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第7話 なんでイケないの?

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ミウは汚れた身体を清めるために、身体をメイドに洗ってもらう。
メイドたちの洗い方は作業的であり、そこにはミウに対する尊敬など微塵もなかった。

「ミウ様、こちらの皮もしっかりと剥きませんとエルデス様に失礼ですよ」

ハンナは容赦なくミウの蕾の皮を剥き上げ、指でつまむ。
ミウは電気が走ったような快感に身体を震わせる。

「ハンナ、お願い逝かせて――」

ミウは顔を上気させてハンナにお願いをする。
それに答えるかのようにハンナはミウの蕾を刺激していく。
ミウは脳がとろけそうな甘い快感に包まれるが絶頂は迎えられない。

(なんで……おかしい……逝きたいのに逝けない)

ミウは気づいてしまった。
これがエルからのお仕置きであると。
だが認めて謝りたくはなかった。
なぜならば、快楽のためだけにエルに謝るのは彼女のプライドが許せなかったのだ。

「ミウ様、気づきましたか。術を解いて欲しければエル様に身を捧げると誓いなさい」

「そんなのセフレみたいなのは嫌だよ」

このセリフにハンナの蕾を摘まむ力が強くなる。
強い刺激に脳が焼かれそうになるが、それでも絶頂を迎えることができない。

「ミウ様は勘違いしていますが、あなたの仕事は神々を愛し奉仕すること。あなたの全身はくまなく神々の玩具なんですよ。だからミウ様は性奴隷のようなものですね」

「ふざけるな!」

「ふざけていませんよ。あなたは最弱の存在。誰かに助けて貰えなければ生きていけない寄生虫なのですよ」

ミウはこの言葉に唇を噛んで耐える。
終わらない生殺しの快感は終わることなくミウを蝕んでいくのだった。




あれから5日が経った。
ミウは自室にこもり自らの時間の許す限り慰めていた。

「はぁはぁ……あと少し……あと少しで逝けるのに……なんで」

ミウはもう限界であった。
抑えることができないほどの性的欲求を満たすことができず、絶頂を迎えることしか頭に浮かばなくなっていた。

「情けないですね。あなたにプライドはないのですか。暇があれば日がな一日マスターベーションに耽る。これのどこに乙女のプライドがあるのでしょうね。いい加減、あなたの愛液で濡れた服やシーツを洗うことが苦になってきているのですが?」

「ハンナ……逝かせて」

「それを頼むのは私にではなくエルデス様にですよね」

ミウは抑えられない性衝動に突き動かされ気が付いたらエルの執務室に来ていた。

「どうしたんだいミウ。そのあられのない姿は」

ミウの姿は下着姿であるのだが、全身が汗まみれであり乙女のプライドはそこにはなかった。

「あのエル、どうか術を解いてくれませんか?」

ミウは膝をついてエルの足にすがりよる。
その姿は発情した動物である。

「なら、私のここに奉仕して貰わないとね」

エルはそういいながら下半身をあらわにするのだった。
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