番になんてなりたくない!

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これって………

怒られるか?

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「少しやりすぎたかなぁ………いたたっ」
「そうだね、タイミングがわからなかったのもあったけど……」

う~ん

「「やっぱり、後で怒られるかなぁ……」」

侍医達が部屋から出て行き、2人で話す。

「リリィ、やっぱり飛び蹴りはまずかったんじゃ……後で母様に怒られるよ…」
「でも、あの時は仕方なかったじゃないか。でないと、数回刃物を振り回して刺される可能性大だったんだから…」
「その件はありがとう。て言うか、綺麗に決まってたね」
「子供の頃、少しだけ空手習ってたから……この身体でもスムーズに出来て良かった」
「私も身体鍛えた方が良いかなぁ……でも、運動苦手だしなぁ……」
「計算とか得意なのにね」

コンコンとノックの音がする。
誰かきた……

「リリィ、ウィルは大丈夫?」

そう言って入ってきたのはアリシア姉様と母様だった。
後ろに侍女と執事を伴ってる。

「母様、アリシア姉様。大丈夫ですか?気分悪くなっては無いですか?」
「人の事を心配しないで、それよりも身体は?私をかばって倒れたから、心配で心配で……」
姉様が泣きながら側に来た。母様もハンカチで目頭を抑えている。

「僕は大丈夫ですよ。あざが出来ただけで………痛……」

心配した母様と姉様に服を脱がされ、確認される。
いくら子供の身体でも恥ずかしいんだけど……

「こんな所にあざが……」
「たまたま刺さらなかったのかも知れないけど、こんな所に刺さったら………」
「ウィル~~~~お願いだから、無理しないで………」

オイオイと2人に抱きつかれて泣かれてしまった。

「あ~~~~、母様、姉様。それ以上しがみつくとウィルが……」

しがみつかれて、痛みが………
思わず涙が出てしまった……

「それはそうと…」

母様が、リリィの方に向く

「ウィルを助けたのは褒めてあげますが、貴女は女の子。姫なのですよ!飛び蹴りはいけません!」
「そうよ、将来、お嫁の貰い手が無くなってしまうわ!!」
「………………」
「「わかってるの!!」」

あ~、リリィがピンチだ。

「母様、姉様。リリィは私を助けるのに必死だっただけです。それに、いつ何処で何が起こるかわからないからって、護身術を習いだしたから、その成果だと思って、今回は許してあげてもらえませんか………いたたっ…」

「それもそうですね………ウィルはもう少し休むように。後で父様に状態を伝えておきますからね」
「はい。兄様達にもお願いします。心配してるかもしれないので」

そろそろ………そう執事に促され、母様と姉様は部屋を出た。
僕たちはもう少ししたら休むからと侍女に伝え、持ってきてくれたホットミルクを2人で飲んだ。

侍女が出て行くのを確認して、次の計画を相談する。
そう、この国は、汚職や何やで腐敗していったり、魔物やなんやで国がピンチになるんだ。
あくまでも、ゲーム上では………
実際はどうかはわからないけど……

とりあえずは、汚職の事実確認と、魔力アップで魔物による事件を防ぐ……
「リリィは魔力アップ?」
「ウィルは城内の監査?」
「でも、協力していこうね」
「情報共有と、行動も出来るだけ…………だね。」
「最も重要なのは……」

「「番いにならないこと!!」」

「あれはやばいよ。」
「束縛半端ないものね……下手したら国が滅ぶ……」
「そうだね………相手によったらね……」
「私、死にたくないよ……寝たきりとかもヤダ!」
「わかってる。絶対回避しよう!」

そう相談して、そのまま2人で寝てしまった。
ほら、まだ子供だから………








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