竜の国のご都合主義?

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聖女と巡礼

聖女巡礼メンバーにされてしまったみたいです。(スレイン)

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「おぉ~、『番』って、もしやのファンタジーもののアレかしら?ふふふっ、そうなんだ。でも、番がメンバーで良いの?私の知っている本とかではよく監禁モードで囲ったりしちゃうんだけど…まぁいっか。うん、よろしく。」

うん、何とか済んだようだけど、とんでもないセリフを言ったか…

「さてと、自己紹介もしてもらったし、今後のことなんだけど…」

「あぁ、僕から説明するよ…」

そう言って説明し出したのは、第二皇子であるルディウスだ。
もう、このメンバーでは『ルディ』呼びだな。強い関係性もアピールしたいからと念押しされたから、今後はそう呼ぶのが正解だ。時と場合では殿下呼びだな。

ルディは側に巻いて立て掛けられていた物を取り、テーブルの上に広げた。

カルが何か考え込んでいる。
地図自体はアカデミーでも見た事があるが、それとも違うようだ。

「これは、我が父から渡された地図の複製だ。とても貴重な物になるが、今回に必要だからね。」

そんな貴重品、そこら辺に立てかけてて良かったのか?
説明するために準備しておいたとしても……扱いが雑だ。

「でだ。ここが現在地。我が国の城。そして…」

ルディが聖女に合わせて分かりやすいように説明していく。
各国の位置と、現在確認されている瘴気溜まりの位置だ。
位置はすでに書き込んでいた。

「で、まずは自分達の実力の確認と、今後の対策を練るべく、この城の近く。この場所に行くことになる。他の場所よりは被害報告は少ないが、危険性が無いわけではないから、注意して。準備は既にされているから、各自の旅の支度をして明朝出発だ。」

もう行く場所も時間も決まっているんだね。しかも準備も…

過去の数回メンバー達を見送って、援助もしてきたからお手の物なのかもにれないな…

「では、取り敢えず解散だ。」

その合図で各自部屋を出て行った。
私はカルと一緒に会話しながらね。
気になる事が多い。
あれは無自覚か、それとも好意的か。
自分にはほんの少し不快に感じるぐらいであったが…
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