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媚薬に狂わされて
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番宣の仕事を終え,すぐにタクシーに乗る。
番組での苛烈な媚薬による体の発情は,かなり精神的にもつらいものだった。伊達が言っていた通り,効き目は,強力で自分の意思ではどうしようもなかったのである。だが,それよりも,テレビ画面を通して,何度ともなく気を遣ってしまったことである。必死に隠してはいたが,もしかしたら,気付いた者がいるかもしれないと,羞恥に秘部を熱くさせてしまう。
それよりも,あのときの教祖の愛おしそうな顔。途中から自分が,樺山しか見ていないことに気付いた。これほど酷いことをされているにも関わらず,急速に彼に惹かれている。もしかしたら,そう思わないと自分が危険,またはそう思わないと精神が持たないためという自己防衛なのかもしれない。
それでも,教祖を思うと胸がドクンドクンと高まるのだ。もちろん,自分には婚約者おり,その行方も分かっていない。彼の安否は気になるので,折りを見て,教祖に聞かないといけないだろう。一緒に音信が途絶えた彼の両親もだ。
ただ,今は媚薬に犯された体をどうにかしないと,苦して仕方がなった。
(教祖様……)
世界平和教会の隣にある超一流ホテルの最上階,スイートルームへ飛び込むと,そこで待っていた樺山に抱きついた。顔を見た途端,胸が弾む。
麻美は薄く引き締まった樺山の官能的な唇へ,自分の口を押しかぶせた。
「ぅぅんんっ……ぁふっ……」
情熱的なキスを交わす。それだけで,吸引バイブがずっぽり嵌まった秘部から愛液が溢れ,タラリと垂れていった。
「麻美………綺麗だったよ,すごく綺麗だった」
樺山の昂ぶった声に,荒々しく髪をわし掴みにされる。そして,深々と舌を入れられ,口の粘膜をヌルヌルに愛撫されるのだ。麻美の身体に炎のようなものが灯る。昂ぶった情熱を教祖にぶつけた。
ネバネバと淫猥に唾液を注ぎこまれる。口腔で丹念にまぶしこまれながら,服を捲られ,ブラジャーをつけていない乳房をタプタプと揉まれた。敏感にしこった双乳を激しく揺さぶられ,みるみる力が抜けてしまう。
「あ……あ……もっとしてください……」
タイトスカートを脱がされ,麻美はすっかり陶酔状態に入っていた。テレビ局での淫靡な雰囲気にいぶりだされ,樺山によって眠りを冷まされたマゾ性に支配され,メスと化したのだ。
「麻美,可愛いよ………はしたないほど変態なところが特にな。ぼくだけのメス顔だ。麻美……麻美はぼくの何だ?」
「あぁぁ……メス,牝犬………」
蕩けるようなディープキスに屈辱的なセリフが自然と口からつい出る。口腔には媚薬のような甘い甘い粘液がぬるりとした膜を張っている。
樺山の舌で弄ばれ,唾を何度も垂らされ,ネチョネチョにまぶしこまれたせいだ。口が秘部になったような快感と凌辱感に,口がが勝手に奴隷の言葉を言わせているのかもしれない。麻美は虚ろなままそう思う。
「なら,ぼくのために,教会のために尽くしてくれるかい?」
「なんでもしますわ」
美貌を紅潮させ,あえぎながら言うと,支配者となった男の顔へ,甘えるような眼差しを注いだ。
「今度総理と会う。なんでも総理は,麻美の大ファンなそうだ。麻美が,総理を骨抜きにして,我が教会の愛を教えてやっておくれ」
2週間前に樺山から言われていたから,予想はしていた。他の男に抱かれることは嫌悪感はあるし,できるなら避けたい。だが,自分を調教している目的を考えると,それは不可能だ。教祖が,自分を他大切にしていることは間違いない。いつも愛に満ちた瞳は,教会という悪の組織の中にいて,本当はいい人ではないかとさえ思う。
それならば,自分は教祖に愛される選択が一番だという打算も働いた。
「そ,そうしたら………教祖様は……喜んでくれますか?」
「もちろんさ。こんなこと麻美しかできないからな。麻美がそばにいてくれて,うれしいよ」
「ああん……ああ,教祖様……」
褒められたのがうれしいらしく,麻美は被虐の吐息をこぼし,眩い肌つやに官能的な双臀を左右にくねらせた。
瞳の中でギラリと邪悪な光を浮かべながら,濃厚なキスをして,さらに麻美を甘えさせる樺山。
しっとりした黒髪の匂いを味わい,すらりと女っぽい首筋を舌先で滑らしてから,耳穴へ溶けるような甘い息を吹きこむ。繊細で優しいタッチに,調教された身体は,面白いように反応してしまう。両手は敏感な豊満な双乳を揉まれ,乳首を執拗に弄られる。
「麻美,愛しているよ……ずっとぼくのそばにいてくれないか」
