父は異世界で魔王してます。

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奴を呼ぶか…

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鬼に関しては黒の魔王の方が詳しいだろう

奴の国は今落ち着いていて、暇だと言っていたような……
この前、水晶に映し出されている世界に興味を持っていたなぁ……
この世界だけど……

たまたま用事で訪れて、『この映し出されている世界知ってる?』みたいな事を聞かれて答えた。
魔国はどちらかと言えば自然豊かで、建物とかもそんなに高層の物はない。
馬やドラゴンやらを乗り物代わりにすることもあるが、基本魔力でどうにかする。
魔力量にもよるから、全ての魔界の者が同じ事ができるかと言えば……そうでもないが……

よって、車や電車、飛行機などには驚いていたなぁ……
「異世界によって、色々違うんだなぁ………」
そう呟いていた。

「せっかくだし、呼んで手伝って貰うか……」
「イオニシスをか?」
「あぁ、その方が早く片付く。そうしたら、家族の時間が取れるしな。」
「そうですね……そうしたら、私ももっと時間が取れますね……」
「娘はまだあげませんよ。私の宝物ですから」
「ふふっ、もう少ししたら、お義父さんと呼んであげますね」
「それは………勘弁して欲しい……」

クスクス笑い合ってしまう。
一度執着した者は絶対逃さないのが魔族だ。
同じ者を欲しがれば、力が強い者が奪い取るが……

力の差がものを言う世界だからなぁ……
また、強い者が弱いものを護るのも、魔国のルールだ。
捕食は別として……

そうと決まれば……
「呼びに行くのは………やっぱり私か……」
「そうですね……あなたの方が年長者ですから……」
「人を年寄り扱いして欲しくないなぁ……」
「そうですね……ほんの200年の違いですね……」
「………………」
「よろしくお願いしますね。その間は私が動きますから……」
「手伝うにぁ」

決定みたいですね。仕方ありません。
イオニシスを呼ぶ事を提案したのは私ですから……
とりあえず、解散し、妻のもとに行く。
出かける事を伝えないとね……
さて、行きますか……
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