101 / 220
冒険者
弟と(クロ)
しおりを挟む
ウィルの目にどう映っているのか、私の名を呼びながら、弟ナヴィルに、救いを求めるように伸ばす手。それに対して躊躇しながら伸ばされた手……
弟だが、許せない!!
その手が届く寸前に、腰に付けていたムチをしならせ、ウィルの体に巻きつけ、引っ張る。
身体が一瞬空に舞った。
怪我はさせない。
自分の元に受け止め、抱きしめる。
無事でよかった…が…
「このバカが、何やってるんだ!!」
巻きつけたムチを解く。再度抱きしめる。
「どれだけ心配したと思ってる!こんな植物に襲われかけて、発情するとは……」
「クロ………さん?」
「人を放っておいて、何やっている。お仕置きだ!!」
「はぁ……ん……クロ……」
ウィルが潤んだ瞳で、私を見つめ、魅力される。
会えるとは思わなかったのだろう…1人になって頑張ろうと思った矢先にこの醜態をさらしてしまったと考えてるんだろう…
「ゔ……!!」
身体の力が抜け、心臓が早鐘のように動機を打ち出したようだ。
まずいな……
「私は……死ぬの……??」
ウィルを見つめ、グッとさらに引き寄せ抱きしめる。
「私が……」
「クロ……」
そう言って、ウィルの艶やかな魅力的な唇をむさぼる。
「ダメだクロ。ただ主従というだけで、こんな……」
「ウィル…」
額に唇を寄せ、壊れ物を抱きしめるようにしながら…
「ウィル、私に任せて……」
「ダメだ……やめろ……っ…」
抵抗しようとするウィル。だが、それはただ単に、私を煽っているようにしか見えない…
頬に唇をよせる。
愛おしくて仕方がない。
誰にも触れさせたくない……もう、見守るだけでは…
「私は、あなたを失いたく無い。主従というだけじゃ無い……」
「ク……ロ……」
「ウィル。ウィルバーン。あなたをずっと見てきたんだ。守ってきたんだ。主従というだけじゃ無い。愛しているんだ……」
そう言い、さらに唇を奪う。
触れるだけのお互いの唇から、隙間を見つけて差し込み、逃げ惑う舌を追いかけ、捕らえ吸い上げる。
散々に貪り、口角から唾液が溢れ出る。
愛している……ずっとひた隠しに押さえてきた感情が溢れ出る。
「あ………兄上?」
離れた所で、茫然と立っていたナヴィルが声をかけてきた。
ウィルを胸に抱きしめながら、ナヴィルの方に声をかけている。
頬が赤い。ウィルのこの姿に欲情したか…
「野暮だね、お前は。ナヴィル。」
ナヴィルに声をかけながら、見せつけるように、ウィルの背中を撫でてやる。
ウィルは触れられただけでゾクゾクしているようだ。
色っぽくてたまらない…
「やはり、兄上……」
ナヴィルが手を伸ばし、こちらに来ようかと、躊躇しているようだ。
ウィルは恥ずかしなりながらも、身体のうずきが止まらないようだ。
腰が揺れている。
「お前も、ウィルに気があるようだな。」
「…………」
「私達は双子だ。双子が同じ者を愛することはよくある。ナヴィル。お前、ウィルが欲しいんだろ?」
ナヴィルが驚きの表情を一瞬見せたが、自分でも理解したのだろう…
物欲しそうな表情と、獲物を捕らえる獣の目になっている。
「今は、ウィルをイかせる事が先決だ。欲しいなら来い。私より先に触れるのは許せないけどな……」
さて、ウィル……どうしようか……
弟だが、許せない!!
