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なら、そこにしようか
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学生や勤め人たちでごった返す駅を抜け、デパートに向かい、一階の隅にあるトイレに入った。しかし、老人が一人手を洗っているだけで、彼女の姿はない。その老人もすぐに去り、薄暗いトイレには誰もいなくなった。水場に設置された鏡に、ひどく落胆した顔が映っている。
穂乃香は小さくため息を吐き、トイレから立ち去ろうとした。そのとき、出入り口に紺色の作業着を着た美優が現れた。
「……あ」
派手な化粧が施された顔に、気まずそうな表情が浮かぶ。会うためにここまで来たのに、いざ顔を合わせると何を言っていいのか分からない。
「あの後大丈夫だっ……」
「先週は本当にすみませんでした」
ようやく絞り出した言葉を謝罪の声が遮った。しかし、なぜ謝られているのか、見当もつかない。
「助けていただいたのに、ふてくされた態度をとってしまって」
「ああ、別に気にしてないから。それよりあの後大丈夫だった?」
「はい、おかげさまで。ありがとうございました」
美優は一礼すると、個室に足を進めて掃除を始めた。
声をかけられずにいるうちに、床に落ちた紙くずが拾われ芯だけになったトイレットペーパーが交換されていく。
「本当は、少し嬉しかったです」
振り返らずに便座の消毒をする背中から、そんな言葉がこぼれた。
「嬉しかった?」
「はい。私なんかのこを助けてくれる人がいるんだって」
「そう、なんだ」
「ええ。でも、これ以上関わって欲しくないのも本当です。助けてくれた人を面倒なことに巻き込みたくないですし」
「そう」
「そうですね」
昼前に笠原からも深入りしない方がいいとは言われた。それに、本人も関わるなと言っている。それなら踵を返してここを出ていく他はない。
それでも――
「あのさ、仕事が終わったらまた食事いかない?」
――掃除を続ける背中に声をかけていた。
「え?」
振り返った顔に、訝しげな表情が浮かぶ。
「食事、ですか?」
「うん」
「なんで、急に?」
「……口止めのために、決まってるじゃない。なにせ、この間のことを世間に言いふらされる危険性が全部消えたわけじゃないんだから」
「……あははっ」
戸惑っていた表情が一気に綻んだ。
「そこまで言うなら、ご一緒いたしますよ」
「……」
思わず見入ってしまうほど、はじめて見た笑顔は魅力的だった。
「どうしましたか?」
「ううん、なんでもない」
「そう、ですか。それじゃあ仕事が終わったら連絡するんで、連絡先を教えてもらえますか?」
「わかった」
連絡先を交換すると、作業に戻った美優を残して穂乃香はトイレを出た。その足取りは、新規の契約を取ったときのように軽かった。
その後、二人は百貨店の入り口で待ち合わせ、はじめて食事をした個室の居酒屋へと移動した。今回はトラブルもなく、突き出しと中ジョッキのビールが運ばれてきた。
「それじゃあ、おつかれさま」
「おつかれさまです」
グラスを合わせ、一口目のビールを口にする。
ジョッキをテーブルに置くと同時に、美優が軽く頭を下げた。
「今日はありがとうございます」
「気にしないで。ただの口止めだから」
「あはは、そうでしたね」
向かい合った顔が楽しげな笑みを浮かべて鯛の煮こごりを口に運ぶ。
「ここのお料理、やっぱり美味しいですね」
「気に入ってもらえたなら何より」
「はい。いつもろくなものを食べてないんで助かりますよ」
「ろくなものを食べてないって……、一体どんな食生活をしてるの?」
「だいたいは見切り品のお惣菜とかですね。自炊をしてた頃もあったんですが、色々と忙しくて」
「まあ、疲れてるときに自炊はつらいよね」
「ですよね。あとは牧村さん……、あ、例の彼氏です。彼に連れて行かれたお店で、ちょっとしたおつまみを食べるくらいですね」
「ちょっとしたつまみって、随分とケチなんだ」
「ケチっていうよりも、食べ過ぎて太られたら嫌だから、って言われて」
週末に見た牧村の姿が脳裏に浮かんだ。だぶついた服を着ていても分かる太い手足と突き出た腹、肉付きのいい首と一体化した顎。
「お前が言うなって言ってやりたいよ」
「あはは、本当に」
二人の顔に、力ない笑みが浮かぶ。
「でも、そんなこと言ったらまた殴りかかられますよ?」
「それは、ごめん被りたいね」
穂乃香は小さくため息を吐き、ビールを一口飲んだ。
その後、頼んだ刺身の盛り合わせが届き、二人はしばらく箸を進めることに集中した。皿が空になると、穂乃香はジョッキの中身を半分ほど飲み干した。