危険な匂いがするのに,頭の芯まで痺れる甘い囁きに麻美の悶えはますます高まってしまう。クズ男と分かっているのに,愛して従ってしまう心理に近いかもしれない。コリコリと乳首を弄られ,潰されると,麻美はさらさらと黒髪を揺すり,なまめかしく上気した美貌をあえがせた。
「はぁあああっ………」
甘美な吐息をつくと,色っぽい仕草で艶やかな黒髪を左右に舞わせる。
「ほらっ,麻美の大好きな縄だよ。腕を後ろへ回すんだ」
まさに芸術的な白い乳房がブルンブルン揺れている。ギシギシと縄をしならせ,嗜虐的な表情をしながら,麻美へ縛られることへの期待をもたした。
「……縛られると……麻美,だめになるの………狂っちゃうんです……」
目にしみるほどの雪白の肌に,濃紺の麻縄が巻きついてゆく。キュッキュッと縄がきつく食いこむたびに,麻美は陶酔の表情を浮かべて,張りのある双臀を悩ましく揺すった。媚薬に犯された身体は,ぎゅっと縛られごとに,心地よい痺れをもたらし,歓喜に震えた。
緊縛が完成した。被虐の曲線美に満ちた肉体を,樺山の手が焦らすように這いまわる。すでに,縄で緊めつけられ敏感さを増した乳房をユサユサと揉まれつつ,甘だるい腰部あたりを巧みに撫でまわされただけでイキそうなほど敏感になっていた。麻美は発情しきった表情で,「ぁあんっ,ぁふんっ」とすすり泣く。
「牝犬を……めちゃくちゃにしてください……ぁああっ,もうつらいんです…………」
そう隷従の言葉を吐くと中心部がたまらなく火照る。
樺山は,教祖服をスルスルと脱いでいくと,鍛え上げられた逞しい身体が姿を現した。下着をとると,欲しくてたまらなかった肉棒に熱い視線を送った。
(ぁぁぁ…ほ,欲しい……)
ソファーにどっかりと教祖は座った。あと好きにどうぞってことらしい。生唾をゴクッと飲み,一瞬理性に阻まれ躊躇する。自分からいくなんて破廉恥すぎるのではないか,そんなこと経験したことないという思考がグルグルと頭の中を駆け巡る。だが,それもわずかな時間だった。
(強力な媚薬だというし……仕方がないわよね,こんな薬使われたら誰だって……)
そう仕方がないのだ。足を開いて座る中心に天を衝くように隆起す怒張が,オスとしての魅力を漂わせていた。
(これがわたしの中に……)
控えめに逞しい怒張を握ると,ドクンドクンと脈打っている。まるで別の生き物のように麻美を惹き付けてやまなかった。
ペニスを真上から涎を垂らすと,糸を引きながら亀頭へと落ちていった。白くヌルヌルとした涎をローション代わりに上下に扱いていくと,気持ちよさそうにピクンピクンと反応し,教祖の甘やかな声がかすかに聞こえ始めた。
(感じてくれてる……)
自分の奉仕で感じていることに悦びが湧き上がり,再び涎を垂らすと,熱心に扱いた。
「キ,キスを……してください……」
自分から口を近づけ,おねだりをする。そして,唇が重なると,貪るように教祖の口に忍び入り,舌に絡めていった。
「あふっ,はぅぅつ,はぁぁつ」
求めていた教祖とやって一つになれる。その歓びに,身体がますます熱くなっていく。夢中になりながら粘膜と粘膜を絡め合い,唾液を交換しながら,向かい合わせ,ゆっくりと教祖の膝の上に腰を落としていった。
ズブズブズブズブズブッッ
「ぁん,あああっ………」
(ああああ,すごい……気持ちいい……)
くらくらとするような強烈な快感が頭を突き抜けた。反った身体が倒れないよう,樺山の首にひっしと手を巻き付ける。なんという心地よさだろう。他にこれほどの極楽がこの世界のどこにあるだろうか。麻美は,両足に力を入れ,樺山の首を起点として,上下に腰を動かし始めた。腰を上下に揺するたびに,突き抜けるような快感が次々と押し寄せてくる。
「ぁんんっ,あんっ,はぁっんっ………ふぅんっ,ぁああっ,いいっ………はぁぁっ,ぁああっ,ぁ,ぅ,ぅんっ,ぁああっ,だめ………」
泰然と座る教祖を前にして,淫らによがり,喘いでいく。ソファーからは,ギシギシと軋む音と重なり,淫靡な空間を作り上げていた。麻美は夢中で腰を振り,あっという間に天国へと駆け上がっていく。
「ぁあああっ,教祖様………麻美,イッちゃいます………ぁああっ,イッていいですか?」
「自分で入れて,勝手にイクのかよ。本当に淫乱だよな。くくく」
「ぁあああっ,だって……ぁ,ああ,変な……薬を……使うから……はぁああっ」
「へぇーー,ぼくが悪いんだ。自分の変態ぶりを人のせいにするなんてね。だめじゃないか?7」
そう言って,麻美の腰の後ろに手を回して,パチーーーンパチーーーーンと容赦なくお尻を叩いた。
「ひぃ,ひぃいいいいいーーーご,ごめんなさい……ぁあああっ,いくっ,いくぅ,ひぃいいいいいいいーーーーー」
たちまち,まず最初の絶頂に達してしまった。
