64 / 220
怪しい気配
城に戻り
しおりを挟む
リリィと馬車に揺られて城に戻る。
先ぶれを出していたから、着いた時には、城のもの達が迎えてくれた。
忙しいのにね。
疲れを取る事もふまえ、自室の浴室に向かいゆったりとする。
持ち帰ったバスソルトを少し入れて、ゆったりとした。
着替えてから、リリィと共に父上や兄上の元に行く。
謁見の間で、壇上の上にある皇帝エドワード・ルゼリア。
ガルディアン大陸に位置する大国。ルゼリア皇国の皇帝で父親だ。
その横に皇太子である兄、エドモンドが立っていた。
父と兄に礼をとり、無事帰還した事を伝える。
「ウィルバーン・ルゼリア。無事戻りました。」
「リリアーナ・ルゼリア。無事戻りました。」
「2人とも、無事帰ってきてくれて、嬉しいよ。」
穏やかに笑いながらも、皇帝としての威厳のある父。
父が配下の者達に席を外すよう指示する。
室内に家族4人だけになると、壇上から降りてきて抱きしめられた。
「心配したんだよ。無理はしてないかい?」
「ほんと、お前達の行動力には驚かされるよ。もう少しで母上が飛んで帰ってくる勢いだったんだぞ。体調崩したままなのに……」
兄上からは、拳骨が降ってきた。
「「痛っ」」
「痛じゃない!」
「ごめんなさい~~」
兄が苦笑いしている。
「エド。そのくらいで良いだろう。無事に帰ってきたんだから。お前達の活躍も成果も聞いている。ありがとう。よく頑張ったね。」
「父上、甘すぎますよ。まぁ、結果的には良かったですけどね。心配するこちらの身にもなってください。」
「まぁ、そうだけどね。ここで長話するのも何だし、詳しい事も聴きたいから、後で執務室に来なさい。お茶でもしながら、ゆっくり話そう。」
そう言って、私とリリィの頭を撫でてくれた。
「父上、兄上、お土産を持って帰ってきたんです。後でお部屋に持っていきますね。」
「それは楽しみだ。勿論、報告書も持ってきてくれるんだろう?」
「はい。準備出来てますので、見てくださいね。」
そう話し、謁見を終わらした。
一度部屋に戻り、クロさんとシロさんにお土産のお塩グッズ各種を持ってもらう。
その足で、父上の執務室に向かった。
ノックをし、入室許可をもらう。
皇帝である父の第一専属執事兼護衛のジュドーが、ドアを開けて、入室を促してくれた。
父上は執務机から立ち上がり、ソファーに移動した。
兄は窓辺から外を見てたようだが、父と同じで、ソファーに移動し父が座るよう指示されてから、私たちと一緒に座った。
ジュドーがお茶とお菓子を準備してくれて、美味しくいただく。
うん、美味しい。
「ウィル。リリィ。それで、向こうはどうだった?」
そうそう、ただ単にお茶しに来たんじゃなかった。
ついつい和みそうになる。
クロさんに渡していた報告書を受け取り、父上に渡し、シロさんに渡していたお土産を受け取って、テーブルの空いたところに置いてみた。
普通の塩と、ハーブソルト。入浴用のバスソルトとマッサージソルト。
父上がパラパラと報告書に目を通して、兄に渡す。
兄もパラパラと目を通して、大きなため息をついた。
書類は父の背後に控えていたジュドーが受け取り、父上の執務机に置いていた。
「ウィル、リリィ……」
怒られる?さっき怒られたから、怒らないよね?