「なんで、あんなやつと付き合ってるの?」
「……この間言ったとおり、お金のためですよ。車の整備工場かなにかの社長をしてるらしくて、羽振りだけはいいんですよ、あの人。機嫌が良いときは売ったら結構な値段になるブランド品をくれたしますし」
「だからって、暴力を振るうようなやつだよ?」
「そうですね。でも、以前別れ話をしたら、余計面倒なことになりましたし」
「……そう」
ビールに口をつけると、先ほどよりも苦味を強く感じた。
「はい。それに家族で暮らしていくには、お金があるに越したことはないですから」
「家族」
改札口で暴れ、怒鳴り散らしていた酔っ払い。あんな家族なら、切り捨ててしまった方が、余程まともに暮らせるのではないか。
心の内を見透かしたかのように、美優は苦笑を浮かべた。
「今はあんな感じですけど、昔は結構いいお父さんだったんですよ?」
「あ、ああ。そう、なの?」
「はい。無口な人でしたが、すごく真面目な人でした。それに、わりと家族思いなほうでしたよ。毎日遅くまで仕事をしてるのに、休みの日には結構遊びに連れて行ってくれましたし」
「へえ」
「近所の公園とか市営の動物園とか近場でしたけどね。それでも、すごく楽しかったんです」
付け睫毛に縁取られた目が遠くを見つめ、口元がどこか幸せそうに緩む。しかし、その表情はすぐに翳った。
「本当に、朝からお酒を飲むなんてこともなかったんですから。でも、私が高校二年の冬に仕事をクビになって、少しずつお酒を……」
美優は震える手でジョッキの持ち手を握りしめ、残ったビールを飲み干した。
「最初はきっとすぐに元に戻ってくれるって思ってました。でも、日を追うごとに酔っている時間の方が長くなって、怒鳴り散らすことも増えて、耐えきれなくなって母は家を出ていきました。それで進学は諦めてバイトと父の世話にかかりきりになって……、友達とも疎遠になったからSNSとかも全部やめちゃいました」
アルコールが回ったのか、真っ赤な唇から散々な身の上が饒舌に語られる。しかし、顔に浮かんでいるのは微笑みだ。まるで全ては仕方がないことだからと言いたげな。
穂乃香も残っていたビールを一息に飲み干した。
「あのさ」
「はい?」
「家のことは、本当に一人でどうにかしないといけないの?」
濃いメイクに囲まれた目が、一瞬だけ見開かれる。
「……あはは! ほら、だって、家族を元に戻せるのは、今、私しかいませんから! 今まで家族の世話になったんですし今度は私がなんとかしないと!」
「それにしたって」
――ブー、ブー、ブー
一人で背負うには、荷が勝ちすぎていないか。
そんな疑問は、美優の鞄から響く振動音に遮られた。
「すみません。電話みたいで……、あ
」
スマートフォンを取り出した途端、表情が目に見えて曇っていった。
父親の保護依頼か、牧村からの呼び出しか。どちらにせよ、面倒な連絡だということはすぐに分かった。
「すみません、私、もう、行かないと」
「……そう」
「はい。今日は、本当にありがとうございました」
美優は深々と頭を下げると、鞄を手に取り立ち上がった。引き止める理由など、穂乃香にはない。
息抜きの相手くらいには、なってあげてもいいんじゃない?
不意に、笠原のから投げられた言葉が頭の中に響く。
「あのさ、週末って空いてる?」
気がつけば、靴を履こうとする背中に声をかけていた。
「え? あ、はい。仕事のシフトは入ってませんし、牧村さんも週末は大体他の方と過ごしてるんで」
「なら、どこか行きたいところはない?」
「は? 行きたい、ところ?」
「まあ、急に海外とかは難しいけど、それ以外であれば連れていくよ」
「なんで、そんなこと、してくれるんですか?」
「なんでって……、そんなの決まってるじゃない。口止めの一環!」
不敵な笑みにつられて、美優の顔にも笑みが浮かぶ。
「あはは、そうですか。なら、行きたいところが決まったら、メッセージ送りますね」
「うん。そうして」
「はい、またあとで」
美優は軽く頭を下げてから、軽やかな足取りで個室を出ていく。その姿を見送る穂乃香の表情はいつになく穏やかだった。
家に帰りシャワーと着替えを済ませてリビングのソファーでくつろいでいると、テーブルに置いたスマートフォンがガタガタと震えた。見ると、美優からのメッセージが通知されている。
「桂木さん、今日はありがとうございました。それで、土曜日ですが、大丈夫ならここに行きたいです」
表示されたアドレスをタップすると、動物公園のホームページが表示された。場所は楡駅から更に二駅、都心から離れている。穂乃香の自宅からは多少遠いが断る気にはならなかった。
「なら、そこにしようか」
「ありがとうございます! 楽しみにしていますね」
