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儀式
封印
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「俺か?俺は奴であって、奴でない者だ」
「???」
「奴の半身……かなぁ。まぁ、そんな事どうでもいいじゃないか。それよりも、このまま身体、取られとく気か?」
「今の私に、どうしろと?」
「奴と俺が別れてるから、完全じゃないんだ。俺まで取り込まれたら……だが、今ならどうにか出来る。わかってるんだろ?」
「そんなの、わかるわけ……あっ……」
そういえば……ゲームの番外編で、でも…
「俺を受け入れろ。一時的で良いから…そうだな…その後は、生まれ変わるか…」
「受け入れろって、どうすれば…」
自分の姿を確認する…
この場所に閉じ込められての姿は、前世の女性のようだ……って、女?今世は男なのに、女って……
「そう言うわけで……と、そうそう、俺はジュライアスだ。ジュラでいい。」
そう言って、抱きしめられ、腹部を撫でられる。
ゾクゾクする。そして、ジュラの身体が私に溶け込むような感じがし、姿が消えた。
それと同時に、女性の身体から、今世の男性の身体に変わった。
「どう言う事??」
『俺の力を少し貸してやる。奴を追い出すぞ。お前の仲間達も頑張っているようだしな。』
映し出される映像で、ボロボロになりながらも、私に(今は別だが)訴えながら、近づこうとしている。
クロさんも、シロさんも、リリィも、そして…あれは神獣達か?
逃げ惑う者達を庇いながら誘導しているのは…
シロさんが何やら呪文を唱え、リリィが……
いくら元男性でも、今は女性。
無理がある……
「ウィル!!絶対に取り戻す!!」
そう叫んで、私に剣をむけながら、近づこうとしているクロ……
ゲームの場面とよく似ている。
結局、今までが無駄な足掻きだったのか……
大好きな皆んなを死なせるわけにはいかない…
ジュラが力を貸してくれて、追い出すと言ったけど、どうやるのかわからない。
なら…
幼少期から手にした長剣。
カルディオン。カルと呼んで良いと言った、黒の魔神。
ゲーム場では雷と守護、防衛が得意だったはず。
実際は知らないけど…
でも、彼なら、皆んなを守り………
「カル。来て。」
私の前に現れた黒髪に、紅瞳。一瞬魔族か?とも思える美丈夫であるカル。
「やっとお呼びか、それで?」
「カル、お願い……いや、命令だ。クロの剣となって、奴を…私を封じ込めろ!」
「………」
カルディオンが、じっと私を見下ろす。
「はぁ~。奴の本体はまだこの世界に出て来れていない。封じられたままだがら……それに…どうにかなるだろう。」
そう言うと、カルディオンの姿が消えた。と同時に、閉じ込められた檻が崩れ出す。
そう思ったら、意識が浮上して……
一時的かもしれないが……
「クロ!!」
至近距離に近づいて来たクロに叫ぶように声かける。
「ウィル」
『させるか!!これは、私の…』
『うるさいね、黙って大人しくしとこうか。ウィル急いで!!』
クロの声と、頭の中で、2人の声が響き合う。
一瞬クラッとしたが、どうにかもちこたえて、クロに声かける。
「クロ、それで私を貫け!!」
「???」
「奴の半身……かなぁ。まぁ、そんな事どうでもいいじゃないか。それよりも、このまま身体、取られとく気か?」
「今の私に、どうしろと?」
「奴と俺が別れてるから、完全じゃないんだ。俺まで取り込まれたら……だが、今ならどうにか出来る。わかってるんだろ?」
「そんなの、わかるわけ……あっ……」
そういえば……ゲームの番外編で、でも…
「俺を受け入れろ。一時的で良いから…そうだな…その後は、生まれ変わるか…」
「受け入れろって、どうすれば…」
自分の姿を確認する…
この場所に閉じ込められての姿は、前世の女性のようだ……って、女?今世は男なのに、女って……
「そう言うわけで……と、そうそう、俺はジュライアスだ。ジュラでいい。」
そう言って、抱きしめられ、腹部を撫でられる。
ゾクゾクする。そして、ジュラの身体が私に溶け込むような感じがし、姿が消えた。
それと同時に、女性の身体から、今世の男性の身体に変わった。
「どう言う事??」
『俺の力を少し貸してやる。奴を追い出すぞ。お前の仲間達も頑張っているようだしな。』
映し出される映像で、ボロボロになりながらも、私に(今は別だが)訴えながら、近づこうとしている。
クロさんも、シロさんも、リリィも、そして…あれは神獣達か?
逃げ惑う者達を庇いながら誘導しているのは…
シロさんが何やら呪文を唱え、リリィが……
いくら元男性でも、今は女性。
無理がある……
「ウィル!!絶対に取り戻す!!」
そう叫んで、私に剣をむけながら、近づこうとしているクロ……
ゲームの場面とよく似ている。
結局、今までが無駄な足掻きだったのか……
大好きな皆んなを死なせるわけにはいかない…
ジュラが力を貸してくれて、追い出すと言ったけど、どうやるのかわからない。
なら…
幼少期から手にした長剣。
カルディオン。カルと呼んで良いと言った、黒の魔神。
ゲーム場では雷と守護、防衛が得意だったはず。
実際は知らないけど…
でも、彼なら、皆んなを守り………
「カル。来て。」
私の前に現れた黒髪に、紅瞳。一瞬魔族か?とも思える美丈夫であるカル。
「やっとお呼びか、それで?」
「カル、お願い……いや、命令だ。クロの剣となって、奴を…私を封じ込めろ!」
「………」
カルディオンが、じっと私を見下ろす。
「はぁ~。奴の本体はまだこの世界に出て来れていない。封じられたままだがら……それに…どうにかなるだろう。」
そう言うと、カルディオンの姿が消えた。と同時に、閉じ込められた檻が崩れ出す。
そう思ったら、意識が浮上して……
一時的かもしれないが……
「クロ!!」
至近距離に近づいて来たクロに叫ぶように声かける。
「ウィル」
『させるか!!これは、私の…』
『うるさいね、黙って大人しくしとこうか。ウィル急いで!!』
クロの声と、頭の中で、2人の声が響き合う。
一瞬クラッとしたが、どうにかもちこたえて、クロに声かける。
「クロ、それで私を貫け!!」
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