その手が届く寸前に、腰に付けていたムチをしならせ、ウィルの体に巻きつけ、引っ張る。
身体が一瞬空に舞った。
怪我はさせない。
自分の元に受け止め、抱きしめる。
無事でよかった…が…
「このバカが、何やってるんだ!!」
巻きつけたムチを解く。再度抱きしめる。
「どれだけ心配したと思ってる!こんな植物に襲われかけて、発情するとは……」
「クロ………さん?」
「人を放っておいて、何やっている。お仕置きだ!!」
「はぁ……ん……クロ……」
ウィルが潤んだ瞳で、私を見つめ、魅力される。
会えるとは思わなかったのだろう…1人になって頑張ろうと思った矢先にこの醜態をさらしてしまったと考えてるんだろう…
「ゔ……!!」
身体の力が抜け、心臓が早鐘のように動機を打ち出したようだ。
まずいな……
「私は……死ぬの……??」
ウィルを見つめ、グッとさらに引き寄せ抱きしめる。
「私が……」
「クロ……」
そう言って、ウィルの艶やかな魅力的な唇をむさぼる。
「ダメだクロ。ただ主従というだけで、こんな……」
「ウィル…」
額に唇を寄せ、壊れ物を抱きしめるようにしながら…
「ウィル、私に任せて……」
「ダメだ……やめろ……っ…」
抵抗しようとするウィル。だが、それはただ単に、私を煽っているようにしか見えない…
頬に唇をよせる。
愛おしくて仕方がない。
誰にも触れさせたくない……もう、見守るだけでは…
「私は、あなたを失いたく無い。主従というだけじゃ無い……」
「ク……ロ……」
「ウィル。ウィルバーン。あなたをずっと見てきたんだ。守ってきたんだ。主従というだけじゃ無い。愛しているんだ……」
そう言い、さらに唇を奪う。
触れるだけのお互いの唇から、隙間を見つけて差し込み、逃げ惑う舌を追いかけ、捕らえ吸い上げる。
散々に貪り、口角から唾液が溢れ出る。
愛している……ずっとひた隠しに押さえてきた感情が溢れ出る。
「あ………兄上?」
離れた所で、茫然と立っていたナヴィルが声をかけてきた。
ウィルを胸に抱きしめながら、ナヴィルの方に声をかけている。
頬が赤い。ウィルのこの姿に欲情したか…
「野暮だね、お前は。ナヴィル。」
ナヴィルに声をかけながら、見せつけるように、ウィルの背中を撫でてやる。
ウィルは触れられただけでゾクゾクしているようだ。
色っぽくてたまらない…
「やはり、兄上……」
ナヴィルが手を伸ばし、こちらに来ようかと、躊躇しているようだ。
ウィルは恥ずかしなりながらも、身体のうずきが止まらないようだ。
腰が揺れている。
「お前も、ウィルに気があるようだな。」
「…………」
「私達は双子だ。双子が同じ者を愛することはよくある。ナヴィル。お前、ウィルが欲しいんだろ?」
ナヴィルが驚きの表情を一瞬見せたが、自分でも理解したのだろう…
物欲しそうな表情と、獲物を捕らえる獣の目になっている。
「今は、ウィルをイかせる事が先決だ。欲しいなら来い。私より先に触れるのは許せないけどな……」
さて、ウィル……どうしようか……
0
お気に入りに追加
278
あなたにおすすめの小説
悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません
ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。
俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。
舞台は、魔法学園。
悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。
なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…?
※旧タイトル『愛と死ね』
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
愛されなかった俺の転生先は激重執着ヤンデレ兄達のもと
糖 溺病
BL
目が覚めると、そこは異世界。
前世で何度も夢に見た異世界生活、今度こそエンジョイしてみせる!ってあれ?なんか俺、転生早々監禁されてね!?
「俺は異世界でエンジョイライフを送るんだぁー!」
激重執着ヤンデレ兄達にトロトロのベタベタに溺愛されるファンタジー物語。
注※微エロ、エロエロ
・初めはそんなエロくないです。
・初心者注意
・ちょいちょい細かな訂正入ります。
気付いたら囲われていたという話
空兎
BL
文武両道、才色兼備な俺の兄は意地悪だ。小さい頃から色んな物を取られたし最近だと好きな女の子まで取られるようになった。おかげで俺はぼっちですよ、ちくしょう。だけども俺は諦めないからな!俺のこと好きになってくれる可愛い女の子見つけて絶対に幸せになってやる!
※無自覚囲い込み系兄×恋に恋する弟の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる