした。
「よりにもよって、料理などと......」
出て行く直前に、レオン王子殿下が何かをつぶやいた気がしましたが、私には聞こえませんでした——。
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