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この世界に馴染みます。

相談

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シオンと楽しいひと時を過ごした。

騎士達のいる鍛錬場に居た件はしっかり話し合わせてもらった。
膝の上に乗せてね。

場内の人の動きとかは魔力感知できる。

この国の住人…いや、この世界の住人は魔力があるからね。
魔力は生命の源にも匹敵する。
魔力量の差はあるけど……
だから、それを辿ればいいだけ。

これが出来るのは限られているけど。
感知・探知能力は特殊だから。

まぁ、一般人でも、家族ぐらいなら、ここら辺にいるかなぁぐらいはわかるようだ。
出ないと、子供がどこにいるかわからないからね。
母親の感みたいに感じられる程度らしいけど。

シオンの場合は魔力が無いから、私が渡した魔装具を付けさせている。
私が贈ったブレスレット。

あれには私の魔力が注ぎ込まれている。
私の魔力だから、普通の魔石仕様の魔装具や魔道具とも少し違うが……

それに、シオンを抱きしめたりしている時に私の魔力で包み込んでいる。

それらを踏まえて、何処にいるかはわかる。
他の者達の威圧にもなるし、護身用作用もある。

よって、それを辿れば解るし、危険とかも察知できる。

過去の番が危険な目にあいかけたとか、行方がわからなくなりかけたとかで、アクセサリーとして付けさせたのが始まりらしいが……

「騎士達の鍛錬場に行くとかね……男達の目に触れさせたく無いのだが…困った子だね。」

あの時は焦った。
執務をしながら、常にシオンの行動をたどっていたら、鍛錬場に足を運んだ。
しかも、何となくワクワクしているみたいな気配を感じた。

急いでシオンのもとに飛び、部屋へ連れ帰って話し合い。

騎士達はシオンから漂う私の魔力を察してか、シオンを気にしながらも、観てはいなかったようだが……
私の気配を感じてやや緊張したようだ。
邪魔して悪かったか…
今度鍛錬に付き合うとしよう。

シオンを膝の上に乗せて逃げれないように拘束。
顔を染めてジタバタしたが、離す気はない。
可愛すぎる……

シオンの話では、彼女の世界で武術を少ししていたらしい。
シオンが??とも思ったが……

自分の護身と体力アップも兼ねてやりたいのだとか。
毎日してたから………とも言っていた。

彼女の世界では、女性も子供も小さい時から習っている人がいるとの事。
健康の為、護身の為、趣味、美容………
いろんな理由らしい。

あと、会話の流れからの情報で、戦争などの戦いは彼女の世界でも一部あるが、自分の住んでいた国は法律上からも戦争などの危険な行為は無く、平和な国らしい。
過去にはあったけど、戦後から決まったのだとか……

以前の番は戦争が………という記載があったと記憶するが……
そうなのか……

渋々許可をだす。
ただし条件付きで。

所定の場所と1人では勿論ダメだと。
男性が側にいるのは、私がいない時は許容しかねることも。

あと、私の名前を呼ぶとき『様』抜きで。
かなり反論していたが、納得させた。
もちろん間違えたらペナルティーでキスする事を伝えた。

練習中も……勿論。
何度か間違えたから、キスした。
しっかりと抱き込んで……
恥ずかしがる彼女を促しながら……
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