30分後,ソファーで縛りあげられた三島麻美が,樺山の膝上にのせられて,激しい抽送を受けていた。
「そうら,そら。ここか? ここがいいのか?」
「あ,あああ,教祖様……」
腰を抱き込まれて,真下から急所をもろに直撃される。麻美の妖美きわまる雪白の裸身が,悩ましげにバウンドする。
すでに麻美は激しいオルガスムスを何度ともなく味わわされていた。なにしろ強力な媚薬に犯された上,テレビのカメラの前で,いやというほど被虐の性感を刺激されていたのだから,マゾに目覚めた麻美にとって狂うのも当たり前だった。
「グウの音も出まい。フフフ。つながる時にはあれだけ手こずらせやがって。それがどうだろ,まあこの淫乱ぶりは……」
嬲るように,女らしい曲線を描いたお尻をパン,パンと平手で張った。麻美は,いかにも甘くマゾっぽく鼻を鳴らした。
「謝れよ,こらっ,謝れ。顔だけいいからって,偉そうにトップ女優きどりやがって,全国にいるおまえに騙されたファンに謝れ。」
「うっ……ううっ……ごめんなさい,ごめんなさい………麻美が悪かったです……」
さっきまでテレビ画面で誰もが憧れる華やいだ女性が,そんな詫びの言葉を口にし,官能の涕泣をもらす。全国の視聴者がもしこの光景を見たら,さぞや仰天することだろう。求められるまま口を開き,キスを交わす。
教祖の癖になりそうな甘い口腔へ,濡れた舌をすすんで差し入れ,チュプ,チュプと甘く優しく唾液を溶かしこんでやる。あまりの気持ちよさに,麻美の喘ぎ声が,獣のように高まり,膣肉を抉る太棹のピッチが活発になると,イキ狂った。二人は汗にまみれた恥毛と恥毛をきつくこすり合わせて,緊密な粘膜感を味わうのだ。
「謝ればいいってもんじゃないだろう?あぁ?これからすべてを神に捧げて許しを乞うんだ。分かったな?」
そう言って樺山は媚薬を追加するように,甘い唾液を麻美の口腔へ注ぎこむ。嚥下した瞬間に,膣がピクンビクンと痙攣するのが肉棒に伝わり,麻美の絶頂を全身で感じた。
「ぁあああっ,わ,分かりました……教祖様に捧げます……だから……もっと,もっとして……」
「神に貢献したら,何度でも天国へイカせてやる。極上の天国だ。死ぬほど恥ずかしい目に合わせて,マゾに生まれてきたことを感謝させてやるからな」
「ぁあああっ……ぁああっ,いいっ……もっと恥ずかしい目に?」
「そうだ。わくわくするだろう?」
埋めこんだ分身を奥深く突き立て,グイグイ揺さぶっては被虐心を刺激する。
「……あ……ぁああんっ……す,すごい……すごう……麻美,狂っちゃいます……」
ゾクゾクするような熱い昂ぶりに震える麻美。火を吐くような熱い激情がこみあげるのか,形のいい紅い唇がわななき,そのたびに真珠のような歯並びがこぼれる。
奴隷調教され,色地獄をさまよいながら,美しかった女性が花開き,ますます女性本来の美しさに磨きをかけていく。その女性としての成熟して様が,美女馴致の醍醐味であった。
「いえ,そんな……あ,ああっ,いやっ……お,お尻は………だめ………」
「嘘つけ。お尻が大好きなくせに…。そのうちここでも死ぬほどイカせてやるからな」
淫猥な言葉を耳もとへ吐きかけてやると,麻美は,ひときわ被虐的なよがり泣きを放った。樺山はかさにかかって責めたてた。柔らかな肛門の窪みに,中指を軽く埋めこませ出し入れしながら,細腰を抱えこんで仕上げのローリングに入った。
「ぁああっ,すごい,すごい……はぁあっ,感じちゃう……ぁ,ぁあ,ぅ,ぅんんっ,ぁあああああ」
「何がお尻がイヤだよ。もう大好きじゃないか。くくく」
「……教祖様のいじわる……う,ぅあああっ,ああぅぅんんっ……ねぇぇ,いきます……麻美,いきます……」
羨望の目でみられることの多い美しいストレートの黒髪を気持ちよさそうに振り乱しながら,樺山に責められるまま「オマンコいくぅ,オマンコイッちゃう」と愛らしい声で二度も三度も連続で言い放った。
ところが,樺山は,休むどころかサディスティックにさらにスパートをかけた。熱化したままの肉棒を駆って,いくらか緊縮を解きかけた膣肉へ粘っこいピストン運動を加速させた。
ガクガクと首がすわらない感じで,麻美は陶然となって激しいピストンを受け止める。霞んだ瞳をカァっと見開き,ひぃひぃと息をするのも忘れて,
「ひぃ,ひぃいいいいいい……しぬ,しぬ……ぁああああっ,しんじゃぅぅうううーーーーー」
「こら,おまえ牝犬の分際で。自分だけ気持ち良くなりやがって」
麻美へそう毒づいて,いまだ気品を失わない臀丘を平手打ちされる。追い込まれるように肉棒を抜き差しされると,全身の興奮状態が振り切れてしまう。まるで上質の麻薬を吸ったような,なまなましい原色をした興奮が身内を駆けめぐる。
