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聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです(サヤカ)
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私の運命の人。私を愛してくれた人。今も愛してくれていると信じている。
私も愛しているから…
彼と仲間達と旅をして、目的達成。妹の幸せも一緒に応援して、妹も私も愛した人と一緒になれた。
そう、なれたんだ。
十六年以上前までは…
いきなりの神からのメッセージで、私は眠りにつくことになった。
妹の大切な者を守るため、この世界のためにと…
当時の事を思い出す。
今更ながらと思うけどね…
「やっぱり、現れたみたいだね。例の『扉』神からの啓示の通りだった。そして聖女召喚の儀式がまた行われるそうよ」
知ってるよね?そう言いながら、もう一度距離を取ろうとしたが、今度は離してもらえなかった。
腕の中に囲われたまま続きを催促される。
自分の子飼いを使って情報をしっかり得てるはずなのに、あえて私に話させようとするのね…
「あの男が、私の可愛い妹の大切な子を狙ってる。そして、今度はロザリアン神聖国の皇太子も。扉で混乱を来すのに、それに乗じて…」
「そうか…俺にどうして欲しい?」
わかっているであろうに、敢えて聞いてくるこの男が少し憎たらしくもある。
私が彼の側から離れたせいもあるのではあるが…
「わかってるでしょ?だから、お願い」
しばらくじっと私を見つめる瞳に吸い込まれそうだ。
でも、大事な事は、しっかりと言っておかないと…
「わかった…」
何やら思案する姿も相変わらずだ。
伝達魔法を展開して、指示を出していく姿も…
じゃって、出て行こうとしたら、腕を取られてそのまま横抱きにされる。
いくら霊体とはいえ、甥っ子の側にいるために神様から色々と贈り物をされている私は…
「まだ行くな。」
それだけ言われて、攫われるように連れて行かれる。
肉体は…しっかりとこの部屋ごとの強化魔法で守られてるな…
まぁ、仕方ないか…
私も愛しているから…
彼と仲間達と旅をして、目的達成。妹の幸せも一緒に応援して、妹も私も愛した人と一緒になれた。
そう、なれたんだ。
十六年以上前までは…
いきなりの神からのメッセージで、私は眠りにつくことになった。
妹の大切な者を守るため、この世界のためにと…
当時の事を思い出す。
今更ながらと思うけどね…
「やっぱり、現れたみたいだね。例の『扉』神からの啓示の通りだった。そして聖女召喚の儀式がまた行われるそうよ」
知ってるよね?そう言いながら、もう一度距離を取ろうとしたが、今度は離してもらえなかった。
腕の中に囲われたまま続きを催促される。
自分の子飼いを使って情報をしっかり得てるはずなのに、あえて私に話させようとするのね…
「あの男が、私の可愛い妹の大切な子を狙ってる。そして、今度はロザリアン神聖国の皇太子も。扉で混乱を来すのに、それに乗じて…」
「そうか…俺にどうして欲しい?」
わかっているであろうに、敢えて聞いてくるこの男が少し憎たらしくもある。
私が彼の側から離れたせいもあるのではあるが…
「わかってるでしょ?だから、お願い」
しばらくじっと私を見つめる瞳に吸い込まれそうだ。
でも、大事な事は、しっかりと言っておかないと…
「わかった…」
何やら思案する姿も相変わらずだ。
伝達魔法を展開して、指示を出していく姿も…
じゃって、出て行こうとしたら、腕を取られてそのまま横抱きにされる。
いくら霊体とはいえ、甥っ子の側にいるために神様から色々と贈り物をされている私は…
「まだ行くな。」
それだけ言われて、攫われるように連れて行かれる。
肉体は…しっかりとこの部屋ごとの強化魔法で守られてるな…
まぁ、仕方ないか…
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