異世界に落ちて、溺愛されました。

落ちてきた君

テンパりすぎて…

外からの穏やかな日差し室内をさして、窓から穏やかな風が何だかんだ良い香りを運んできます。
何処かで良い香りの花を植えてるのでしょうか？それとも樹木？？
癒されます。

広いお部屋の置かれたピンクベージュの天蓋付きベットに座り込んでぼーっとしてます。
天蓋のカーテン越しから素適な物が覗けます。

何処かのテレビか映画の映像か…それとも雑誌の写真？？
見た？読んだ？そんなヨーロピアン家具をセンス良く配置される部屋…

ただぼーっとしながら、やや現実逃避…
これは夢？それとも幻？？
学生生活のストレスか？？
それとも、一人暮らしの？？

「ここ…どこ？？？」
そう呟いてしまう私は、悪くないよね…
「そうよ、きっと夢よ夢。学校に塾通い。一人暮らしで疲れてるのよ…寝たら元に戻る…ちょうどベットの上だし、寝てしまえ！！」

天蓋付きベットの上に敷かれているシーツをかぶり、ふわふわ枕にしがみつく。
気持ちいいです。肌触りが…
そんな事をぼーっと考えてました。
そう、部屋の扉をノックして入ってくる人影を感じるまでは…

「お早うございます。お目覚めでしょうか？」
メイド服を着た女性が声をかけてくる。

「目覚めに良い紅茶をお持ちいたしました。ミルクと砂糖はいかがされますか？」
ニコニコ笑顔でお辞儀をしながら、声をかけてくれています。
手元のポットから良い香りが漂ってきます。
紅茶セットをワゴンに載せて…

「あの～、どちら様でしょうか？？ここは何処でしょうか？？私はいったい何しにここへ？私って何？？」
少しどころか多いに戸惑ってます。テンパってます。
テンパりすぎて、質問がメチャクチャです…