「ごめんなさい……ああ,ねえ,麻美,もうくらくらして,どうにかなりそう」
「そら,そうら……ふっふふ。どうだろ,このいやらしいオマンコは。ほらほら,また締まってきたじゃないか。またイキたいんだろう?」
絶頂で緩んだた膣壁がまた狭まって,ヌルリヌルリと蔓のように絡みついてきては,極限まで高まった怒張を,甘美に扱きあげるのだ。
「ぁあっ,ぁああああっ,どうにかなっちゃう………ひぃ,ひぃいいい,ぁああああっっ」
ぐっしょり汗まみれとなった麻美は,凛々しい眉を歪め,女っぽく華奢な肩先を切なげに震わせた。きつく縄を食いこませた双乳がぶるんぶるんと揺れる。それを樺山にすくいとられ,荒々しくモミモミされると,たまらない。
もう数えられないほど達した極みが,またすぐそこまできていた。だが,麻美にはもっと激しい刺激を渇望してしてしまう。破廉恥な欲望に恥ずかしさを感じていた麻美は,美しい髪を振り乱しながら,意を決した。
激しいSEXにも関わらず変わらない,綺麗なピンク色に上気して,むせんばかりの情感を漂わせた美貌を起こし,ねっとり濡れた目を,切なげに相手へ向けた。そして弱々しい声で訴えた。
「き,教祖様………首を……首を絞めてください……」
「うん?くくく。もう普通のSEXでは物足りないというわけか?さすがマゾっていうのは我が儘だな。早速ねだりときたか」
焦らすように,膝上の女体を緩急をつけて揺さぶる。すると,きつく縄を食いこませた双乳が,淡い紅色をした美麗な乳首とともにゆさりゆさり重たげに揺れる。まばゆい光沢を放つ黒髪がきらりきらり,いく筋も顔先から胸もとへかけてなだれ落ちてくる。
「ぁぁぁ……お願いします………牝犬を………いじめて……」
緊縛され,対面座位で貫かれながら,男なら誰もがとりこになる蠱惑的な目を熱っぽく潤ませて,哀願した。
「仕方ないな……ほらっ,今日頑張ったご褒美だ」
樺山の筋肉質の腕が伸び,両手が,麻美の細く魅惑的な首を締め付ける。体内をめぐるマゾの欲望に痺れて,薄く膜がかかったようになっていた瞳が妖しく揺れ,苦痛に顔が歪んだ。苦しみに興奮は最高潮にまで達していた。
「ぅぅ,うぅうううう………」
そして,それは樺山も同じだった。麻美の魂が吸い込まれそうなほど苦痛に歪む美しい顔に,これい以上ないくらい勃起しているのを感じた。膣の中で,ムクムクとさらに膨らんでいるのが自分でも分かった。
すでに肉柱は膣壁の行き止まり近くまで到達しているから,攻められる麻美にすればたまらない。子宮口をこじ開けんばかりの勢いで突きあげられ,発情状態の麻美は無我夢中に狂い,舞った。
「ぅぅうううっっ……ぃ,ぃぃいいいいいーーー」
強烈な絶頂の波に流されていく。全身に暴虐的な痙攣がおきても,喉への圧迫は緩むどころか,ますます締まってった。
「首を絞めれば締まるほど,感度がよくなるな。イキっぱなしじゃないないか?」
首を締められば,締められるほど狂わしいほどに身体を熱くさせ,快感のるつぼに投げ出されるのだ。もう夢中で腰を振り,教祖の肉棒を貪った。
締まった首からは,ドクンドクンと血流が凄まじいほど感じとれる。呼吸をするのも苦しく,頭が完全に麻痺していく。口端から涎が垂れ,霞んだ瞳は,トロンと溶けていった。
(………し,幸せ………)
皮膚と皮膚,粘膜と粘膜を狂おしくこすり合わせた。そうしてお互いの淫らな分泌液(汗と,唾液と,愛液と,こぼれでた精液)をひとつに溶かすことで興奮を高めながら,淫楽の極致へ向かう。
今までにない大波が,そこまで押し寄せていた。それを見計らったように,首が締まってパクパクと窒息している口を唇で塞ぎ,口腔を犯していった。
男の膝上で揺さぶられ,全身いっぱいで気張る麻美。柔肌にきつく食いこんだ縄を,今にもはじきとばさんばかりである。子宮口へめりこんでくる雁首は,信じられないほど巨大化し,そこから奔出する熱い塊りが,これまで麻美自身さえ気づくことのなかった快感の源泉へ,連続して叩きつけられるのだ。
「ぅぅぅうぅううううううーーーーーっぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
これまでとは較べられないような痙攣が起き,電流が流れたようにビクンビクンと跳ねる。樺山が口を離した途端,力尽きたように樺山の胸に倒れ込んだ。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
水の中で限界まで息を止め,やっと呼吸を許されたように荒々しく樺山の胸の上で息を吸う。額からは水玉のような汗が流れ,やがて美しく落ちていった。さも満足げに荒い呼吸を続けている。
