68 / 220
学園生活
嫌な予感
しおりを挟む
父上の指示もあり、学園に入るための準備を行う。
持っていくものとかは、クロさんに任せてある。
家庭教師が時間ごとに各教科指導しに来られ、リリィと共に学んでいった。
「城下はどうなってるんだろうね。」
「しばらく行ってないね。」
天気の良い外を眺めながら、そんな事をふと思い、リリィに声かける。
「行ってみる?」
「いいね。久しぶりに……」
クロさんも、シロさんも、ちょうど席を外しているし、今日の勉強時間は終わっている。
リリィと共に、いつもの道を歩き、城下に向かう。
「そう言えば、父上はなぜ急に学園に行くように言ったんだろうね。何か知ってる?」
「何かあったかなぁ……イベント自体は学園生活でが多かったしね。それまで、国内は色々ガタガタしてたけど、実際は私達が手を打って回避したのもあるし、予定より早まったのもあったよね……まぁ、なんとかなったけど……」
2人でそんな会話をしながら歩いていた。
ふと目にした教会で、なんとなく思い出したものが……
「ねぇ、リリィ、もともとの国内の宗教関係で、何かあった気がしたんだけど……忘れた。」
「宗教?国の?レダリア教だった?」
「そうそう。」
「あそこは、いつからか腐敗してたとか……真面目な人は真面目に宗教活動してたと思うけど……あっ……思い出した。確か例の宗教と繋がってなじゃったっけ?ウィルを襲ったところ。レダリアが確か創造主で光の女神。方や破壊主。闇の神だったよね。でも、何故か願いを叶えてくれるとか…一度破壊して、新たなものを生むのか、他を破壊して願いを叶えるのかは忘れたけど……何せ光と闇の表裏一体だったっけ?レダリア教団の力が衰退し出した時、入り込んで癒着したとか、しないとか……」
「そこら辺は、やり込んでないから、よくわからないんだよね。」
「でもさ、確かヒロインが光の力を手に入れてか、覚醒したかで、闇を葬るんだよね……」
「確か、皇女が……」
「皇女がね……って、私?」
「リリィだろうね…」
「表裏一体だから、闇は……」
「私になるのかなぁ…そんな設定ルートあったような…」
「教団に無理やり儀式を受けさせられて、闇落ちするんだっけ……」
「あり得ない……」
「あり得ないね……」
そんな事を話しながら、暗くなるのを叱咤して、明るく振りまきながら、城下のみんなに会いに行った。
街は相変わらず活気に満ち、治安が以前より良くなったことに安堵して、日が落ちるまでに、城に戻った。
持っていくものとかは、クロさんに任せてある。
家庭教師が時間ごとに各教科指導しに来られ、リリィと共に学んでいった。
「城下はどうなってるんだろうね。」
「しばらく行ってないね。」
天気の良い外を眺めながら、そんな事をふと思い、リリィに声かける。
「行ってみる?」
「いいね。久しぶりに……」
クロさんも、シロさんも、ちょうど席を外しているし、今日の勉強時間は終わっている。
リリィと共に、いつもの道を歩き、城下に向かう。
「そう言えば、父上はなぜ急に学園に行くように言ったんだろうね。何か知ってる?」
「何かあったかなぁ……イベント自体は学園生活でが多かったしね。それまで、国内は色々ガタガタしてたけど、実際は私達が手を打って回避したのもあるし、予定より早まったのもあったよね……まぁ、なんとかなったけど……」
2人でそんな会話をしながら歩いていた。
ふと目にした教会で、なんとなく思い出したものが……
「ねぇ、リリィ、もともとの国内の宗教関係で、何かあった気がしたんだけど……忘れた。」
「宗教?国の?レダリア教だった?」
「そうそう。」
「あそこは、いつからか腐敗してたとか……真面目な人は真面目に宗教活動してたと思うけど……あっ……思い出した。確か例の宗教と繋がってなじゃったっけ?ウィルを襲ったところ。レダリアが確か創造主で光の女神。方や破壊主。闇の神だったよね。でも、何故か願いを叶えてくれるとか…一度破壊して、新たなものを生むのか、他を破壊して願いを叶えるのかは忘れたけど……何せ光と闇の表裏一体だったっけ?レダリア教団の力が衰退し出した時、入り込んで癒着したとか、しないとか……」
「そこら辺は、やり込んでないから、よくわからないんだよね。」
「でもさ、確かヒロインが光の力を手に入れてか、覚醒したかで、闇を葬るんだよね……」
「確か、皇女が……」
「皇女がね……って、私?」
「リリィだろうね…」
「表裏一体だから、闇は……」
「私になるのかなぁ…そんな設定ルートあったような…」
「教団に無理やり儀式を受けさせられて、闇落ちするんだっけ……」
「あり得ない……」
「あり得ないね……」
そんな事を話しながら、暗くなるのを叱咤して、明るく振りまきながら、城下のみんなに会いに行った。
街は相変わらず活気に満ち、治安が以前より良くなったことに安堵して、日が落ちるまでに、城に戻った。
0
お気に入りに追加
278
あなたにおすすめの小説
ある日、人気俳優の弟になりました。
樹 ゆき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。
愛がないと子供ができない世界で、何故あなたと子供ができたんでしょうか?
飛鷹
BL
愛情がない夫婦(夫夫)の間には子供は授かれない世界で、政略結婚をしたマグとキラ。
学生の頃からマグを嫌う様子を見せるキラに、マグはこの政略結婚は長くは続かないと覚悟を決める。
いつも何故が睨んで、まともに会話をしようとしないキラを、マグは嫌いになれなくて……。
子供を授かれないまま3年が経つと離婚ができる。
大切な人がいるらしいキラは、きっと離婚を希望する。その時はちゃんと応じよう。例え、どんなに辛くても………。
両片思いの2人が幸せになるまでのお話。
「誰よりも尊い」と拝まれたオレ、恋の奴隷になりました?
たたら
BL
基本的に一日1話、17時に投稿します(予定)
<あらすじ>
突然、イクスは自分の前世を思い出した。
そしてこの世界が、前世でプレイしたことのある18禁BLのスマホゲームだことにも気が付いた。
イケメンたちが愛を囁いてくれる禁断のボーイズラブのパズルゲーム。
パズルは単純で、同じ色のピースを3つ合わせて消していくだけのものだったが、なかなかに難しかった。
パズルを解くことでシナリオの続きを読むことができたのだが、課金すればパズルを解かなくてもシナリオを読むことができ、イクスは前世で、このゲームを課金をせずに、シナリオを読みたいと妹に懇願され、寝る間も惜しんで必死でパズルを解き、シナリオを読むために頑張っていたことを思い出したのだ。
とはいえ、パズルは解いたけど、ストーリーはボーイズラブ。
スチルが綺麗だとか、声優が良いとか妹に言われたが、全く興味なくて、絵をちらりと見ただけで、内容までは読んでいなかった。
イクスは自分がそのゲームの主人公だと思い出したが、ボーイズラブがご遠慮したい。
ストーリーは全くわからないが、自分が同性を好きにならなければ、ボーイズラブにはならない筈。
よし。目立たず、騒がず、恋に落ちずに生きていくぞ!
っと思ったのに。
何故か、すでに恋に落ちてしまっていた。
「どうした?」
え? なんで俺、勝手に手を握ってんだ?
「ケーキ食べるか?」
「好き」
って、って俺、何を言ってんだ!
しっかりしろーっ。
頭脳は大人、動きは子ども。
認められない恋心が駄々洩れの前世サラリーマン10歳(受)と、無自覚ゆえの直球なアプローチに喜びを隠せないイケメン15歳(攻)のキュンキュンラブ(?)物語。
R-18 は後半からです。
(※予告なく入ります)
僕の兄は◯◯です。
山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。
兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。
「僕の弟を知らないか?」
「はい?」
これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。
文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。
ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。
ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです!
ーーーーーーーー✂︎
この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。
今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。
魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!
松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。
15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。
その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。
そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。
だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。
そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。
「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。
前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。
だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!?
「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」
初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!?
銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。
離縁しようぜ旦那様
たなぱ
BL
『お前を愛することは無い』
羞恥を忍んで迎えた初夜に、旦那様となる相手が放った言葉に現実を放棄した
どこのざまぁ小説の導入台詞だよ?旦那様…おれじゃなかったら泣いてるよきっと?
これは、始まる冷遇新婚生活にため息しか出ないさっさと離縁したいおれと、何故か離縁したくない旦那様の不毛な戦いである
竜蛇のつがいと運命論。
伊藤クロエ
BL
【旧大陸に住む多腕蛇尾のアルファ×『人類史上最も優れたオメガ』と呼ばれる青年】
さまざまな種族があらゆる大陸を踏破し、互いに牽制し合っている時代。《新大陸》の人間族と《旧世界》の竜蛇族との間に婚姻話が持ち上がった。
古の蛇神の血をひくというアルファのヴィハーン。ずっとアルファだと思われていたほど優秀なオメガのカイル。
相手を”未開の蛮族”と罵る母たちの反対を押し切って、カイルは未知なる《旧世界》へ向かう。そこでお見合い相手のヴィハーンとある密約を交わすが――――
《運命》を信じられない「アルファらしくない人外アルファ」と「オメガらしくない人間オメガくん」が一緒に恋と友情を育んでいく話。
・受けくんはオメガだけど長身で割とつよいです
・人外攻めさんは顔は人間っぽいけど多腕+ぶっとい尻尾の持ち主です
・出産&子育てはしません
・オメガバースといいつつあんまりドラマチックな出来事とかはない、のんびりしたお話です
悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません
ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。
俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。
舞台は、魔法学園。
悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。
なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…?
※旧タイトル『愛と死ね』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる