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第1章 アルストロメリア編
第16話 メイドたちの噂話
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あれからアリス、やたら広いお風呂を使わせて貰った、
風呂から出ると、メイドからの小言がうるさいくて腹立たしいと思うアリス。。
「婚約者とはいえあのような行為は……」
「未婚の女性があのようなふしだらな……」
「そのようなことをするならば身を清めてから……」
「アリス様、流石です……」
「お手が早いですね……」
本当にうるさかったのでアリスは軽く舌打ちをする。
(何度も違うと言いましたが、そこまで隠さずとももう皆に知られていることですしと、
いいやがったのは忘れません。これは許して良いものでしょうか)
そう考えているとベテランのメイドが他のメイドたちをひと睨みして黙らせる。
「ねぇ、メイドが使える相手にこの態度なのはまずいんじゃないですか?」
「申し訳ありませんアリス様、この者たちは後で躾をしておきますので、どうかご容赦を」
「「「「「ぴぃ!」」」」」
メイドの謎の鳴き声が聞こえる。
(私はあなたたちがどうなろうと私は気にしないです。好きに朽ちればいいのです)
「うん、気にしてないからいいですよ」
(本当はものすごく気にしていますが。既に噂は城中に広がっていると聞きます。本当に、この城のメイドさんの口の軽さは国に使えるものとして大丈夫でしょうか。メイドさんたちは噂話があるとルンルンで話しまわる。
これはいろいろと問題だろうけど、ベテランメイドたちの口は堅いので今後はこちらを信用することにします)
若いメイドの半数は騎士爵や男爵、子爵などの令嬢が、貴族たちに見初めてもらうために働きにきているようなものなので、あまり信用できないのだ。
彼女らの娯楽は、城内での恋愛話である。
(特に私とアルとレイの関係は黄色い悲鳴が出るほどの大好物そうだったので、今後はメイドたちの目は特に気にした方が良いのかもしれませんね)
アリスはベッドに入ると一人、今日のことを振り返る。
この世界に転生をした。
アルと婚約をして次期女王になり、
その後レイ君とも婚約した。
アルの唇とレイの唇の感触を思い出すと顔が恥ずかしさで火照るのを感じる。
(アルの嫉妬は解消しましたが、今回のアルとの噂話がレイに知られれば面倒なことになりそうですね)
そう考えるとレイ君から次は何をされるのか考え再び顔が赤く火照るのを感じるアリスだった。
アリスは気恥ずかしさに悶えながら一夜を過ごすのであった。
レイは朝から、イライラしていた。
「レイ、落ち着きなさい。どうせ今回のことも城のメイドたちの噂話よ」
レイの母、イレイアは息子に落ち着くように諭す。
「やはり、気になるので僕は城へと向かいます」
レイは食事中にも関わらず、席を立ち城へと向かう。
そんなレイを家族たちや使用人たちは温かい目で見送り、何人かの使用人たちは急いでレイの後を追う。
「やっぱりアリスさんは男を心配させる何かをもっているのかしら」
イレイアは独り言のように、そう呟くのだった。
風呂から出ると、メイドからの小言がうるさいくて腹立たしいと思うアリス。。
「婚約者とはいえあのような行為は……」
「未婚の女性があのようなふしだらな……」
「そのようなことをするならば身を清めてから……」
「アリス様、流石です……」
「お手が早いですね……」
本当にうるさかったのでアリスは軽く舌打ちをする。
(何度も違うと言いましたが、そこまで隠さずとももう皆に知られていることですしと、
いいやがったのは忘れません。これは許して良いものでしょうか)
そう考えているとベテランのメイドが他のメイドたちをひと睨みして黙らせる。
「ねぇ、メイドが使える相手にこの態度なのはまずいんじゃないですか?」
「申し訳ありませんアリス様、この者たちは後で躾をしておきますので、どうかご容赦を」
「「「「「ぴぃ!」」」」」
メイドの謎の鳴き声が聞こえる。
(私はあなたたちがどうなろうと私は気にしないです。好きに朽ちればいいのです)
「うん、気にしてないからいいですよ」
(本当はものすごく気にしていますが。既に噂は城中に広がっていると聞きます。本当に、この城のメイドさんの口の軽さは国に使えるものとして大丈夫でしょうか。メイドさんたちは噂話があるとルンルンで話しまわる。
これはいろいろと問題だろうけど、ベテランメイドたちの口は堅いので今後はこちらを信用することにします)
若いメイドの半数は騎士爵や男爵、子爵などの令嬢が、貴族たちに見初めてもらうために働きにきているようなものなので、あまり信用できないのだ。
彼女らの娯楽は、城内での恋愛話である。
(特に私とアルとレイの関係は黄色い悲鳴が出るほどの大好物そうだったので、今後はメイドたちの目は特に気にした方が良いのかもしれませんね)
アリスはベッドに入ると一人、今日のことを振り返る。
この世界に転生をした。
アルと婚約をして次期女王になり、
その後レイ君とも婚約した。
アルの唇とレイの唇の感触を思い出すと顔が恥ずかしさで火照るのを感じる。
(アルの嫉妬は解消しましたが、今回のアルとの噂話がレイに知られれば面倒なことになりそうですね)
そう考えるとレイ君から次は何をされるのか考え再び顔が赤く火照るのを感じるアリスだった。
アリスは気恥ずかしさに悶えながら一夜を過ごすのであった。
レイは朝から、イライラしていた。
「レイ、落ち着きなさい。どうせ今回のことも城のメイドたちの噂話よ」
レイの母、イレイアは息子に落ち着くように諭す。
「やはり、気になるので僕は城へと向かいます」
レイは食事中にも関わらず、席を立ち城へと向かう。
そんなレイを家族たちや使用人たちは温かい目で見送り、何人かの使用人たちは急いでレイの後を追う。
「やっぱりアリスさんは男を心配させる何かをもっているのかしら」
イレイアは独り言のように、そう呟くのだった。
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