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2014年

「小説家になろう」における、強者の戦略の問題点

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 前回、「小説家になろう」における「弱者と強者の戦略のミックス」というお話をしましたが、あれはあれで有効だと思います。

 なんですが、栢野さんのセミナー思い出して、やっぱり、「弱者の戦略」中心で行った方がいいのではないかと思いました。

 その理由は「読者、作者、競合の作者」というライバルの存在があるからです。

 自分に才能という資源がどれくらいあるか?結果が出るまで分からないので、「小説家になろう」では人気のあるテンプレ的要素を作品に盛り込んで書く人が多いと思います。

 この方法はすでに書籍化した作者という強力なライバルがいて、上位10位ぐらいはランキングは不動になってしまっています。

 出版社自体がそういう傾向の作品を求めてるので、デビューしやすいのでそういうものを書いてしまいがちです。


 
 とはいえ、読者の反応を見ながら、作品を作っていくという、そういう器用な才能がある人も少なくて、自分の書きたいことを書きたいというのが作者の本音だとも思えます。

 ドラッカーなどは「やりたいことより、やれること」「貢献に注力せよ」と言ってますが、このエッセイの場合、小説家になりたい作者向けに、それに役立つ情報を提供するというのが「読者への貢献」かなと思ってます。

 そのことによって、このエッセイの読者も増えてポイントも入って、ランキングも上がってということになっていきます。

 アルファポリスのコンテストにも応募はしていますが、たぶん、出版化の話が来ても完全書き下ろしになるし、ダメな場合はまとめて電子書籍化して出そうと思ってます。著作権関係に触れないようにまとめるのが大変ですが、これを書いていて学んだことを自分の言葉に直せばいいし。

 
 それはともかく、小説を書いてる場合、自分の好きなジャンルの小説を読んだりお気入りに登録して、同じ系統の作品を書いてる作者と交流する、仲間を作るというのがいいのではないかと思います。

 僕の場合は格闘技とか、歴史小説の方がなんとなく集まってきてますが、最初は素直に自分の書きたい小説を書きましょう。

 そうするとそういう人が集まってきますし、感想書いてねというメッセージを送ってもいいし、小説の感想を書きまくって、お気入りが凄い数になっている方もたまに見ます。エッセイ書くのもいいかもですね。

 同じ系統の小説を書いてる方とは妙に気が合うというのもありますし、ひとりで小説を書いているより楽しいかなと思います。


 そうしてるうちに、自分の小説の長所、短所も見えてきて、直せるものは直す、「読者の意見を取り込んで」いく方法も見えてくると思います。

 まず「読者への貢献に注力」というか、人間心理として「何かやってもらうとお返しをしたくなる」法則があってビジネスでも応用されてます。

 お礼のハガキとか、従業員のエッセイを集めた新聞を出して、売上げが6000→9000万になった大阪のホカ弁屋もあったりしますし、まずは、自分から何かしないと感想とか、コメントつかないので、そこから始めるのがいいと思います。

 女の子をデ―トに誘う場合も、相手の好きな映画とかコンサート、食事に誘うと思います。そういうことなんで。


 読者の反応が得られるようになったら、それを見ながら自分の小説を書いていけばいいし、まずはまとまった量のできれば10万字近い作品を書くのが最初かなと思います。

 そのあたりが「弱者の戦略」のはじめというか、まずはそこから始めるのがいいと思います。

 それが読者に支持されるコツのひとつかなと思います。

 次回は「小説家になろう」におけるマーケテイング戦略です。

 まあ、この話の続きとして、そういう流れに自然になるかと思います。


  






(あとがき)



2CHRead無断転載対策考察、なろう批判を批判する!エッセイが面白い、今期の覇権アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の魅力とは?
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/302/


 「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の15話を観たんですが、なかなか良かったんですが、次回への謎も多く残しています。

 「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」「あなたには帰る家がある」「執事 西園寺の名推理」「未解決の女 警視庁文書捜査官」「正義のセ」「シグナル 長期未解決事件捜査班」などもなかなか面白くて、今期はドラマ、アニメとも豊作です。

 面白いものが多いねえ。
  



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