竜の国のご都合主義?

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驚きの真実

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そうこうしたら、何故か場所はテントの中に変わっていた。

「父上、無事に扉は閉じられたようですね。」
「あぁ、皆ご苦労だった。まだ魔獣や瘴気の被害も残っているだろう。住民の安全を重視して、各国に報告をするべきだろう。」

叔父が従姉である女帝セレスにそう指示を出し、すぐさま騎士達が動き出した。
各国の代表として集まった者達もそれぞれの国に報告と片付けとで忙しく動き出す。
僕はそれを呆然と見ながら…

「マスター。我らも手伝いをしてきますね。」

いつの間にか側に来たアルストがそう声をかけてきたから、『お願い』とだけ伝えておいた。
彼らは僕のスキルで召喚した英霊達だ。
今まで隠し通していたけれど、もう叔父達にはバレバレだし、もう良いかと思ったんだ。

叔父はこの国。今回の騒動のディール帝国の元皇帝。従姉は女帝だから、何かあればどうにかしてくれるだろうとも思ったんだ。しかも、全ては話してくれていないだろう友人は元神の転生者。
神々の色んな傍迷惑な思惑で全てが振り回されてのこれまで…今回の結果だと理解してしまった。

そんな設定などしていなかったけれど…

もう、この世界自体が向こうの世界での創作である物の擬似である事は理解させられた。
僕に関しては…ディアブロのせいのようにも思うけれども…

慌ただしく周りが動き出し、両親も家族もほっとしているから、まぁ良しとしよう。
今回の事は、記録として残せるだけ残すことにもしたようだし…
神々の御都合で、どこまで残せるかはわからないが…
それに、叔母達も何となくだが…

「大丈夫か?」

ディが僕を心配そうに覗き込んできたから、大丈夫だと伝え…
あれ?身体がおかしい…

「カル!!」

僕の身体から力が抜けて、目の前の視界がぼやけていく。
慌てて僕に手を伸ばすディに…

そこで意識がぷつんときれた。

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