長い睫毛を閉ざし,紅潮した顔をして,うっとりとオルガスムスの余韻に浸っていた。
番組での苛烈な媚薬による体の発情は,かなり精神的にもつらいものだった。伊達が言っていた通り,効き目は,強力で自分の意思ではどうしようもなかったのである。だが,それよりも,テレビ画面を通して,何度ともなく気を遣ってしまったことである。必死に隠してはいたが,もしかしたら,気付いた者がいるかもしれないと,羞恥に秘部を熱くさせてしまう。
それよりも,あのときの教祖の愛おしそうな顔。途中から自分が,樺山しか見ていないことに気付いた。これほど酷いことをされているにも関わらず,急速に彼に惹かれている。もしかしたら,そう思わないと自分が危険,またはそう思わないと精神が持たないためという自己防衛なのかもしれない。
それでも,教祖を思うと胸がドクンドクンと高まるのだ。もちろん,自分には婚約者おり,その行方も分かっていない。彼の安否は気になるので,折りを見て,教祖に聞かないといけないだろう。一緒に音信が途絶えた彼の両親もだ。
ただ,今は媚薬に犯された体をどうにかしないと,苦して仕方がなった。
(教祖様……)
世界平和教会の隣にある超一流ホテルの最上階,スイートルームへ飛び込むと,そこで待っていた樺山に抱きついた。顔を見た途端,胸が弾む。
麻美は薄く引き締まった樺山の官能的な唇へ,自分の口を押しかぶせた。
「ぅぅんんっ……ぁふっ……」
情熱的なキスを交わす。それだけで,吸引バイブがずっぽり嵌まった秘部から愛液が溢れ,タラリと垂れていった。
「麻美………綺麗だったよ,すごく綺麗だった」
樺山の昂ぶった声に,荒々しく髪をわし掴みにされる。そして,深々と舌を入れられ,口の粘膜をヌルヌルに愛撫されるのだ。麻美の身体に炎のようなものが灯る。昂ぶった情熱を教祖にぶつけた。
ネバネバと淫猥に唾液を注ぎこまれる。口腔で丹念にまぶしこまれながら,服を捲られ,ブラジャーをつけていない乳房をタプタプと揉まれた。敏感にしこった双乳を激しく揺さぶられ,みるみる力が抜けてしまう。
「あ……あ……もっとしてください……」
タイトスカートを脱がされ,麻美はすっかり陶酔状態に入っていた。テレビ局での淫靡な雰囲気にいぶりだされ,樺山によって眠りを冷まされたマゾ性に支配され,メスと化したのだ。
「麻美,可愛いよ………はしたないほど変態なところが特にな。ぼくだけのメス顔だ。麻美……麻美はぼくの何だ?」
「あぁぁ……メス,牝犬………」
蕩けるようなディープキスに屈辱的なセリフが自然と口からつい出る。口腔には媚薬のような甘い甘い粘液がぬるりとした膜を張っている。
樺山の舌で弄ばれ,唾を何度も垂らされ,ネチョネチョにまぶしこまれたせいだ。口が秘部になったような快感と凌辱感に,口がが勝手に奴隷の言葉を言わせているのかもしれない。麻美は虚ろなままそう思う。
「なら,ぼくのために,教会のために尽くしてくれるかい?」
「なんでもしますわ」
美貌を紅潮させ,あえぎながら言うと,支配者となった男の顔へ,甘えるような眼差しを注いだ。
「今度総理と会う。なんでも総理は,麻美の大ファンなそうだ。麻美が,総理を骨抜きにして,我が教会の愛を教えてやっておくれ」
2週間前に樺山から言われていたから,予想はしていた。他の男に抱かれることは嫌悪感はあるし,できるなら避けたい。だが,自分を調教している目的を考えると,それは不可能だ。教祖が,自分を他大切にしていることは間違いない。いつも愛に満ちた瞳は,教会という悪の組織の中にいて,本当はいい人ではないかとさえ思う。
それならば,自分は教祖に愛される選択が一番だという打算も働いた。
「そ,そうしたら………教祖様は……喜んでくれますか?」
「もちろんさ。こんなこと麻美しかできないからな。麻美がそばにいてくれて,うれしいよ」
「ああん……ああ,教祖様……」
褒められたのがうれしいらしく,麻美は被虐の吐息をこぼし,眩い肌つやに官能的な双臀を左右にくねらせた。
瞳の中でギラリと邪悪な光を浮かべながら,濃厚なキスをして,さらに麻美を甘えさせる樺山。
しっとりした黒髪の匂いを味わい,すらりと女っぽい首筋を舌先で滑らしてから,耳穴へ溶けるような甘い息を吹きこむ。繊細で優しいタッチに,調教された身体は,面白いように反応してしまう。両手は敏感な豊満な双乳を揉まれ,乳首を執拗に弄られる。
「麻美,愛しているよ……ずっとぼくのそばにいてくれないか」
危険な匂いがするのに,頭の芯まで痺れる甘い囁きに麻美の悶えはますます高まってしまう。クズ男と分かっているのに,愛して従ってしまう心理に近いかもしれない。コリコリと乳首を弄られ,潰されると,麻美はさらさらと黒髪を揺すり,なまめかしく上気した美貌をあえがせた。
「はぁあああっ………」
甘美な吐息をつくと,色っぽい仕草で艶やかな黒髪を左右に舞わせる。
「ほらっ,麻美の大好きな縄だよ。腕を後ろへ回すんだ」
まさに芸術的な白い乳房がブルンブルン揺れている。ギシギシと縄をしならせ,嗜虐的な表情をしながら,麻美へ縛られることへの期待をもたした。
「……縛られると……麻美,だめになるの………狂っちゃうんです……」
目にしみるほどの雪白の肌に,濃紺の麻縄が巻きついてゆく。キュッキュッと縄がきつく食いこむたびに,麻美は陶酔の表情を浮かべて,張りのある双臀を悩ましく揺すった。媚薬に犯された身体は,ぎゅっと縛られごとに,心地よい痺れをもたらし,歓喜に震えた。
緊縛が完成した。被虐の曲線美に満ちた肉体を,樺山の手が焦らすように這いまわる。すでに,縄で緊めつけられ敏感さを増した乳房をユサユサと揉まれつつ,甘だるい腰部あたりを巧みに撫でまわされただけでイキそうなほど敏感になっていた。麻美は発情しきった表情で,「ぁあんっ,ぁふんっ」とすすり泣く。
「牝犬を……めちゃくちゃにしてください……ぁああっ,もうつらいんです…………」
そう隷従の言葉を吐くと中心部がたまらなく火照る。
樺山は,教祖服をスルスルと脱いでいくと,鍛え上げられた逞しい身体が姿を現した。下着をとると,欲しくてたまらなかった肉棒に熱い視線を送った。
(ぁぁぁ…ほ,欲しい……)
ソファーにどっかりと教祖は座った。あと好きにどうぞってことらしい。生唾をゴクッと飲み,一瞬理性に阻まれ躊躇する。自分からいくなんて破廉恥すぎるのではないか,そんなこと経験したことないという思考がグルグルと頭の中を駆け巡る。だが,それもわずかな時間だった。
(強力な媚薬だというし……仕方がないわよね,こんな薬使われたら誰だって……)
そう仕方がないのだ。足を開いて座る中心に天を衝くように隆起す怒張が,オスとしての魅力を漂わせていた。
(これがわたしの中に……)
控えめに逞しい怒張を握ると,ドクンドクンと脈打っている。まるで別の生き物のように麻美を惹き付けてやまなかった。
ペニスを真上から涎を垂らすと,糸を引きながら亀頭へと落ちていった。白くヌルヌルとした涎をローション代わりに上下に扱いていくと,気持ちよさそうにピクンピクンと反応し,教祖の甘やかな声がかすかに聞こえ始めた。
(感じてくれてる……)
自分の奉仕で感じていることに悦びが湧き上がり,再び涎を垂らすと,熱心に扱いた。
「キ,キスを……してください……」
自分から口を近づけ,おねだりをする。そして,唇が重なると,貪るように教祖の口に忍び入り,舌に絡めていった。
「あふっ,はぅぅつ,はぁぁつ」
求めていた教祖とやって一つになれる。その歓びに,身体がますます熱くなっていく。夢中になりながら粘膜と粘膜を絡め合い,唾液を交換しながら,向かい合わせ,ゆっくりと教祖の膝の上に腰を落としていった。
ズブズブズブズブズブッッ
「ぁん,あああっ………」
(ああああ,すごい……気持ちいい……)
くらくらとするような強烈な快感が頭を突き抜けた。反った身体が倒れないよう,樺山の首にひっしと手を巻き付ける。なんという心地よさだろう。他にこれほどの極楽がこの世界のどこにあるだろうか。麻美は,両足に力を入れ,樺山の首を起点として,上下に腰を動かし始めた。腰を上下に揺するたびに,突き抜けるような快感が次々と押し寄せてくる。
「ぁんんっ,あんっ,はぁっんっ………ふぅんっ,ぁああっ,いいっ………はぁぁっ,ぁああっ,ぁ,ぅ,ぅんっ,ぁああっ,だめ………」
泰然と座る教祖を前にして,淫らによがり,喘いでいく。ソファーからは,ギシギシと軋む音と重なり,淫靡な空間を作り上げていた。麻美は夢中で腰を振り,あっという間に天国へと駆け上がっていく。
「ぁあああっ,教祖様………麻美,イッちゃいます………ぁああっ,イッていいですか?」
「自分で入れて,勝手にイクのかよ。本当に淫乱だよな。くくく」
「ぁあああっ,だって……ぁ,ああ,変な……薬を……使うから……はぁああっ」
「へぇーー,ぼくが悪いんだ。自分の変態ぶりを人のせいにするなんてね。だめじゃないか?7」
そう言って,麻美の腰の後ろに手を回して,パチーーーンパチーーーーンと容赦なくお尻を叩いた。
「ひぃ,ひぃいいいいいーーーご,ごめんなさい……ぁあああっ,いくっ,いくぅ,ひぃいいいいいいいーーーーー」
たちまち,まず最初の絶頂に達してしまった。
30分後,ソファーで縛りあげられた三島麻美が,樺山の膝上にのせられて,激しい抽送を受けていた。
「そうら,そら。ここか? ここがいいのか?」
「あ,あああ,教祖様……」
