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「スライムの採取って、どうすればいいの?」
「やっぱり、なにも下調べしてないんだな」
「だって、トールがいるから」
 ダンジョンが人々の暮らしに無くてはならないものとなった現在、ダンジョンの攻略法は、宝箱の場所からモンスターの出現率まで、細かく纏め上げられている。
 冒険者ならギルドで閲覧可能なので、攻略本で事前に情報を得てからクエストに望むのが一般的だ。
 もはや冒険者と言うより、ただのアイテム採取者とも言える。

「安全の為には、パーティー全員がちゃんと知識を得ていた方がいいんだけどな」
 しかも、今回はセラがモンスターの餌食になる訳で、何をされるか気にならないんだろうか。
「知ったら、ここに来るのに迷いが出る」
「そこまでして、セラががんばることはないんじゃないか?」
「トール、私はみんなの笑顔を守りたい。その為なら、私ができる事はなんだってする」
 格好いい事を言っても、やるのはただひたすらエロい事だ。そこんところは分かっているんだろうか。
「なんだって、か。じゃあまずはオナニーでもして、グチョグチョにアソコを濡らすんだ」
「え?何?」
「俺だってこんな事言うのは恥ずかしいんだぞ。だから、ヌレヌレのグチョグチョでアンアンとだな」
「いや、だから、何?」
「だから、スライムの採取法。自分で攻略本読んで、心構えしておけよ」


 スライム程、ダンジョンによって特性が違うモンスターもいない。
 あるダンジョンでは最弱モンスターであり、またあるダンジョンでは全身を包み込んで冒険者を窒息させる厄介なモンスターだったりする。
 そしてここ、R18ダンジョンでは、女の淫水と喘ぎ声が無いと出現しないエロモンスターだ。
「ここのスライムの採取法は、女のヌレヌレのアソコでおびき寄せて、更にされるがままにナカへと導き入れる。たっぷりと淫水を含ませてから持ち帰らないと衰弱して死んでしまうからな。とにかく、スライムが自ら這い出てくるまでイきまくるしかない」
「え?生け捕りじゃ無いとダメなの?」
「だから、ちゃんとクエスト内容を把握しておけよ。ここのスライムが出す粘液には催淫効果があるから、金持ちに高く売れるんだ」
「待って、そんな物、その、ナカに入れて、大丈夫なの?」
 セラが少し怯えた顔をしている。これは流石に、帰ると言い出すかもしれないな。
「スライムを採取した後も、欲しくて堪らなくて我慢できないらしい。だから、恥ずかしい姿を見られるだけじゃ済まないと言っただろ」
 セラは俺のコトバに黙りこくってしまった。
 その覚悟はしていたようだけど、いざ現実をつきつけられて葛藤が生じているんだろう。


 そもそも、セラがここに来ると決めたのは、俺達が育った孤児院が立ち退きを求められているからだ。
 とは言え、土地と建物の所有者が、老後は田舎でのんびり過ごしたいと言う事で売却を考えている段階で、直ぐに出ていく様に言われている訳ではない。
 それに俺達の孤児院が無くなっても、受け入れ先はちゃんとあるので、セラが身体を張る必要なんてこれっぽっちもない。
 皆と離れ離れになりたくないと泣く子供達も、あっという間に新しい友達、環境に慣れて笑顔を取り戻すだろう。
 だったら私が買い取ればいいと、実入りのいいラストダンジョンに向かおうとするセラを、俺は必死に止めた。
 セラにもしもの事があったら、セラが皆を泣かすことになるんだぞと、ラストダンジョンの攻略本片手に危険性をアピールしまくった。
 そしてセラは、ここR18ダンジョンを選んだ。


「トール、あの、私、どうしたらいいのかな?」
 セラの頬は赤く染まっていて、潤んだ瞳がなんだか色っぽい。
「どうもこうも、その覚悟が無いなら止めておけ」
 うまい事言っておいしくいただいてしまっても良さそうな状況なのに、つくづく俺はヘタレだな。
 いや、それだけセラを大事に想っていると言うことか。
「覚悟は、もう出来てる」
 セラは俺の目を真っ直ぐに見つめて、そして視線を外すとその先を続けた。
「やり方が分からなくて、だから……手伝って欲しい。トールが、して……」
 セラの言葉は、会心の一撃となって俺に突き刺さった。


「……んっ……んんっ……」
「セラ、声を我慢するな。喘ぎ声もスライム出現には必要なんだ」
「だって、恥ずか、しいっ……あっ……」
 魔法使いの黒いローブを取っ払い、下着姿のセラを足の上に乗せて、柔らかくて大きな胸を揉みしだく。
「あのっ、服を脱ぐ、んっ……必要なんて、ある、かな?」
 赤い顔で戸惑いの表情を浮かべるセラの胸を、俺は少し乱暴に揉んだ。
「服の上からちょっと触るだけでヌレヌレになるぐらい、セラはエロいのか?」
「ううっ……あっ……」
 セラは耐えるような顔で首を横に振った。
「これぐらいで恥ずかしがってるようじゃ、ここの攻略は無理だ。もう諦めろ」
 胸を揉むのを止めて、恥ずかしさに震えるセラを見つめる。
「大丈夫、だから……続けて」
 しばらく考えた後で、セラはブラジャーごと下着をたくし上げて、俺の目の前に胸を晒した。
「トール、触って……んっ……」
 セラは下着を脱ぎ捨てると、俺の手を取り自分の胸に当てた。ああもう、堪んないな。

「あのっ、こんな、あっ……無防備っ、なっ、んんっ……だい、じょうぶ?」
「この階層はスライムしか出ない。安心して、快感に身を委ねるんだ」
「そ、うっ……あっ……」
 不安そうにするセラの乳首をクニクニと押し潰す。
 向かい合わせに座っているから、赤く立ち上がった乳首がよく見えて、非常にエロい。
 神よ、ダンジョンマスターよ、ありがとうございます。
 この世界にダンジョンを作ったと言われている、見えざる存在にお礼を言い、俺はセラの胸に口を寄せた。
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