サポートキャラを全力拒否!

まる

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この国ではデビュタントは14歳から18歳の間に行うことになっているが、だいたいの子息令嬢は学園の2年目以降で行う事が多い。
特に今は第二王子がデビュタント予定ということで、同じ年にデビュタントを迎える準備をしている者が多数だろう。
デビュタントは大人としてのお披露目の場であると共にお見合いの意味合いもあり、あわよくば第二王子の目に留まる可能性にかける令嬢や、お近づきになりたい令息がこぞって参加する。そのように参加人数が増える事を狙って、下級貴族の子女は高位貴族の目に留まる事を期待して参加者がまた増える。といった理由でデビュタントを迎える王族がいる年は規模が大きくならざるを得ないのだ。
そして第二王子のデビュタントは来年行なわれる事を私は知っている。

そして、ここでもイベントが発生する。

それは、ヒロイン•アリスがデビュタントの為王城へ出向いた際、悪役令嬢の嫌がらせによりドレスを汚されるのだ。
ドレスを汚され、王城の庭で悲しみに暮れるアリスを見つけるのが、私ことサポートキャラのロゼニア。
その時ロゼニアは、王都でも有名なお金を積んだからといって手に入るわけではないデザイナーの手がけたドレスを身に纏っており、自分には似合わないからと、体型のよく似たアリスとドレスを取り替えるのだ。そして自分は持っていたショールを上手く使い汚れを誤魔化すと、アリスをダンスフロアへ行くよう促す。
そして、最新のドレスを見に纏った光り輝くように美しいアリスを第二王子がダンスに誘うという流れで、悪役令嬢に対してプチざまぁが行われるのだ。

•••もう、何も言うまい。

ゲームのロゼニアがこの世界の慈悲深い女神か何かを目指していたのかは分からないけど、何度も言うが私には無理だ。

ということで、1年早くデビュタントを終えるべく、準備を進めているのである。

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