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聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです
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はぁ…………
アカデミーの男子寮にある自室でため息だ。
どう考えてもこれだよね…
鏡に映る自分の姿に何とも言えない気持ちになる。
嫌ではない。嬉しいんだけれども、恥ずかしいんだ。
あの日、ディから贈られたものが僕の身体に刻み込まれて??いる。
刻み込まれておると言うのは語弊か…
なら、何と言ったら良いのだろうか…
噛まれた噛み跡は癒やされて傷は無い。
本当に綺麗ですべすべなんだよ。
でも、そこから施された模様。
まるで刺青かのように模様が浮き出ていた。
ディの髪の色と瞳に色で彩られた模様。
綺麗だと思うんだけどね…
母のを見た事があったから知っているし、姉のも見せてもらったこともある。
全部では無いけどね…
それを踏まえてのデザインでドレスがいつも作られていたから…
模様の色は相手の髪や瞳の色だと教えられている。
大きさや濃さは相手の魔力に匹敵し、模様も個人差があるらしい。
「流石に見せるのはどうかと思う。となると、やっぱりハイネックインナーを着る必要性が…」
仕舞われているものの中から黒色のハイネックの物を取り出して着用する。
制服の下に着るから、この位の薄さがちょうど良い。
その上に白のシャツとズボン、今日は暖かいからベストは辞めて、ジャケット。勿論ネクタイならぬスカーフを巻いてピンで留めた。
「うん、これなら…」
姿見で確認して部屋から出た。
朝食を済ましているから、そのままアカデミーの校舎に向かう。
「おはよう!!」
「おはようございます。」
「やぁ!」
「ご機嫌よう」
いろんな場所で朝の挨拶が飛び交う。
うん、いつもの光景だ。
今日の従者はディアブロで、いつものように今は影の中で待機中。
教室には友人がすでに座って会話をしていた。
ガラガラと扉を開けると振り向かれる。
「おは…」
「ん??」
「……」
友人達の反応が??
僕の顔を見て、首元を見て徐々に視線を下げてまた顔を見る。
どうした??
こてんと首を傾げながら、『おはよう』と朝の挨拶をすまし、カバンを机の横に吊り下げる。
この教室の机は前世の学校の机によく似ていた。
教室によっては大学の様な階段上の長テーブルの様な感じのところもある。
荷物を置いて、みんなのもとに行く。
凝視されるが…暑苦しいと思われたか??
アカデミーの男子寮にある自室でため息だ。
どう考えてもこれだよね…
鏡に映る自分の姿に何とも言えない気持ちになる。
嫌ではない。嬉しいんだけれども、恥ずかしいんだ。
あの日、ディから贈られたものが僕の身体に刻み込まれて??いる。
刻み込まれておると言うのは語弊か…
なら、何と言ったら良いのだろうか…
噛まれた噛み跡は癒やされて傷は無い。
本当に綺麗ですべすべなんだよ。
でも、そこから施された模様。
まるで刺青かのように模様が浮き出ていた。
ディの髪の色と瞳に色で彩られた模様。
綺麗だと思うんだけどね…
母のを見た事があったから知っているし、姉のも見せてもらったこともある。
全部では無いけどね…
それを踏まえてのデザインでドレスがいつも作られていたから…
模様の色は相手の髪や瞳の色だと教えられている。
大きさや濃さは相手の魔力に匹敵し、模様も個人差があるらしい。
「流石に見せるのはどうかと思う。となると、やっぱりハイネックインナーを着る必要性が…」
仕舞われているものの中から黒色のハイネックの物を取り出して着用する。
制服の下に着るから、この位の薄さがちょうど良い。
その上に白のシャツとズボン、今日は暖かいからベストは辞めて、ジャケット。勿論ネクタイならぬスカーフを巻いてピンで留めた。
「うん、これなら…」
姿見で確認して部屋から出た。
朝食を済ましているから、そのままアカデミーの校舎に向かう。
「おはよう!!」
「おはようございます。」
「やぁ!」
「ご機嫌よう」
いろんな場所で朝の挨拶が飛び交う。
うん、いつもの光景だ。
今日の従者はディアブロで、いつものように今は影の中で待機中。
教室には友人がすでに座って会話をしていた。
ガラガラと扉を開けると振り向かれる。
「おは…」
「ん??」
「……」
友人達の反応が??
僕の顔を見て、首元を見て徐々に視線を下げてまた顔を見る。
どうした??
こてんと首を傾げながら、『おはよう』と朝の挨拶をすまし、カバンを机の横に吊り下げる。
この教室の机は前世の学校の机によく似ていた。
教室によっては大学の様な階段上の長テーブルの様な感じのところもある。
荷物を置いて、みんなのもとに行く。
凝視されるが…暑苦しいと思われたか??
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