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冒険者
そして(クロ)
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村長の話では、その魔物を実際に目撃した者は、ほとんどいないとの事。
時折、大きな風が舞い、樹々をいきなり投げ倒したり、動物達の残骸が多くみられたり、農村の建物が壊れたり、作物が荒らされたりと、ここの所、被害が増えてきたらしい。
一年前までは、時々木が倒されたり、作物が少し奪われたりしていたとか…
森に入って行った者は、よく迷ったりしても、一年前まではは不思議と里の入り口に帰ってきた。
何者かが先導してくれて帰れたとか。姿は見せてはもらえなかったらしいが…
しかし、この所は、迷ったら、3~4日はザラに迷い、自力で何とか里に帰ってきたとか……
全ては一年前から…
ここの住人も一年前に亡くなったとか…
何かの因果関係でもあるのだろうか?
あと、他の里の者から、この家の元住人が飼っていた白い大きな犬が、主人が亡くなってから、姿を見せなくなったらしい。
考えられる事は、その大きな犬が、実際は犬ではなく、魔獣か聖獣であり、この里の者を主人と共に見守ってきた。
主人が亡くなり、森に帰り、なんらかの事情で現在に至る…
あくまで予想だが…
何か外に気配を感じる。
小さな動物や、人などではない。
大きな獣のような……
だが、ほんの数分で気配は消えた。
立ち去ったか……
「クロ?」
ウィルから声をかけられる。
ウィルも感じたのか?
「何かいるの?」
「あぁ、大丈夫だ。もう気配はない。何やら獣の気配がしたんだが、危害を与える感じはなかったしな…」
「そうなんだ。明日も早いから、もう休もう。」
そう言って、ウィルが階段を上がり、二階の寝室に向かおうとした。
この所、やや無理をしているようだが、大丈夫か?
「ウィル」
「何?」
そう言って、ウィルは階段を登りながら、下にいる私に向きを変えようとして、バランスを崩した。
すかさず抱きとめる。
私の胸に顔を埋めてしまう格好になる。
大丈夫か?
男としてはやや華奢なウィル。
身体を鍛えようと頑張っているようだが、筋肉がつきにくい体質なようだ。
ふと顔を見れば、頬を染めている。
もしや、この前の事を思い出しているのか?
プルプルしていて、可愛らしく、愛おしく感じてしまい、少し意地悪をしたくなる。
「疲れて、筋肉が少し強張っているな。マッサージしてやろう。」
少し口調を変えてみる。
「クロさんも疲れてるだろ?いいよ、無理しなくても……って言ってるのに~~~」
ウィルをひょいと横抱きにして、二階の寝室に運ぶ。
さらに、頬を染めて、プルプルしている。
可愛すぎる。どうしてやろうか……
ゆっくりとベットに寝かし、ローボードに置かれたマッサージオイルを手にする。
ウィルの服を剥ぎ取ろうともおもったが…
「クロ……脚だけで良いよ。ズボン持ち上げるから…」
そう言って、ズボンの裾を持ち上げて見せようとする。その姿が、魅惑的に思えた。
誘ってる?
そう思っても仕方ないぐらいの可愛さだ。
だが、不安がらせるのも……
「何言ってる。腰も背中も、筋肉が強張ってるんだ。大人しくしろ。それとも、大人しくされたいか?」
少し目を細め、獲物を狙う目に思われるかも知れないが、今、頭の中で『天使』と『悪魔』が戦っているのをバレるわけにはいかない。
グダグダ考え事ても仕方ないから……
ウィルのシャツなど脱がし、上半身裸にしてと……
「ほら、良い子だから、大人しくしとけ!」
そう言って、首筋から肩、背中、腰とオイルの付いた掌を這わし、時折指圧も入れてみる。
適度に力を入れながら、筋肉を解きほぐしていく。
かなりこっているなぁ……
まぁ、無理もないが…
「ん……はぁ…………」
「やっぱり筋肉が凝ってるな。」
「クロさん、そこダメ~~~」
「ダメじゃないだろう?それとも、期待したか?」
「やん……」
可愛い反応に、つい悪戯心を狙撃され、ほんの一瞬、掌が不埒な動きに変えてみる。
うなじから腰にかけて、唇を這わして……
滑らかな肌。甘い香りがする…
ウィルが、何とか手を後ろに回し、動きを阻止しようと頑張りだした。
「じっとしてろよ!」
「クロさんが、変なことするんじゃないか!!」
「変なこととは、こんな事か?」
ウィルの両手を片手で束ね、すかさずズボンとかを全て剥ぎ取った。
右手はお尻の双丘を、片方ずつ揉み解す。
「尻も凝るからな、解さないと」
そう言って、解されていく時、滑るようにして、ウィルの蕾を突いて反応を見る。
「やん……」
そんな感じでしばらく翻弄した。
ウィルが感じて、汚してしまったのは、2人の秘密。
蒸しタオルで綺麗に拭き取り、疲れたのか、ウィルはそのまま眠った。
ベットのシーツも変えてやり、身なりも全て整えてやる。
愛おしいものの世話は全部してやりたいと、改めて思った。
時折、大きな風が舞い、樹々をいきなり投げ倒したり、動物達の残骸が多くみられたり、農村の建物が壊れたり、作物が荒らされたりと、ここの所、被害が増えてきたらしい。
一年前までは、時々木が倒されたり、作物が少し奪われたりしていたとか…
森に入って行った者は、よく迷ったりしても、一年前まではは不思議と里の入り口に帰ってきた。
何者かが先導してくれて帰れたとか。姿は見せてはもらえなかったらしいが…
しかし、この所は、迷ったら、3~4日はザラに迷い、自力で何とか里に帰ってきたとか……
全ては一年前から…
ここの住人も一年前に亡くなったとか…
何かの因果関係でもあるのだろうか?
あと、他の里の者から、この家の元住人が飼っていた白い大きな犬が、主人が亡くなってから、姿を見せなくなったらしい。
考えられる事は、その大きな犬が、実際は犬ではなく、魔獣か聖獣であり、この里の者を主人と共に見守ってきた。
主人が亡くなり、森に帰り、なんらかの事情で現在に至る…
あくまで予想だが…
何か外に気配を感じる。
小さな動物や、人などではない。
大きな獣のような……
だが、ほんの数分で気配は消えた。
立ち去ったか……
「クロ?」
ウィルから声をかけられる。
ウィルも感じたのか?
「何かいるの?」
「あぁ、大丈夫だ。もう気配はない。何やら獣の気配がしたんだが、危害を与える感じはなかったしな…」
「そうなんだ。明日も早いから、もう休もう。」
そう言って、ウィルが階段を上がり、二階の寝室に向かおうとした。
この所、やや無理をしているようだが、大丈夫か?
「ウィル」
「何?」
そう言って、ウィルは階段を登りながら、下にいる私に向きを変えようとして、バランスを崩した。
すかさず抱きとめる。
私の胸に顔を埋めてしまう格好になる。
大丈夫か?
男としてはやや華奢なウィル。
身体を鍛えようと頑張っているようだが、筋肉がつきにくい体質なようだ。
ふと顔を見れば、頬を染めている。
もしや、この前の事を思い出しているのか?
プルプルしていて、可愛らしく、愛おしく感じてしまい、少し意地悪をしたくなる。
「疲れて、筋肉が少し強張っているな。マッサージしてやろう。」
少し口調を変えてみる。
「クロさんも疲れてるだろ?いいよ、無理しなくても……って言ってるのに~~~」
ウィルをひょいと横抱きにして、二階の寝室に運ぶ。
さらに、頬を染めて、プルプルしている。
可愛すぎる。どうしてやろうか……
ゆっくりとベットに寝かし、ローボードに置かれたマッサージオイルを手にする。
ウィルの服を剥ぎ取ろうともおもったが…
「クロ……脚だけで良いよ。ズボン持ち上げるから…」
そう言って、ズボンの裾を持ち上げて見せようとする。その姿が、魅惑的に思えた。
誘ってる?
そう思っても仕方ないぐらいの可愛さだ。
だが、不安がらせるのも……
「何言ってる。腰も背中も、筋肉が強張ってるんだ。大人しくしろ。それとも、大人しくされたいか?」
少し目を細め、獲物を狙う目に思われるかも知れないが、今、頭の中で『天使』と『悪魔』が戦っているのをバレるわけにはいかない。
グダグダ考え事ても仕方ないから……
ウィルのシャツなど脱がし、上半身裸にしてと……
「ほら、良い子だから、大人しくしとけ!」
そう言って、首筋から肩、背中、腰とオイルの付いた掌を這わし、時折指圧も入れてみる。
適度に力を入れながら、筋肉を解きほぐしていく。
かなりこっているなぁ……
まぁ、無理もないが…
「ん……はぁ…………」
「やっぱり筋肉が凝ってるな。」
「クロさん、そこダメ~~~」
「ダメじゃないだろう?それとも、期待したか?」
「やん……」
可愛い反応に、つい悪戯心を狙撃され、ほんの一瞬、掌が不埒な動きに変えてみる。
うなじから腰にかけて、唇を這わして……
滑らかな肌。甘い香りがする…
ウィルが、何とか手を後ろに回し、動きを阻止しようと頑張りだした。
「じっとしてろよ!」
「クロさんが、変なことするんじゃないか!!」
「変なこととは、こんな事か?」
ウィルの両手を片手で束ね、すかさずズボンとかを全て剥ぎ取った。
右手はお尻の双丘を、片方ずつ揉み解す。
「尻も凝るからな、解さないと」
そう言って、解されていく時、滑るようにして、ウィルの蕾を突いて反応を見る。
「やん……」
そんな感じでしばらく翻弄した。
ウィルが感じて、汚してしまったのは、2人の秘密。
蒸しタオルで綺麗に拭き取り、疲れたのか、ウィルはそのまま眠った。
ベットのシーツも変えてやり、身なりも全て整えてやる。
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