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怪しい気配
クロさんの決意
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このところ、毎夜ウィルがうなされている。
ベットの中で、もがき苦しむようにも見え、いつも叩き起こしてきた。
起きて、ホッとするウィルを、毎回落ち着かせてはきたが、頻度が多すぎて、シロさんに相談した。
「毎回ですが?しかも悪夢……」
「何か気がかりな事が?」
シロさんが、何か思い当たる節があるような素振りをしたから、問いただす。
「実は、リリィがウィルの夢に引きずられるように、同じ悪夢を見たようなんです。リリィの夢は私が少し覗きみしたのですがね。少し厄介な奴が介入してきたので……」
苦虫を噛むようにそう答えた。
シロさんのそんな態度は初めて見る。
かなり苛ついているようだ。
「それは、もしかしたら未来視か何かか?」
「その可能性もあるでしょう。けど、回避可能な未来の一部かも知れない」
シロさんが言うには、本来は沢山の未来があり、選択によっては回避可能なものもあるらしい。なら、その悪夢を知る必要性がある。
「シロさん。知っているなら、教えてほしい」
「実際に見たほうが良いかも知れませんね。今晩覗き見ますか?」
今晩といつものが違っていたら……一晩だけと言わず、数日が見たほうが……
「わかっていますよ。今晩といつもは違うかも……と思っているのですよね。数日除けばわかるでしょう。最低2日……」
「すまないが、頼む!」
そう頼んで、ウィルを休まし、ウィルの夢に意識を繋いでもらう。
そして、驚愕の事実………というか、夢なんだが……
暗がりに鎖で繋がれたウィルを凌辱する男達。
ライトをあてられ、見せ物にされるウィル。
その後の………
ウィルは16歳か17歳ぐらいに見える。
そして、その場所には、ウィルを助けた時と同じ祭壇が……
夢とわかっているが、助けることのできない自分に苛立ち、強制的に意識を切り離しウィルを叩き起こした。
今見た奴達の顔は覚えた。
明日も確認で同じ物を見るのかと思うと、苛立ちが収まりきらないが、最後の場面の2人の男の顔を見忘れた事を思い出した。
あの2人のウィルに対しての執着は、絶対に断ち切って見せる。
それには、もう少し冷静でいないといけないのか……
ウィルを再度休まし、見た事をシロさんに伝えると、やはり同じだと言っていた。
シロさんの方はもう少し先を見て、リリィを起こしたと言っていた。
苛立ちから、何時もはあまり飲まない、きつめの酒で気持ちを紛らわす。
翌日も同じ内容の夢だった。ただ、今度は2人の顔をしっかりと見た。
忘れはしない。
何が『番』だ!お前達に渡す気はない。
絶対に阻止だ。
リリィに対しての不穏な気配はわからなかったが、それは後でシロさんが教えてくれると言っていた。
この未来を起こさないためにも、協力しないといけないからな……
シロさんに、この夢を再度見ないように、特別なアイテムを作ってもらった。
今後も未来視を夢で見ることがあるだろう。
そのたびに、俺……嫌、この私も見れるようにしてもらい、そして、不要な物はその後見ないようにと、特別に色々付加をつけてもらう。
いく通り者未来があるなら、未来視を知っておけば回避もしやすくなるだろう……
そのために、あえて、初めから遮断ではなく、そういうふうにしてもらった。
ウィル。絶対に守るし護る。私の唯一。主人であり、守護すべき者。
その為に、あらゆるものを使わせてもらうとしよう。
獲物を狙うように、少し舌舐めずりしたのは、内緒だ……
ベットの中で、もがき苦しむようにも見え、いつも叩き起こしてきた。
起きて、ホッとするウィルを、毎回落ち着かせてはきたが、頻度が多すぎて、シロさんに相談した。
「毎回ですが?しかも悪夢……」
「何か気がかりな事が?」
シロさんが、何か思い当たる節があるような素振りをしたから、問いただす。
「実は、リリィがウィルの夢に引きずられるように、同じ悪夢を見たようなんです。リリィの夢は私が少し覗きみしたのですがね。少し厄介な奴が介入してきたので……」
苦虫を噛むようにそう答えた。
シロさんのそんな態度は初めて見る。
かなり苛ついているようだ。
「それは、もしかしたら未来視か何かか?」
「その可能性もあるでしょう。けど、回避可能な未来の一部かも知れない」
シロさんが言うには、本来は沢山の未来があり、選択によっては回避可能なものもあるらしい。なら、その悪夢を知る必要性がある。
「シロさん。知っているなら、教えてほしい」
「実際に見たほうが良いかも知れませんね。今晩覗き見ますか?」
今晩といつものが違っていたら……一晩だけと言わず、数日が見たほうが……
「わかっていますよ。今晩といつもは違うかも……と思っているのですよね。数日除けばわかるでしょう。最低2日……」
「すまないが、頼む!」
そう頼んで、ウィルを休まし、ウィルの夢に意識を繋いでもらう。
そして、驚愕の事実………というか、夢なんだが……
暗がりに鎖で繋がれたウィルを凌辱する男達。
ライトをあてられ、見せ物にされるウィル。
その後の………
ウィルは16歳か17歳ぐらいに見える。
そして、その場所には、ウィルを助けた時と同じ祭壇が……
夢とわかっているが、助けることのできない自分に苛立ち、強制的に意識を切り離しウィルを叩き起こした。
今見た奴達の顔は覚えた。
明日も確認で同じ物を見るのかと思うと、苛立ちが収まりきらないが、最後の場面の2人の男の顔を見忘れた事を思い出した。
あの2人のウィルに対しての執着は、絶対に断ち切って見せる。
それには、もう少し冷静でいないといけないのか……
ウィルを再度休まし、見た事をシロさんに伝えると、やはり同じだと言っていた。
シロさんの方はもう少し先を見て、リリィを起こしたと言っていた。
苛立ちから、何時もはあまり飲まない、きつめの酒で気持ちを紛らわす。
翌日も同じ内容の夢だった。ただ、今度は2人の顔をしっかりと見た。
忘れはしない。
何が『番』だ!お前達に渡す気はない。
絶対に阻止だ。
リリィに対しての不穏な気配はわからなかったが、それは後でシロさんが教えてくれると言っていた。
この未来を起こさないためにも、協力しないといけないからな……
シロさんに、この夢を再度見ないように、特別なアイテムを作ってもらった。
今後も未来視を夢で見ることがあるだろう。
そのたびに、俺……嫌、この私も見れるようにしてもらい、そして、不要な物はその後見ないようにと、特別に色々付加をつけてもらう。
いく通り者未来があるなら、未来視を知っておけば回避もしやすくなるだろう……
そのために、あえて、初めから遮断ではなく、そういうふうにしてもらった。
ウィル。絶対に守るし護る。私の唯一。主人であり、守護すべき者。
その為に、あらゆるものを使わせてもらうとしよう。
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