メッセージの後に、嬉しそうな表情をしたウサギのイラストが送られてくる。画面を見る表情が自然と緩んだ。
「私も楽しみにしてる」
短くメッセージを返すと小さなあくびがこぼれた。
穂乃香は軽く伸びをしてから寝室へと向かった。
穂乃香は小さくため息を吐き、トイレから立ち去ろうとした。そのとき、出入り口に紺色の作業着を着た美優が現れた。
「……あ」
派手な化粧が施された顔に、気まずそうな表情が浮かぶ。会うためにここまで来たのに、いざ顔を合わせると何を言っていいのか分からない。
「あの後大丈夫だっ……」
「先週は本当にすみませんでした」
ようやく絞り出した言葉を謝罪の声が遮った。しかし、なぜ謝られているのか、見当もつかない。
「助けていただいたのに、ふてくされた態度をとってしまって」
「ああ、別に気にしてないから。それよりあの後大丈夫だった?」
「はい、おかげさまで。ありがとうございました」
美優は一礼すると、個室に足を進めて掃除を始めた。
声をかけられずにいるうちに、床に落ちた紙くずが拾われ芯だけになったトイレットペーパーが交換されていく。
「本当は、少し嬉しかったです」
振り返らずに便座の消毒をする背中から、そんな言葉がこぼれた。
「嬉しかった?」
「はい。私なんかのこを助けてくれる人がいるんだって」
「そう、なんだ」
「ええ。でも、これ以上関わって欲しくないのも本当です。助けてくれた人を面倒なことに巻き込みたくないですし」
「そう」
「そうですね」
昼前に笠原からも深入りしない方がいいとは言われた。それに、本人も関わるなと言っている。それなら踵を返してここを出ていく他はない。
それでも――
「あのさ、仕事が終わったらまた食事いかない?」
――掃除を続ける背中に声をかけていた。
「え?」
振り返った顔に、訝しげな表情が浮かぶ。
「食事、ですか?」
「うん」
「なんで、急に?」
「……口止めのために、決まってるじゃない。なにせ、この間のことを世間に言いふらされる危険性が全部消えたわけじゃないんだから」
「……あははっ」
戸惑っていた表情が一気に綻んだ。
「そこまで言うなら、ご一緒いたしますよ」
「……」
思わず見入ってしまうほど、はじめて見た笑顔は魅力的だった。
「どうしましたか?」
「ううん、なんでもない」
「そう、ですか。それじゃあ仕事が終わったら連絡するんで、連絡先を教えてもらえますか?」
「わかった」
連絡先を交換すると、作業に戻った美優を残して穂乃香はトイレを出た。その足取りは、新規の契約を取ったときのように軽かった。
その後、二人は百貨店の入り口で待ち合わせ、はじめて食事をした個室の居酒屋へと移動した。今回はトラブルもなく、突き出しと中ジョッキのビールが運ばれてきた。
「それじゃあ、おつかれさま」
「おつかれさまです」
グラスを合わせ、一口目のビールを口にする。
ジョッキをテーブルに置くと同時に、美優が軽く頭を下げた。
「今日はありがとうございます」
「気にしないで。ただの口止めだから」
「あはは、そうでしたね」
向かい合った顔が楽しげな笑みを浮かべて鯛の煮こごりを口に運ぶ。
「ここのお料理、やっぱり美味しいですね」
「気に入ってもらえたなら何より」
「はい。いつもろくなものを食べてないんで助かりますよ」
「ろくなものを食べてないって……、一体どんな食生活をしてるの?」
「だいたいは見切り品のお惣菜とかですね。自炊をしてた頃もあったんですが、色々と忙しくて」
「まあ、疲れてるときに自炊はつらいよね」
「ですよね。あとは牧村さん……、あ、例の彼氏です。彼に連れて行かれたお店で、ちょっとしたおつまみを食べるくらいですね」
「ちょっとしたつまみって、随分とケチなんだ」
「ケチっていうよりも、食べ過ぎて太られたら嫌だから、って言われて」
週末に見た牧村の姿が脳裏に浮かんだ。だぶついた服を着ていても分かる太い手足と突き出た腹、肉付きのいい首と一体化した顎。
「お前が言うなって言ってやりたいよ」
「あはは、本当に」
二人の顔に、力ない笑みが浮かぶ。
「でも、そんなこと言ったらまた殴りかかられますよ?」
「それは、ごめん被りたいね」
穂乃香は小さくため息を吐き、ビールを一口飲んだ。
その後、頼んだ刺身の盛り合わせが届き、二人はしばらく箸を進めることに集中した。皿が空になると、穂乃香はジョッキの中身を半分ほど飲み干した。
「なんで、あんなやつと付き合ってるの?」
「……この間言ったとおり、お金のためですよ。車の整備工場かなにかの社長をしてるらしくて、羽振りだけはいいんですよ、あの人。機嫌が良いときは売ったら結構な値段になるブランド品をくれたしますし」
「だからって、暴力を振るうようなやつだよ?」
