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2016年

カクヨムじゃないカクカクなんだっ、この異世界は。 作者 双葉あき/カクヨム作品レビュー(20)/文学とエンタメの違い

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カクヨムじゃないカクカクなんだっ、この異世界は。作者 双葉あき
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880888392(リンク切れ)


(作品レビュー)

★★★ Excellent!!!
カクカクの世界

R15とかR18の世界は僕とは無縁と思ってたんですが、最近、歴史小説でパンツがどうとかの問題が出てきてR18を付けることになったりしたので、その議論について興味深く読めました。

カクヨムではなく、現状、カクカクの世界だというのも頷ける話で、さすがに賞を取った作品や異世界転生物は数十万単位で読まれているし、それぐらい読まれると大賞になるようです。

あと、小説を書いてる人間のタイプ論が面白くて、書くのが好き、読まれたい、評価されてお金が欲しいなど、自分はどういうタイプかあれこれ考えさせられました。

文章が読みやすい、ライブ感があるので、これからも連載を続けて行って欲しいです。 


(カクヨム情報&感想)

 カクヨム情報は特にないですが、新作がランキングに上がってきたり、新作書かないとなあというのが最近の課題ですが、文学とは何か?の考察の続きを書きたいと思います。

 最近、鬱々としていて(雨のせいとか季節的なものもある)、世の中には自然に作家になっていく天才的才能がある人間がいて、僕なんかはそういうタイプではなく、そもそも文学とかエンタメとかは何なんだろうな?という所から考え直しています。

文学とは何か──大江、川端、カミュらノーベル賞作家を読む 
http://www.geocities.jp/hinomanabu/bungaku/bungaku.html


 芥川などの文学は「人間存在の生きる苦悩を描く作品」がどうもそうみたいなのですが、それが芸術的表現で物語になっていて、読後にさまざまな解釈をされるような作品群のようです。

『歯車』──芥川龍之介の「宝石」をたどる 日野学
http://www.geocities.jp/hinomanabu/bungaku/haguruma.html

芥川龍之介・思索の果ての自殺
「何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安である」
http://inochi.jpn.org/jisatsu/chapter5.htm

 芥川の死後に見つかった遺作の『歯車』などは、それが自殺者の心理だとか言われたり、芥川は「未来への漠然とした不安」を抱いて服毒自殺したとも言われています。

 実際は母親や姉の夫などの不幸な出来事や扶養家族が12人になったり、過去の不倫が原因で悩んでいたり、亡くなった姉の夫の残した借金の返済などいろいろとあったようです。

 悩みに伴って徐々に睡眠薬の量が増えて言ったともいわれていますし、芥川龍之介が自殺サイトで紹介されていたりします。

 文学者はよく自殺していますが、太宰は天才芥川ファンで彼のマネばかりしていて、自殺までもまねしたと言われています。

 芥川はアニメ監督に例えると天才の宮崎駿で、太宰は庵野監督のような感じでしょうか。庵野監督は名作の名場面を記憶していてそれを自作品の中にちりばめることができる監督だったりします。

 模倣からオリジナルを生み出す天才なんでしょうが、エヴァの原点はウルトラマンだったり、巨神兵なんだなとつくづく思ったりします。
 なろうの作家はこのタイプの才能を持つ人が多いように思います。

 押井守と彼を崇拝する神山健治氏(攻殻機動隊のテレビシリーズを担当)の関係にも似ています。

 庵野監督はエンタメに徹してる割には文学寄りの作風だと思います。
 宮崎駿はエンタメに徹してるし、押井守は映画、文学志向なんですが、エンタメ的作風も併せ持ちます。

 文学的作風はあまり追求していくと作家を自殺に追い込みそうなので、なろうの異世界転生、ゲーム小説のようなエンタメを目指した方がいいように思いますね。

 天才は文学志向に進んでもいいのでしょうが、凡人は自分が好きな作家、作品を模倣しつつ、独自のエンタメ作品を生み出していくのがいいのだと思います。


スタイリッシュ武器屋 作者:弘松 涼 
http://ncode.syosetu.com/n8536dg/


 僕は落ち込んでいた時はこれを読んでいましたが、異世界のゲーム小説というか、テンプレは外しつつ、ほんと物語の基本を押さえたエンタメだと思いました。

 最近、小説家になろうの作品の良さが分かって来たところです。
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感想 3

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