番になんてなりたくない!

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冒険者

どうして…

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2人と共に、邸に訪れた。
白をベースにした建物。そして、薔薇をメインにした庭園。
綺麗だ。

「よく来てくれた。待っていたよ。」

そう言って出迎え、案内された。
執事や侍女達もいるようだが、弟2人が来てくれて嬉しかったんだろうなぁ……

「姉上は?」
「あぁ、少し体調を崩して、部屋で休んでいるんだ。夕食時には起きてくると言ってたからね。這ってでも、会いに行くと言ってたしね。」

そう言って笑っていた。
体調が悪いなら、後日でも良いのに……

「ウィル、体調はどうだい?このところ忙しそうにしていたから、気になっていてな。まぁ、弟2人が付いていたから、大丈夫だったとは思うが…」
「そうですね、今回の依頼で遠くまで行きましたから…でも、2人のおかげで大丈夫ですよ。」
「そうか…そうそう、疲れや疲労にいいお茶を手に入れたんだ。飲むといい。」

そう言って、メイドが入れてくれたお茶を勧められた。
美味しい。何ていうか、緑茶だね。ホッとする。

コクコクと美味しくいただく。
クロとナヴィルさんにも勧めているようだ。
2人とも気に入ったようだ。

それから、たわいもない会話をしていたのだが、身体がだるくて、睡魔に襲われる。
こんなに疲れていたのか???

「ウィル。大丈夫か?」
「クロ??もう無理…眠い…」

それだけ言って、睡魔に捕まった。
ゆらゆらと揺れながら、どこかに運ばれる。
きっと客間のベットだろう。
申し訳ないなぁ…

どのくらい眠ったのだろうか。
ものの5分かも知れないし、30分、1時間かも知れない。
少し意識が浮上するも、すぐに睡魔に引っ張られる。


「ウィル。すまないな。お前さんには恨みはないが、家族が盾に取られてしまってな。ギルドも目を付けられた。ナヴィルとかは家族だから…でも、向こうの要求もウィルを傷つけず渡す事だしな。済まないな…」

渡すって??どういう事?誰か人質に?ギルドの専属危機って?????

そっと抱き上げられ、箱のようなものに横たえるように入れられる。
そこで、また途絶えた…
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