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第一章
全部、お前のせいだ!
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マリアンさんのカフェに現れたのは、紛れもなくベルムさんとルクスさんだった
「お久しぶりですね、ベルムさん」
「ああ、久しぶりだな……ん?」
ベルムさんは、僕の首元に視線を移した。途端に、その顔から血の気が引いていく。
「フォルテ、お前、その首輪は……」
ああ、ベルムさんもこの首輪を知ってるのか。なら、話が早いや。
「ええ、多分ベルムさんが知ってるものと、同じ物ですよ」
「そう、か」
返事をしながら、ベルムさんが軽く身震いをする。
「そうです。それで、マリアンさんに解除をしてもらうために、ここまで来ました。でも、ベルムさんにも、お会いできて良かったです。ちょうど、お話ししたいことがありましたから」
「話したいこと?」
「はい。この首輪関連のことで、です。お時間、いただけますよね?」
僕の問いに、ベルムさんが苦々しい表情で目を伏せる。何の件かは、分かってもらえたみたいだ。
「……ああ。分かっ」
「悪いけど、ベルム、今忙しいから、あとにしてもらえる?」
突然、ルクスさんが話に割って入ってきた。
「何ですか、急に。僕が用があるのは、ベルムさんだけなので」
「でも、忙しいのは事実だから」
「すぐ済む話ですから」
「それなら、要件だけ教えて、帰ってもらえるかな」
落ち着いた声をしてるけど、ルクスさんは一歩も譲らない。
参ったな、今この人と揉めてる場合じゃないのに……。
「ルクス、そのくらいにしてやってくれ。俺なら、大丈夫だから」
「……ベルムが、そう言うなら」
ベルムさんにそう言われ、ルクスさんは不服そうに引き下がった。やれやれ、これでようやく話が進められそうだ。
「マリアン、少し抜けても構わないか?」
「そうね。まだ混み合う時間帯じゃないから、私とルクス二人でも問題はないわ」
「すまない。じゃあ、お言葉に甘えるよ」
「ええ、分かったわ。私の方は、呪いの解除の準備をするから、終わったら呼びにいくわね」
「ありがとう」
ベルムさんはそう言うと、苦笑を浮かべて軽く頭を下げた。
「じゃあ、フォルテ。控え室の方で、話をしようか」
「はい。よろしくお願いします」
ベルムさんは、ああ、と答えて店の奥に移動していった。
ルクスさんがこっちを見つめてる気がするけど、気にせずにあとを追うことにしよう。
それから、僕たちは店の奥の控え室へ移動し、テーブルを挟んで向かい合って座った。
「それで、フォルテ、話っていうのは何なんだ?」
ベルムさんは指を組みながら、そう問いかけた。何なんだもなにも……。
「……よく、そんな白々しいことが、言えますね。この首輪のことをご存知なら、僕の身に何があったかのか、大体の予想はつくでしょう?」
「……ああ、そうだな、すまない。だが、詳しい事情までは分からないから、教えてくれないか?」
「……分かりました。一昨日、ギルドに出かけたら、偶然ソベリさんに会ったんです」
僕の言葉に、ベルムさんは眉をひそめた。
「ソベリ、に?」
「はい。そのときに、パーティーへ戻ってきて欲しい、と頼まれました。王宮との交渉に、僕の固有スキルが役立つから、と言われて」
「……お前は、その頼みごとを引き受けたのか?」
「ええ。交渉の内容は、詳しく教えてもらえませんでしたから」
「そうか……」
「それで、王宮との交渉に向かって、王女様の遊びに付き合わされて酷い目にあって、こんな首輪までつけられることになったんです」
「……そうか」
ベルムさんはそう言うと、組んでいた指を解いて机に両手をつき――
「フォルテ、お前がそんな目にあったのは、全部俺のせいだ。すまなかった」
――鼻の先が机につくぐらい、深々と頭を下げた。
これは、理不尽な理由でクビになってから、ずっと望んでいた光景のはずだ。
それなのに、なんでこんなに胸がザワザワとするんだろう……、ああ、そうか。
きっと、ベルムさんが、うわべだけで謝って済まそうとしてるからだ。
「……いまさら謝ってもらったて、遅いんですよ」
「そう、か」
「ええ、本当にそうです! 貴方が無責任に逃げ出してくれたせいで、こんな目にあったんですよ!」
「返す、言葉もない」
「まったくですよ! 貴方が、このままここに居れば、また誰か事情を知らないメンバーが、同じ目にあいますよ!」
「……」
「リーダが……、いえ、元リーダでしたね。ともかく、責任ある立場だった人間が、そんな無責任なことをして良いと思ってるんですか!?」
「……そう、だな」
ベルムさんはそう言うと、机についた手を握りしめて、ゆっくりと上半身を起こした。元々色白の顔からはスッカリ血の気が引いて青いくらいになってるし、目もどこか虚ろになってる。
これなら、ソベリさんの頼みごとを達成できそうだ。
ベルムさんが戻ってくれば、また王宮との交渉を任せられる。
それに、僕の部下になれば、理不尽にクビにしたことを後悔させてやることだってできるんだ。
……それなのに、なんでまだ胸がザワザワしてるんだろう?
……きっと、気のせいだ。
さっさと、話を進めてしまおう。
「これ以上、不幸になる人間を増やさないためには、どうすれば良いか分かりますよね?」
「ああ、そうだな。俺がまたパーティーに戻れば……」
よし、これで全部上手くいく……
シュッ!
「わっ!?」
突然、何かが猛スピードで頬をかすめて、机に突き刺さった。
えーと、これは……、ケーキ用のフォーク?
でも、なんで、いきなりフォークが飛んでくるんだ?
「話、終わった?」
背後からかけられた声に振り返ると、いつの間にか控え室の扉が開き、無表情なルクスさんが立っていた。
「話、終わったの?」
いや、話が終わる終わらないじゃなくて……。
「なんてことをするんですか!?」
「だって、ノックしたのに返事がなかったから」
「だからって、ケガしたらどうするつもりだったんですか!?」
「ギリギリ当たらないように投げたから、大丈夫だったろ。それよりも、話は終わったの?」
ルクスさんは表情を変えずに、同じ質問を繰り返した。
……これ以上、抗議しても無駄っぽいな。
「えーと、僕の方の要件は話し終わりましたが……」
「そう。マリアンが、呪いの解除の準備が終わったから、来て欲しいって」
「あ、はい。分かり、ました……」
返事をすると、ルクスさんは軽く頷いてから、ベルムさんに視線をむけた。
「じゃあ、ベルム。フォルテ借りてくから」
「あ、ああ。分かった」
ベルムさんの返事を受けて、ルクスさんは穏やかに微笑んでから部屋を出て行った。
なんだか、調子が狂うな……。
「フォルテ、今は首輪を外すことを優先しておけ。話の続きは、その後にしよう」
……ベルムさんの言うことを聞くのはしゃくだけど、こんな首輪をいつまでもつけておくわけにもいかないか。
「そう、ですね。では、行ってきますので、戻ったら話の続きをしましょう」
「ああ、分かった」
この首輪が外れれば、きっとこの胸のざわつきもなくなるはずだから。
「お久しぶりですね、ベルムさん」
「ああ、久しぶりだな……ん?」
ベルムさんは、僕の首元に視線を移した。途端に、その顔から血の気が引いていく。
「フォルテ、お前、その首輪は……」
ああ、ベルムさんもこの首輪を知ってるのか。なら、話が早いや。
「ええ、多分ベルムさんが知ってるものと、同じ物ですよ」
「そう、か」
返事をしながら、ベルムさんが軽く身震いをする。
「そうです。それで、マリアンさんに解除をしてもらうために、ここまで来ました。でも、ベルムさんにも、お会いできて良かったです。ちょうど、お話ししたいことがありましたから」
「話したいこと?」
「はい。この首輪関連のことで、です。お時間、いただけますよね?」
僕の問いに、ベルムさんが苦々しい表情で目を伏せる。何の件かは、分かってもらえたみたいだ。
「……ああ。分かっ」
「悪いけど、ベルム、今忙しいから、あとにしてもらえる?」
突然、ルクスさんが話に割って入ってきた。
「何ですか、急に。僕が用があるのは、ベルムさんだけなので」
「でも、忙しいのは事実だから」
「すぐ済む話ですから」
「それなら、要件だけ教えて、帰ってもらえるかな」
落ち着いた声をしてるけど、ルクスさんは一歩も譲らない。
参ったな、今この人と揉めてる場合じゃないのに……。
「ルクス、そのくらいにしてやってくれ。俺なら、大丈夫だから」
「……ベルムが、そう言うなら」
ベルムさんにそう言われ、ルクスさんは不服そうに引き下がった。やれやれ、これでようやく話が進められそうだ。
「マリアン、少し抜けても構わないか?」
「そうね。まだ混み合う時間帯じゃないから、私とルクス二人でも問題はないわ」
「すまない。じゃあ、お言葉に甘えるよ」
「ええ、分かったわ。私の方は、呪いの解除の準備をするから、終わったら呼びにいくわね」
「ありがとう」
ベルムさんはそう言うと、苦笑を浮かべて軽く頭を下げた。
「じゃあ、フォルテ。控え室の方で、話をしようか」
「はい。よろしくお願いします」
ベルムさんは、ああ、と答えて店の奥に移動していった。
ルクスさんがこっちを見つめてる気がするけど、気にせずにあとを追うことにしよう。
それから、僕たちは店の奥の控え室へ移動し、テーブルを挟んで向かい合って座った。
「それで、フォルテ、話っていうのは何なんだ?」
ベルムさんは指を組みながら、そう問いかけた。何なんだもなにも……。