「そうですね。でも、以前別れ話をしたら、余計面倒なことになりましたし」
「……そう」
ビールに口をつけると、先ほどよりも苦味を強く感じた。
「はい。それに家族で暮らしていくには、お金があるに越したことはないですから」
「家族」
改札口で暴れ、怒鳴り散らしていた酔っ払い。あんな家族なら、切り捨ててしまった方が、余程まともに暮らせるのではないか。
心の内を見透かしたかのように、美優は苦笑を浮かべた。
「今はあんな感じですけど、昔は結構いいお父さんだったんですよ?」
「あ、ああ。そう、なの?」
「はい。無口な人でしたが、すごく真面目な人でした。それに、わりと家族思いなほうでしたよ。毎日遅くまで仕事をしてるのに、休みの日には結構遊びに連れて行ってくれましたし」
「へえ」
「近所の公園とか市営の動物園とか近場でしたけどね。それでも、すごく楽しかったんです」
付け睫毛に縁取られた目が遠くを見つめ、口元がどこか幸せそうに緩む。しかし、その表情はすぐに翳った。
「本当に、朝からお酒を飲むなんてこともなかったんですから。でも、私が高校二年の冬に仕事をクビになって、少しずつお酒を……」
美優は震える手でジョッキの持ち手を握りしめ、残ったビールを飲み干した。
「最初はきっとすぐに元に戻ってくれるって思ってました。でも、日を追うごとに酔っている時間の方が長くなって、怒鳴り散らすことも増えて、耐えきれなくなって母は家を出ていきました。それで進学は諦めてバイトと父の世話にかかりきりになって……、友達とも疎遠になったからSNSとかも全部やめちゃいました」
アルコールが回ったのか、真っ赤な唇から散々な身の上が饒舌に語られる。しかし、顔に浮かんでいるのは微笑みだ。まるで全ては仕方がないことだからと言いたげな。
穂乃香も残っていたビールを一息に飲み干した。
「あのさ」
「はい?」
「家のことは、本当に一人でどうにかしないといけないの?」
濃いメイクに囲まれた目が、一瞬だけ見開かれる。
「……あはは! ほら、だって、家族を元に戻せるのは、今、私しかいませんから! 今まで家族の世話になったんですし今度は私がなんとかしないと!」
「それにしたって」
――ブー、ブー、ブー
一人で背負うには、荷が勝ちすぎていないか。
そんな疑問は、美優の鞄から響く振動音に遮られた。
「すみません。電話みたいで……、あ
」
スマートフォンを取り出した途端、表情が目に見えて曇っていった。
父親の保護依頼か、牧村からの呼び出しか。どちらにせよ、面倒な連絡だということはすぐに分かった。
「すみません、私、もう、行かないと」
「……そう」
「はい。今日は、本当にありがとうございました」
美優は深々と頭を下げると、鞄を手に取り立ち上がった。引き止める理由など、穂乃香にはない。
息抜きの相手くらいには、なってあげてもいいんじゃない?
不意に、笠原のから投げられた言葉が頭の中に響く。
「あのさ、週末って空いてる?」
気がつけば、靴を履こうとする背中に声をかけていた。
「え? あ、はい。仕事のシフトは入ってませんし、牧村さんも週末は大体他の方と過ごしてるんで」
「なら、どこか行きたいところはない?」
「は? 行きたい、ところ?」
「まあ、急に海外とかは難しいけど、それ以外であれば連れていくよ」
「なんで、そんなこと、してくれるんですか?」
「なんでって……、そんなの決まってるじゃない。口止めの一環!」
不敵な笑みにつられて、美優の顔にも笑みが浮かぶ。
「あはは、そうですか。なら、行きたいところが決まったら、メッセージ送りますね」
「うん。そうして」
「はい、またあとで」
美優は軽く頭を下げてから、軽やかな足取りで個室を出ていく。その姿を見送る穂乃香の表情はいつになく穏やかだった。
家に帰りシャワーと着替えを済ませてリビングのソファーでくつろいでいると、テーブルに置いたスマートフォンがガタガタと震えた。見ると、美優からのメッセージが通知されている。
「桂木さん、今日はありがとうございました。それで、土曜日ですが、大丈夫ならここに行きたいです」
表示されたアドレスをタップすると、動物公園のホームページが表示された。場所は楡駅から更に二駅、都心から離れている。穂乃香の自宅からは多少遠いが断る気にはならなかった。
「なら、そこにしようか」
「ありがとうございます! 楽しみにしていますね」
メッセージの後に、嬉しそうな表情をしたウサギのイラストが送られてくる。画面を見る表情が自然と緩んだ。
「私も楽しみにしてる」
短くメッセージを返すと小さなあくびがこぼれた。
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