竜の国のご都合主義?

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聖女がやって来るみたいです

聖女がやって来るみたいです

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それからは、クラスの友人達は長期休暇で帰って行ったが、僕達はアカデミーから直接お城の者達と合流してロザリアン神聖国に向かった。
馬車を使用するが、ゲートを使うから移動はすぐだった。

ついた神聖国は教会が多く、神聖な感じだ。
建物とかの基本の色は白なんだね。だから尚更そう感じた。

案内された場所は城の近く。
我が国の大使館だ。
ディ達はお城に部屋を準備されているらしくてそちらに向かった。
兄もだけどね…

明日は迎えが来て、目的の場所に案内されるらしい。
そう、明日が儀式の日なんだとか…

他国は早くから入城していたらしいが、僕達は結構ギリギリでこの国に訪れた。
僕の事があったからだとディアブロ達が教えてくれた。

アカリとサヤカは用事があると言って出掛けている。


「明日だよね。どんな感じなんだろうね。」

友人のシルビィがお菓子を摘みながら…と言うか、食べさせられながらそう呟いた。
もう儀式も済ませているから夫夫なんだろうけれど…
ここでイチャイチャ?

「この緊張感のなさか~~~」

スレインが呆れ顔で呟き、グレイスが遠い目をしていた。
彼らは今僕があてらわれた部屋でディアブロが入れてくれたお茶を楽しんでいる。
幼馴染の従者は屋敷に戻っていた。

本当はディアブロは付いてこれない予定だったが、そこはディがねじ込んでくれたから、僕達のお世話係としている。

「明日、迎えの馬車に乗って現地集合だったよね。で、儀式の時に魔力提供及び見学。今日はゆっくりと体調を整えるように…だったよね。」
「そうだ。儀式の後、体調が戻り次第帰還。一部は残って今後の調整だけど、それは僕達学生には関係ない話さ。」

そうなんだよね。
昨日まではこの大使館に教会関係者が押し寄せてきたらしい。
一部貴族もだけど…
目的は…僕か??
でもさ、断ってくれてるはずだしね…

今もう一度念押ししに行ってくれてるんだ。
アカリがね…
サヤカは…多分…

まぁ、あの話を聞いた時には驚いたけれど、納得もした。
だからきっと僕は無事に国に戻れると信じてる。
信じてるからね~~~~



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