「……よく、そんな白々しいことが、言えますね。この首輪のことをご存知なら、僕の身に何があったかのか、大体の予想はつくでしょう?」
「……ああ、そうだな、すまない。だが、詳しい事情までは分からないから、教えてくれないか?」
「……分かりました。一昨日、ギルドに出かけたら、偶然ソベリさんに会ったんです」
僕の言葉に、ベルムさんは眉をひそめた。
「ソベリ、に?」
「はい。そのときに、パーティーへ戻ってきて欲しい、と頼まれました。王宮との交渉に、僕の固有スキルが役立つから、と言われて」
「……お前は、その頼みごとを引き受けたのか?」
「ええ。交渉の内容は、詳しく教えてもらえませんでしたから」
「そうか……」
「それで、王宮との交渉に向かって、王女様の遊びに付き合わされて酷い目にあって、こんな首輪までつけられることになったんです」
「……そうか」
ベルムさんはそう言うと、組んでいた指を解いて机に両手をつき――
「フォルテ、お前がそんな目にあったのは、全部俺のせいだ。すまなかった」
――鼻の先が机につくぐらい、深々と頭を下げた。
これは、理不尽な理由でクビになってから、ずっと望んでいた光景のはずだ。
それなのに、なんでこんなに胸がザワザワとするんだろう……、ああ、そうか。
きっと、ベルムさんが、うわべだけで謝って済まそうとしてるからだ。
「……いまさら謝ってもらったて、遅いんですよ」
「そう、か」
「ええ、本当にそうです! 貴方が無責任に逃げ出してくれたせいで、こんな目にあったんですよ!」
「返す、言葉もない」
「まったくですよ! 貴方が、このままここに居れば、また誰か事情を知らないメンバーが、同じ目にあいますよ!」
「……」
「リーダが……、いえ、元リーダでしたね。ともかく、責任ある立場だった人間が、そんな無責任なことをして良いと思ってるんですか!?」
「……そう、だな」
ベルムさんはそう言うと、机についた手を握りしめて、ゆっくりと上半身を起こした。元々色白の顔からはスッカリ血の気が引いて青いくらいになってるし、目もどこか虚ろになってる。
これなら、ソベリさんの頼みごとを達成できそうだ。
ベルムさんが戻ってくれば、また王宮との交渉を任せられる。
それに、僕の部下になれば、理不尽にクビにしたことを後悔させてやることだってできるんだ。
……それなのに、なんでまだ胸がザワザワしてるんだろう?
……きっと、気のせいだ。
さっさと、話を進めてしまおう。
「これ以上、不幸になる人間を増やさないためには、どうすれば良いか分かりますよね?」
「ああ、そうだな。俺がまたパーティーに戻れば……」
よし、これで全部上手くいく……
シュッ!
「わっ!?」
突然、何かが猛スピードで頬をかすめて、机に突き刺さった。
えーと、これは……、ケーキ用のフォーク?
でも、なんで、いきなりフォークが飛んでくるんだ?
「話、終わった?」
背後からかけられた声に振り返ると、いつの間にか控え室の扉が開き、無表情なルクスさんが立っていた。
「話、終わったの?」
いや、話が終わる終わらないじゃなくて……。
「なんてことをするんですか!?」
「だって、ノックしたのに返事がなかったから」
「だからって、ケガしたらどうするつもりだったんですか!?」
「ギリギリ当たらないように投げたから、大丈夫だったろ。それよりも、話は終わったの?」
ルクスさんは表情を変えずに、同じ質問を繰り返した。
……これ以上、抗議しても無駄っぽいな。
「えーと、僕の方の要件は話し終わりましたが……」
「そう。マリアンが、呪いの解除の準備が終わったから、来て欲しいって」
「あ、はい。分かり、ました……」
返事をすると、ルクスさんは軽く頷いてから、ベルムさんに視線をむけた。
「じゃあ、ベルム。フォルテ借りてくから」
「あ、ああ。分かった」
ベルムさんの返事を受けて、ルクスさんは穏やかに微笑んでから部屋を出て行った。
なんだか、調子が狂うな……。
「フォルテ、今は首輪を外すことを優先しておけ。話の続きは、その後にしよう」
……ベルムさんの言うことを聞くのはしゃくだけど、こんな首輪をいつまでもつけておくわけにもいかないか。
「そう、ですね。では、行ってきますので、戻ったら話の続きをしましょう」
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