16 / 220
城下に出ます
逃げるために
しおりを挟む
しばらくして、食事が運ばれる。
『今だ!!』
そう思い、懐中時計を操作して、時間を止める。
男が入ってきた扉から外に出て、周りを見回す。
上りの階段が見えた。
「急がないと……」
慌てて、駆け出す。
上がると少し広い廊下があり、外が見えた。
地下だと思った部屋は、階段からすると一階。
階段を上がって見た外の風景は、地面が見えたが、建物の二階部分と考えられた。
側のドアで空いている場所を片っ端から開けていく。
物置部屋や、書斎。客間。
しかもベットが見えたが、明かに怪しいものが見えた。
いわゆる拘束道具だ。
「何なの………これ……」
他は?
さっき連れて行かれた男の子が、首輪のような物を付けて繋がれている。
しかも、数人に囲まれて……
思わず目を塞いでしまった。
奥には小さな祭壇らしきものが飾られているが、あれは……
頭が動物で、身体が人の像が飾られていた。
新教宗教?しかし………
時間が少ない。
何処かに隠れて時間を稼がないと……リリィが連続使用は出来ないと言ってたし……
元の部屋に戻る時間もない。
そうだ……
書斎の横には本を保存していた場所があった。
通気口らしきものも見えた。
急いで潜り込み、通気口の金具を………簡単に退いた。
よし、ここから入って隠れていよう。
意外と自分1人なら、屈んでなら入れた。
身を潜める。
時間がたてば、もう一度時間を止めよう。
此処は変だ。
どう見ても怪しい。
そう言えば、ゲーム内で新教宗教の話があった。
もしかしたら、それなのか………
最悪のことを思い浮かべて、ゾッとした。
『今だ!!』
そう思い、懐中時計を操作して、時間を止める。
男が入ってきた扉から外に出て、周りを見回す。
上りの階段が見えた。
「急がないと……」
慌てて、駆け出す。
上がると少し広い廊下があり、外が見えた。
地下だと思った部屋は、階段からすると一階。
階段を上がって見た外の風景は、地面が見えたが、建物の二階部分と考えられた。
側のドアで空いている場所を片っ端から開けていく。
物置部屋や、書斎。客間。
しかもベットが見えたが、明かに怪しいものが見えた。
いわゆる拘束道具だ。
「何なの………これ……」
他は?
さっき連れて行かれた男の子が、首輪のような物を付けて繋がれている。
しかも、数人に囲まれて……
思わず目を塞いでしまった。
奥には小さな祭壇らしきものが飾られているが、あれは……
頭が動物で、身体が人の像が飾られていた。
新教宗教?しかし………
時間が少ない。
何処かに隠れて時間を稼がないと……リリィが連続使用は出来ないと言ってたし……
元の部屋に戻る時間もない。
そうだ……
書斎の横には本を保存していた場所があった。
通気口らしきものも見えた。
急いで潜り込み、通気口の金具を………簡単に退いた。
よし、ここから入って隠れていよう。
意外と自分1人なら、屈んでなら入れた。
身を潜める。
時間がたてば、もう一度時間を止めよう。
此処は変だ。
どう見ても怪しい。
そう言えば、ゲーム内で新教宗教の話があった。
もしかしたら、それなのか………
最悪のことを思い浮かべて、ゾッとした。
0
お気に入りに追加
279
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる