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プレゼント作戦
過去を参考に
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今日、シオンは朝から城外に出かけている。
ベットを共にしているから、抱き潰そうかとも思ったが、あまりにも楽しそうに話してきたから出来なかった。
少しの時間も離れるのが辛い。
午後までには帰って来るのに……
「アル様、印鑑が逆さまですよ。」
側に付いているライトが声かけてきた。
「大丈夫ですか??それでは仕事が進みませんよ。」
「そうだなぁ………」
「もう少ししたら帰って来られるのですから、さっさと済ませてください。」
…………………
何も言い返せない。
朝からこのやり取りが何回か続いている。
一緒に行きたかったなぁ…………
シオンの楽しんでいる横顔を見ながら、散策したかった。
シオンの初めてを一緒に体験したかったのに………
思わず舌打ちしてしまう。
その時ふと、思い出した。
ライトとの会話で気になることがあった。
そして、不快に思ったこと。
そう、この前の視察現場で………
過去に我がシュナイゼル皇国を犯そうと進軍してきたアルテカ帝国を撃退した場所。
300年前、英雄であり、王弟でもあるナディル・シュナイゼル が戦った場所。『ディアナ』
現在は復興され、緑豊かな土地と国境沿いの塀と砦が建設されており、随時騎士が駐屯し、国を守っている。
国境沿いならではの物資の流通が盛んな街。
その場所でライトが言った言葉。
「いえ、このようにこの国境沿いの砦で、騎士達が活気ある姿を見て、少し昔を思い出しまして……」
考え深そうにして騎士達の会話を聞き入っていた姿。
そして
「私、『アルテカの戦い』に参加してたんですよ~ナディル殿下と~~言ってませんでしたか??」
そう言っていた。
ナディル・シュナイゼル 。
過去に力の暴走寸前で『番』と出会った皇族だ。
今まで過去の皇族達が書いてきた秘蔵書は熟知してきたが、実際に共にその時代を生きたものから聴いたほうが今後に役立つ。
シオンを確実に我が物にする為に、埋めれる外堀は総て埋めたい。
だから、あの時苛立った。
なぜ、シオンが現れる前に教えてくれていなかったのかと………
シオンが現れてすぐでも教えなかったのか……
「ライト、この前言ってた事、もう少し詳しく教えてくれますよね?」
「はて??何の事でしょう??」
しらばっくれて、逃げようとするも……逃しはしない。
しっかりと聴かせてもらおう。
クスクスクス………口角を上げる。
「ライト、惚けてもだめですよ、さぁ、総て話していただきます。この前の視察現場で口にした事を」
魔力を少し行使して詰め寄る。
威圧感たっぷりで。
ライトは時々とぼけて逃げることがある。
密かに後退しているようだ。
逃す気はない!!
「ライト」
黒い笑みが自分でもわかる。
シオンには見せれないなぁ……
ライトは顔を引きつりながらも、私の質問に答えながら、過去を語り出した。
ふふふふっ………最初からそうすればいいのですよ………
さぁ、参考にさせてもらいますよ。
ベットを共にしているから、抱き潰そうかとも思ったが、あまりにも楽しそうに話してきたから出来なかった。
少しの時間も離れるのが辛い。
午後までには帰って来るのに……
「アル様、印鑑が逆さまですよ。」
側に付いているライトが声かけてきた。
「大丈夫ですか??それでは仕事が進みませんよ。」
「そうだなぁ………」
「もう少ししたら帰って来られるのですから、さっさと済ませてください。」
…………………
何も言い返せない。
朝からこのやり取りが何回か続いている。
一緒に行きたかったなぁ…………
シオンの楽しんでいる横顔を見ながら、散策したかった。
シオンの初めてを一緒に体験したかったのに………
思わず舌打ちしてしまう。
その時ふと、思い出した。
ライトとの会話で気になることがあった。
そして、不快に思ったこと。
そう、この前の視察現場で………
過去に我がシュナイゼル皇国を犯そうと進軍してきたアルテカ帝国を撃退した場所。
300年前、英雄であり、王弟でもあるナディル・シュナイゼル が戦った場所。『ディアナ』
現在は復興され、緑豊かな土地と国境沿いの塀と砦が建設されており、随時騎士が駐屯し、国を守っている。
国境沿いならではの物資の流通が盛んな街。
その場所でライトが言った言葉。
「いえ、このようにこの国境沿いの砦で、騎士達が活気ある姿を見て、少し昔を思い出しまして……」
考え深そうにして騎士達の会話を聞き入っていた姿。
そして
「私、『アルテカの戦い』に参加してたんですよ~ナディル殿下と~~言ってませんでしたか??」
そう言っていた。
ナディル・シュナイゼル 。
過去に力の暴走寸前で『番』と出会った皇族だ。
今まで過去の皇族達が書いてきた秘蔵書は熟知してきたが、実際に共にその時代を生きたものから聴いたほうが今後に役立つ。
シオンを確実に我が物にする為に、埋めれる外堀は総て埋めたい。
だから、あの時苛立った。
なぜ、シオンが現れる前に教えてくれていなかったのかと………
シオンが現れてすぐでも教えなかったのか……
「ライト、この前言ってた事、もう少し詳しく教えてくれますよね?」
「はて??何の事でしょう??」
しらばっくれて、逃げようとするも……逃しはしない。
しっかりと聴かせてもらおう。
クスクスクス………口角を上げる。
「ライト、惚けてもだめですよ、さぁ、総て話していただきます。この前の視察現場で口にした事を」
魔力を少し行使して詰め寄る。
威圧感たっぷりで。
ライトは時々とぼけて逃げることがある。
密かに後退しているようだ。
逃す気はない!!
「ライト」
黒い笑みが自分でもわかる。
シオンには見せれないなぁ……
ライトは顔を引きつりながらも、私の質問に答えながら、過去を語り出した。
ふふふふっ………最初からそうすればいいのですよ………
さぁ、参考にさせてもらいますよ。
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