番になんてなりたくない！

そして…

とある日々

挙式も無事に終え、王都を後にする。
父上達は、出産もあるからと引き止めようとしたが、クロさんと治める領地に赴いた。
男性の妊娠・出産は特殊だから、色々と配慮は必要だ。

だが、今まで頑張ってきたものの中に、医療分野もある。
そのおかげで、今日、あらゆる病気に対して対応できてきたし、出生率も向上してきた。
病気はあくまで対応できるようになってきた……だ。

全て治療が可能と言いたいが、やはり未知の病もあるし、個々の年齢や体力・場合によっては種族に関係して治りが良かったり悪かったり、治らないという事もある。

今後の課題でもあんだけどね…
死亡率が下がった事はいい事なんだけど……ね…

特に、子供や妊婦の死亡率が減ったのはありがたい。
おかげで、私の場合も少し安心できる。

まぁ、どうなるかは、実際に産んでみないとわからないが…

この所、過去の出来事が夢に出てくる。
あの約束の影響かもしれないが…

「まぁ、なる様になるでしょう。悩んでもね…」

そう言いながら、生まれてくる我が子の物の準備を行う。
肌着や産着、オムツやベビーベット等
準備が必要なものが多すぎる…

とはいえ、王都から密かにというか、堂々とか、色んな品がら贈られてくる。
全てを拒否するわけにもいかないし…

よくよく考えて受け取ろう。
でないと、後で問題が起こっても困るからな…

甘い蜜を吸いたくて、相手に贈るというのも、実際に考えられるしね…

父上や、兄上達からのは…まぁ別で、可愛がりたいから…なんだろうけど…

贈られてきた物の贈り主と、目録を確認し保存しておく。
これがあるのと無いのでは、今後に大きな差が…


そうやりながら、日々を過ごしていた…