腰を抱き込まれて,真下から急所をもろに直撃される。麻美の妖美きわまる雪白の裸身が,悩ましげにバウンドする。
すでに麻美は激しいオルガスムスを何度ともなく味わわされていた。なにしろ強力な媚薬に犯された上,テレビのカメラの前で,いやというほど被虐の性感を刺激されていたのだから,マゾに目覚めた麻美にとって狂うのも当たり前だった。
「グウの音も出まい。フフフ。つながる時にはあれだけ手こずらせやがって。それがどうだろ,まあこの淫乱ぶりは……」
嬲るように,女らしい曲線を描いたお尻をパン,パンと平手で張った。麻美は,いかにも甘くマゾっぽく鼻を鳴らした。
「謝れよ,こらっ,謝れ。顔だけいいからって,偉そうにトップ女優きどりやがって,全国にいるおまえに騙されたファンに謝れ。」
「うっ……ううっ……ごめんなさい,ごめんなさい………麻美が悪かったです……」
さっきまでテレビ画面で誰もが憧れる華やいだ女性が,そんな詫びの言葉を口にし,官能の涕泣をもらす。全国の視聴者がもしこの光景を見たら,さぞや仰天することだろう。求められるまま口を開き,キスを交わす。
教祖の癖になりそうな甘い口腔へ,濡れた舌をすすんで差し入れ,チュプ,チュプと甘く優しく唾液を溶かしこんでやる。あまりの気持ちよさに,麻美の喘ぎ声が,獣のように高まり,膣肉を抉る太棹のピッチが活発になると,イキ狂った。二人は汗にまみれた恥毛と恥毛をきつくこすり合わせて,緊密な粘膜感を味わうのだ。
「謝ればいいってもんじゃないだろう?あぁ?これからすべてを神に捧げて許しを乞うんだ。分かったな?」
そう言って樺山は媚薬を追加するように,甘い唾液を麻美の口腔へ注ぎこむ。嚥下した瞬間に,膣がピクンビクンと痙攣するのが肉棒に伝わり,麻美の絶頂を全身で感じた。
「ぁあああっ,わ,分かりました……教祖様に捧げます……だから……もっと,もっとして……」
「神に貢献したら,何度でも天国へイカせてやる。極上の天国だ。死ぬほど恥ずかしい目に合わせて,マゾに生まれてきたことを感謝させてやるからな」
「ぁあああっ……ぁああっ,いいっ……もっと恥ずかしい目に?」
「そうだ。わくわくするだろう?」
埋めこんだ分身を奥深く突き立て,グイグイ揺さぶっては被虐心を刺激する。
「……あ……ぁああんっ……す,すごい……すごう……麻美,狂っちゃいます……」
ゾクゾクするような熱い昂ぶりに震える麻美。火を吐くような熱い激情がこみあげるのか,形のいい紅い唇がわななき,そのたびに真珠のような歯並びがこぼれる。
奴隷調教され,色地獄をさまよいながら,美しかった女性が花開き,ますます女性本来の美しさに磨きをかけていく。その女性としての成熟して様が,美女馴致の醍醐味であった。
「いえ,そんな……あ,ああっ,いやっ……お,お尻は………だめ………」
「嘘つけ。お尻が大好きなくせに…。そのうちここでも死ぬほどイカせてやるからな」
淫猥な言葉を耳もとへ吐きかけてやると,麻美は,ひときわ被虐的なよがり泣きを放った。樺山はかさにかかって責めたてた。柔らかな肛門の窪みに,中指を軽く埋めこませ出し入れしながら,細腰を抱えこんで仕上げのローリングに入った。
「ぁああっ,すごい,すごい……はぁあっ,感じちゃう……ぁ,ぁあ,ぅ,ぅんんっ,ぁあああああ」
「何がお尻がイヤだよ。もう大好きじゃないか。くくく」
「……教祖様のいじわる……う,ぅあああっ,ああぅぅんんっ……ねぇぇ,いきます……麻美,いきます……」
羨望の目でみられることの多い美しいストレートの黒髪を気持ちよさそうに振り乱しながら,樺山に責められるまま「オマンコいくぅ,オマンコイッちゃう」と愛らしい声で二度も三度も連続で言い放った。
ところが,樺山は,休むどころかサディスティックにさらにスパートをかけた。熱化したままの肉棒を駆って,いくらか緊縮を解きかけた膣肉へ粘っこいピストン運動を加速させた。
ガクガクと首がすわらない感じで,麻美は陶然となって激しいピストンを受け止める。霞んだ瞳をカァっと見開き,ひぃひぃと息をするのも忘れて,
「ひぃ,ひぃいいいいいい……しぬ,しぬ……ぁああああっ,しんじゃぅぅうううーーーーー」
「こら,おまえ牝犬の分際で。自分だけ気持ち良くなりやがって」
麻美へそう毒づいて,いまだ気品を失わない臀丘を平手打ちされる。追い込まれるように肉棒を抜き差しされると,全身の興奮状態が振り切れてしまう。まるで上質の麻薬を吸ったような,なまなましい原色をした興奮が身内を駆けめぐる。
「ごめんなさい……ああ,ねえ,麻美,もうくらくらして,どうにかなりそう」
「そら,そうら……ふっふふ。どうだろ,このいやらしいオマンコは。ほらほら,また締まってきたじゃないか。またイキたいんだろう?」
