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波乱の影
お茶に誘って(ディオール)
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ここでとやかく言うのも……
周りの目も気になってくるか……
なら……
「君とはもう少し話がしたいな。そうだ、良い茶葉が手に入ったんだ。良ければお茶でも?君の国のことも聞きたいしね。今後、君の国と我が国の繋がりが出来るかもしれないし……どう?」
「そうだな。この国の事を聞きたい。彼も忙しそうで、逢えないし…」
それは、ウィルと会って、仲を進めたいとかそう言うことかな?
何かそうだとすると、モヤモヤする。
が…、お茶に関しては同意を得たのだから、場所を移すか…
そう考えて、近くに控えた侍従に準備をするよう伝え、場所を移動する。
勿論、私の部屋だ。
皇族の一員だから、城内の自室には、執務室・居間・寝室と幾つかの部屋があるからね。自室に呼んでお茶をしても、どうと言う事はない。特に同性の場合は…
まぁ、この国というか、この世界において、同性・異性でも婚姻は可能だし、特殊な方法で、同性同士でも、子を授かる事はできる。
まぁ、その方法を皆が皆知っているかどうかは、わからないが……
そんな事まで考えてしまい、少し自分を驚いた。
何故この男の事がこんなに気になるのか?
まぁ良い……
自室のソファーに座らせる。
彼の客間と違い、少し殺風景な我が部屋だが、それでも、必要な物は整っているし、木目調の物を好む私だから、多分彼にしても落ち着くんじゃないだろうか…
リリィやウィルも、私の部屋は落ち着くと良く来ていたしね。
茶色の木目の家具と、植物の緑が良いと言っていたか…
ふと弟や妹の姿を思い出す。
「あぁ、お前達は下がっていて良いよ。君も席を外してもらいたいな。」
「下がってろ」
そう言って、部屋の中は2人きりになる。
聞かれたくない事とかもあるしな…
「どうぞ」
そう言って、彼の前にカップを置く。
昔ウィルやリリィから、色んな茶葉の話を聞いて、興味を持ち、各国の茶葉を集めたり、自国でも栽培してみた。
お陰で、家族の中で1番美味しく入れれると自負している。
ウィルやリリィも喜んで飲んでいたしね。
茶菓子として、クッキーやマフィンのような甘いものと、クラッカーの上にチーズなどが載っている物が準備されていた。
どちらが好きかはわからないしね。全部食べるかもわからないから、適当に見繕わせた物だ。
それを口に運びながら、彼の国の事や、我が国のことを少し話した。
自国に関して話す時の彼の表情がコロコロ変わり、可愛らしくも思えた。
決して華奢な体格でもない彼を、可愛いと思う自分が不思議だが…
はっきり言って、体格からしたら、彼の方ががっちりしている。
私も鍛えているが、彼ほどの筋肉はないように思える。
背は私とほぼ同じ…
だが、食べている姿が何とも言えず……
少し食指を伸ばしたくなる…
「どうかされたか?」
「いや…お茶のおかわりは?」
「いただこう」
そっとカップをを下げ、ふと邪な事を考えた。
周りの目も気になってくるか……
なら……
「君とはもう少し話がしたいな。そうだ、良い茶葉が手に入ったんだ。良ければお茶でも?君の国のことも聞きたいしね。今後、君の国と我が国の繋がりが出来るかもしれないし……どう?」
「そうだな。この国の事を聞きたい。彼も忙しそうで、逢えないし…」
それは、ウィルと会って、仲を進めたいとかそう言うことかな?
何かそうだとすると、モヤモヤする。
が…、お茶に関しては同意を得たのだから、場所を移すか…
そう考えて、近くに控えた侍従に準備をするよう伝え、場所を移動する。
勿論、私の部屋だ。
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まぁ、この国というか、この世界において、同性・異性でも婚姻は可能だし、特殊な方法で、同性同士でも、子を授かる事はできる。
まぁ、その方法を皆が皆知っているかどうかは、わからないが……
そんな事まで考えてしまい、少し自分を驚いた。
何故この男の事がこんなに気になるのか?
まぁ良い……
自室のソファーに座らせる。
彼の客間と違い、少し殺風景な我が部屋だが、それでも、必要な物は整っているし、木目調の物を好む私だから、多分彼にしても落ち着くんじゃないだろうか…
リリィやウィルも、私の部屋は落ち着くと良く来ていたしね。
茶色の木目の家具と、植物の緑が良いと言っていたか…
ふと弟や妹の姿を思い出す。
「あぁ、お前達は下がっていて良いよ。君も席を外してもらいたいな。」
「下がってろ」
そう言って、部屋の中は2人きりになる。
聞かれたくない事とかもあるしな…
「どうぞ」
そう言って、彼の前にカップを置く。
昔ウィルやリリィから、色んな茶葉の話を聞いて、興味を持ち、各国の茶葉を集めたり、自国でも栽培してみた。
お陰で、家族の中で1番美味しく入れれると自負している。
ウィルやリリィも喜んで飲んでいたしね。
茶菓子として、クッキーやマフィンのような甘いものと、クラッカーの上にチーズなどが載っている物が準備されていた。
どちらが好きかはわからないしね。全部食べるかもわからないから、適当に見繕わせた物だ。
それを口に運びながら、彼の国の事や、我が国のことを少し話した。
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はっきり言って、体格からしたら、彼の方ががっちりしている。
私も鍛えているが、彼ほどの筋肉はないように思える。
背は私とほぼ同じ…
だが、食べている姿が何とも言えず……
少し食指を伸ばしたくなる…
「どうかされたか?」
「いや…お茶のおかわりは?」
「いただこう」
そっとカップをを下げ、ふと邪な事を考えた。
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