常世の国にて
高齢者はロボットで生活することが努力義務となった時代。
主人公の堂島光はプラスティック製品の検品のパートをしながら、どこか不条理でどこか便利でどこか淋しく、それなりに平穏な日常を送っていた。
百合×ディストピア×日常なかんじのゆるいSFです。
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工業技術が発展した世界で高齢者はロボットを操作して自分自身を介護しながら生活しているという世界観が素晴らしかったです。
生身とロボット、そしてVRMMO。複数の体を持っているに等しい状態で曖昧になるも、確かにそこに存在する”死”の概念。
軽くとても読みやすい文体の中に、とても深い哲学的なテーマが含まれていると感じました。
お読みくださりありがとうございました。
自分なりに老後だとか未来だとかを考えて書いてみたら、いつになく重い感じの話になっていました。
思い入れのある作品なので、楽しんでいただけたなら幸いです。
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