絶頂で緩んだた膣壁がまた狭まって,ヌルリヌルリと蔓のように絡みついてきては,極限まで高まった怒張を,甘美に扱きあげるのだ。
「ぁあっ,ぁああああっ,どうにかなっちゃう………ひぃ,ひぃいいい,ぁああああっっ」
ぐっしょり汗まみれとなった麻美は,凛々しい眉を歪め,女っぽく華奢な肩先を切なげに震わせた。きつく縄を食いこませた双乳がぶるんぶるんと揺れる。それを樺山にすくいとられ,荒々しくモミモミされると,たまらない。
もう数えられないほど達した極みが,またすぐそこまできていた。だが,麻美にはもっと激しい刺激を渇望してしてしまう。破廉恥な欲望に恥ずかしさを感じていた麻美は,美しい髪を振り乱しながら,意を決した。
激しいSEXにも関わらず変わらない,綺麗なピンク色に上気して,むせんばかりの情感を漂わせた美貌を起こし,ねっとり濡れた目を,切なげに相手へ向けた。そして弱々しい声で訴えた。
「き,教祖様………首を……首を絞めてください……」
「うん?くくく。もう普通のSEXでは物足りないというわけか?さすがマゾっていうのは我が儘だな。早速ねだりときたか」
焦らすように,膝上の女体を緩急をつけて揺さぶる。すると,きつく縄を食いこませた双乳が,淡い紅色をした美麗な乳首とともにゆさりゆさり重たげに揺れる。まばゆい光沢を放つ黒髪がきらりきらり,いく筋も顔先から胸もとへかけてなだれ落ちてくる。
「ぁぁぁ……お願いします………牝犬を………いじめて……」
緊縛され,対面座位で貫かれながら,男なら誰もがとりこになる蠱惑的な目を熱っぽく潤ませて,哀願した。
「仕方ないな……ほらっ,今日頑張ったご褒美だ」
樺山の筋肉質の腕が伸び,両手が,麻美の細く魅惑的な首を締め付ける。体内をめぐるマゾの欲望に痺れて,薄く膜がかかったようになっていた瞳が妖しく揺れ,苦痛に顔が歪んだ。苦しみに興奮は最高潮にまで達していた。
「ぅぅ,うぅうううう………」
そして,それは樺山も同じだった。麻美の魂が吸い込まれそうなほど苦痛に歪む美しい顔に,これい以上ないくらい勃起しているのを感じた。膣の中で,ムクムクとさらに膨らんでいるのが自分でも分かった。
すでに肉柱は膣壁の行き止まり近くまで到達しているから,攻められる麻美にすればたまらない。子宮口をこじ開けんばかりの勢いで突きあげられ,発情状態の麻美は無我夢中に狂い,舞った。
「ぅぅうううっっ……ぃ,ぃぃいいいいいーーー」
強烈な絶頂の波に流されていく。全身に暴虐的な痙攣がおきても,喉への圧迫は緩むどころか,ますます締まってった。
「首を絞めれば締まるほど,感度がよくなるな。イキっぱなしじゃないないか?」
首を締められば,締められるほど狂わしいほどに身体を熱くさせ,快感のるつぼに投げ出されるのだ。もう夢中で腰を振り,教祖の肉棒を貪った。
締まった首からは,ドクンドクンと血流が凄まじいほど感じとれる。呼吸をするのも苦しく,頭が完全に麻痺していく。口端から涎が垂れ,霞んだ瞳は,トロンと溶けていった。
(………し,幸せ………)
皮膚と皮膚,粘膜と粘膜を狂おしくこすり合わせた。そうしてお互いの淫らな分泌液(汗と,唾液と,愛液と,こぼれでた精液)をひとつに溶かすことで興奮を高めながら,淫楽の極致へ向かう。
今までにない大波が,そこまで押し寄せていた。それを見計らったように,首が締まってパクパクと窒息している口を唇で塞ぎ,口腔を犯していった。
男の膝上で揺さぶられ,全身いっぱいで気張る麻美。柔肌にきつく食いこんだ縄を,今にもはじきとばさんばかりである。子宮口へめりこんでくる雁首は,信じられないほど巨大化し,そこから奔出する熱い塊りが,これまで麻美自身さえ気づくことのなかった快感の源泉へ,連続して叩きつけられるのだ。
「ぅぅぅうぅううううううーーーーーっぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
これまでとは較べられないような痙攣が起き,電流が流れたようにビクンビクンと跳ねる。樺山が口を離した途端,力尽きたように樺山の胸に倒れ込んだ。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
水の中で限界まで息を止め,やっと呼吸を許されたように荒々しく樺山の胸の上で息を吸う。額からは水玉のような汗が流れ,やがて美しく落ちていった。さも満足げに荒い呼吸を続けている。
長い睫毛を閉ざし,紅潮した顔をして,うっとりとオルガスムスの余韻に浸っていた。
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