竜の国のご都合主義？

アカデミー

アカデミー生活開始です。

召喚の授業の後も、いろんな講義を楽しく受けた。
休みの日には、自宅にも戻っている。

でも、この頃良く見かける見知った人がいた。
何であんな所に？
そう思ったら、講師として教壇に立っていた。

攻撃魔法や防御などの戦闘に特化した魔法術や、護身用としての体術の講師としてだ。
何でこの人が？

でも、僕から声をかけるのも…
ムシする訳ではないけれど、今は教えをこう一生徒でもあるし…
どうしたもんだと考え悩んでいたら、向こうから近づいて来た。
講師としてだ。

「カルロス・セイクリオン君。次の授業で使いたい資料があるんだ。一緒に運んでもらえるかな？」

そう言って、有無も言わさず手伝わされた。
それは良いよ。僕も生徒の一員。
先生のお手伝いなんて、他の生徒も頼まれてやっているから。
でも、何で僕ばかり？

彼の講義は物凄くわかりやすい。資料としてみんなに渡される物も、読みやすいし見やすい。
教科書よりわかりやすいとも思うよ。
まるで参考書のような感じだ。もう、参考書でいいよね。
そう思うけど…

今日も資料作りから運ぶまで付き合わされた。
従者のジャスにも手伝ってもらおうと思ったら、ジャスはジャスで、僕が手伝わされている時、別の講師から手伝いをよく頼まれていた。しかも、色んな講師から。
偶然とは思えないほどだ。
これは絶対何かある。
今度質問してみようと思った。
そう、心に誓うぐらいの気持ちで。
僕の楽しいアカデミー生活のためにもだ！！