先ぶれを出していたから、着いた時には、城のもの達が迎えてくれた。
忙しいのにね。
疲れを取る事もふまえ、自室の浴室に向かいゆったりとする。
持ち帰ったバスソルトを少し入れて、ゆったりとした。
着替えてから、リリィと共に父上や兄上の元に行く。
謁見の間で、壇上の上にある皇帝エドワード・ルゼリア。
ガルディアン大陸に位置する大国。ルゼリア皇国の皇帝で父親だ。
その横に皇太子である兄、エドモンドが立っていた。
父と兄に礼をとり、無事帰還した事を伝える。
「ウィルバーン・ルゼリア。無事戻りました。」
「リリアーナ・ルゼリア。無事戻りました。」
「2人とも、無事帰ってきてくれて、嬉しいよ。」
穏やかに笑いながらも、皇帝としての威厳のある父。
父が配下の者達に席を外すよう指示する。
室内に家族4人だけになると、壇上から降りてきて抱きしめられた。
「心配したんだよ。無理はしてないかい?」
「ほんと、お前達の行動力には驚かされるよ。もう少しで母上が飛んで帰ってくる勢いだったんだぞ。体調崩したままなのに……」
兄上からは、拳骨が降ってきた。
「「痛っ」」
「痛じゃない!」
「ごめんなさい~~」
兄が苦笑いしている。
「エド。そのくらいで良いだろう。無事に帰ってきたんだから。お前達の活躍も成果も聞いている。ありがとう。よく頑張ったね。」
「父上、甘すぎますよ。まぁ、結果的には良かったですけどね。心配するこちらの身にもなってください。」
「まぁ、そうだけどね。ここで長話するのも何だし、詳しい事も聴きたいから、後で執務室に来なさい。お茶でもしながら、ゆっくり話そう。」
そう言って、私とリリィの頭を撫でてくれた。
「父上、兄上、お土産を持って帰ってきたんです。後でお部屋に持っていきますね。」
「それは楽しみだ。勿論、報告書も持ってきてくれるんだろう?」
「はい。準備出来てますので、見てくださいね。」
そう話し、謁見を終わらした。
一度部屋に戻り、クロさんとシロさんにお土産のお塩グッズ各種を持ってもらう。
その足で、父上の執務室に向かった。
ノックをし、入室許可をもらう。
皇帝である父の第一専属執事兼護衛のジュドーが、ドアを開けて、入室を促してくれた。
父上は執務机から立ち上がり、ソファーに移動した。
兄は窓辺から外を見てたようだが、父と同じで、ソファーに移動し父が座るよう指示されてから、私たちと一緒に座った。
ジュドーがお茶とお菓子を準備してくれて、美味しくいただく。
うん、美味しい。
「ウィル。リリィ。それで、向こうはどうだった?」
そうそう、ただ単にお茶しに来たんじゃなかった。
ついつい和みそうになる。
クロさんに渡していた報告書を受け取り、父上に渡し、シロさんに渡していたお土産を受け取って、テーブルの空いたところに置いてみた。
普通の塩と、ハーブソルト。入浴用のバスソルトとマッサージソルト。
父上がパラパラと報告書に目を通して、兄に渡す。
兄もパラパラと目を通して、大きなため息をついた。
書類は父の背後に控えていたジュドーが受け取り、父上の執務机に置いていた。
「ウィル、リリィ……」
怒られる?さっき怒られたから、怒らないよね?
0
お気に入りに追加
278
あなたにおすすめの小説
近親相姦メス堕ちショタ調教 家庭内性教育
オロテンH太郎
BL
これから私は、父親として最低なことをする。
息子の蓮人はもう部屋でまどろんでいるだろう。
思えば私は妻と離婚してからというもの、この時をずっと待っていたのかもしれない。
ひそかに息子へ劣情を向けていた父はとうとう我慢できなくなってしまい……
おそらく地雷原ですので、合わないと思いましたらそっとブラウザバックをよろしくお願いします。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
子悪党令息の息子として生まれました
菟圃(うさぎはたけ)
BL
悪役に好かれていますがどうやって逃げられますか!?
ネヴィレントとラグザンドの間に生まれたホロとイディのお話。
「お父様とお母様本当に仲がいいね」
「良すぎて目の毒だ」
ーーーーーーーーーーー
「僕達の子ども達本当に可愛い!!」
「ゆっくりと見守って上げよう」
偶にネヴィレントとラグザンドも出てきます。
奴の執着から逃れられない件について
B介
BL
幼稚園から中学まで、ずっと同じクラスだった幼馴染。
しかし、全く仲良くなかったし、あまり話したこともない。
なのに、高校まで一緒!?まあ、今回はクラスが違うから、内心ホッとしていたら、放課後まさかの呼び出され...,
途中からTLになるので、どちらに設定にしようか迷いました。
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる