父は異世界で魔王してます。

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奴を放置できないな

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「お久しぶりですね。まさかこの世界に居るとは思いませんでしたよ。」
「お久しぶりです。お会いできて光栄です。」

ビルが立ち並ぶいっかくで、黒髪を後ろに束ね、スーツ姿で立っている男。見た目は優しげな雰囲気だが、実際は好戦的で血の気の多い男だ。

「ここで話も何ですから…」

そう言って、時空間を開く。相変わらず器用なものだ。促され、二人で時空間に入る。

火山が噴煙をあげ、近くの海が荒れているそんな空間だった。 新な世界でも作ろうとしているのか?

「ここはあなたの家族が住む世界に隣接している世界です。まだ少ししか作れてないのですがね」
「神にでもなったつもりですか?」
「魔族の私がなれるわけないではないですか。ただ…」

口角を上げ、大袈裟なジェスチャーで話し出す。

「神の真似事ができる者がいても良いのでは?弱肉強食で楽しく遊べる世界があっても?」

ニヤニヤしながら話す奴は相変わらず何を考えているのかつかみにくい。

「魔族的考えだとは思いますがね…だが、神との公約に反するかも知れませんね」

冷やかに答える。

「ジェルバン、お前が一人でこの世界で遊ぶなら文句は言うまい。だが、周りを巻き込むのなら見過ごすことはできませんね。特に、私の家族を巻き込むのなら……」
「ルカリオン、あなたの血脈がこの世界で楽しませてくれたら言うことはないのですがね…あなたの子供なら、例え半端者でも力は十分でしょうからね」

クスクスわらいながら「良い考えだと思うのですが」なんて言っている。

「それは断らせていただきますよ。」
「残念です。」

そう言って、手のひらに火炎を出現させ投げつけてくるが、片手で凪ぎ払う。そして、地面に力を注ぎ、地面を隆起させながら、石などをぶつけていく。


以前とあまり変わらない力を誇示される。手が抜けない。
徐々にスピードをあげ、魔力を込めた攻防戦を加熱させていく。
今回は逃がすつもりはない。覚悟するが良い!!

辺りは炎や雷、雨風まで起こり出す。
戦いはヒートアップしていくのだった。
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