番になんてなりたくない！

怪しい気配

作戦会議

食事をしながら、ルンバード伯爵から、聞きたい情報を手に入れる。
彼も、私達が来る事を考えて、だいぶと前から色んな情報をかき集めていた様だ。

まず、伐採の件だが、気候変動などにより、農作物がうまく取れず、唯一、太鼓の昔より建築などに適した木材となり得る樹々がふんだんにあるとして、伐採のをいつも以上に繰り返している事。
金銭を取得して、食材を買い占めたいのが目的の様だが、領主がどうもかなりのものを着服している様だ。
国からの支援物資もあまり配給されてないらしい。
しかも、伐採により山などを追われた獣達が田畑を荒らしていると言う報告もあるようだ。

流行病も、伐採にを多く行っていた地域で見られてるよう全て、初めは風邪のような症状から悪化して、場合によっては死に至ようだ。その地域は現在封鎖されているが、食料や、薬などの医療面の提供があまりされていないようだ。
そのままのたれ死んでくれたら……と思っているのか……

「まずいな……」

食後の、領主の書斎で地図を拡げながら、詳しい詳細をきいていた。

「この地区がかなり伐採が行われていて、この地域で病が蔓延しております。ここに辿り着くには道はこの道だけで……」

ルンバード伯爵が地図を指差しながら説明してくれた。

「リリィ、どう思う？」
「やっぱり、伐採のしすぎじゃない？何事も計画的にしないと…やり過ぎは良くないわ。切ったままじゃなくて、場合によっては植林も必要だし。」
「そうだね。伐採によって住処を追われた獣が村や町に出てきてるのも問題の一つだし、その獣の寄生虫とかが原因の可能性もある。病気の媒介は虫か？獣か？そこら辺を特に気をつけて……シロさんはどう？」

「きいてる限りでは、普通の薬は効きそうにないですね。まぁ、あてはあるので、それを試してみましょう。あと、虫除けもしっかりと持っていくとして……」
「食料関係は領主の確認をとって、場合によっては没収して、領民に解放しよう。その辺りはクロさんどう？」
「お任せください。しっかりと……」
クロさんのやる気が少し怖いなぁ……でも、頑張ってもらおう！

「我が君、少し気になる情報が……」
「何？」

ルンバード伯爵が少し言いにくそうにしている。どうした？
「実は、ある噂を聞きまして……」
「噂？」
「はい、何でもどんな願いも叶えてくれると言う『クロノ教団』と言うものが…どうも関与しているらしく……」

『クロノ教団』？どっかできいたような……
クロさんが怖い顔つきになった。リリィもシロさんも……

「また？」
「もしかして？」
「そのようですね……」

あの事件と同じ悪魔信仰のか……
早く本拠地を見つけて叩かないと無理なのか？