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アカデミー
アカデミー生活開始です
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「さて…向こうが空いてるね」
ちょうど窓側の席が空いていたから、五人で座る。
僕の両隣は、シルビィとスレイン。向かい合わせでカルバンとグレイスだ。
カルバンの思惑はシルビィに拒否され、スレインがシルビィを応援した結果だ。
いつも、この順番になっている。
もしかしたら、このメンバーでスレインが一番強いのかもしれない。
シルビィの向かいが、もちろんカルバンだけど。
体格からも、この感じがちょうどいいのか?
時々見られている他からの視線は感じるけど、このメンバーでいる時は安心できるしね。
僕以外を見てるんだよ。きっと。
彼らは僕から見ても、かっこいいし、可愛いし、綺麗だからね。
目の保養にもなるよ。
でも、気になる事は気になるわけで…
「よく視線を感じるんだよね…」
思わず食べながらポツンと呟いてしまった。
楽しい話題を提供した方がいいんだけどね…
さっき考え事をしたせいか?
「まぁ、『ヒト族』が注視される事は良くあるからな」
「そうなんだ?カルバンとかグレイス見たいな『男らしい人を』という意味で見たりとか、『美丈夫』としてスレインとかも一緒に見てるのはわかるけど、僕たち二人を見てるのは…どうなのかなぁ…」
そう言って、シルビィが首を傾げる。
僕からしても、シルビィは可愛い系だと思うよ。
『番』であるらしいカルバンは大変だね。
それも兼ねて、膝の上に座らせたいのかなぁ…
あれって、かなり恥ずかしいよね…
この頃の僕もされるけど…
家でとか、あの人とどこかに行く時とか…
母が父にされていたから、小さい時はそれが当たり前と勘違いしていた時期もあったけど、母や兄、姉とかにしっかりと教え込まれたのと、前世の事を思い出した今では恥ずかしすぎる。
そこの辺り、時々思い出したりするんだ。
「まぁ、危害を加えそうな感じがあれば、俺たちでどうにかしてやるから、任せとけ。生徒会とかも、結構取り締まりしてるらしいしな。大丈夫だ」
そう言って豪快に食べているグレイスと、そうそうという感じで頷きながら食べているカルバンだった。
「君たちの暴走は私が止めますから」
と言うのは、もちろんスレインだけど。
でも…
やっぱり気には…いゃ、注意はするけど、大丈夫。
だって、友人と行動する時は、離れてついて来てくれる僕たちの従者がいる。
今も一つ離れたテーブルにいる。
しかも僕の影の中にも…
だから、大丈夫だ。
ちょうど窓側の席が空いていたから、五人で座る。
僕の両隣は、シルビィとスレイン。向かい合わせでカルバンとグレイスだ。
カルバンの思惑はシルビィに拒否され、スレインがシルビィを応援した結果だ。
いつも、この順番になっている。
もしかしたら、このメンバーでスレインが一番強いのかもしれない。
シルビィの向かいが、もちろんカルバンだけど。
体格からも、この感じがちょうどいいのか?
時々見られている他からの視線は感じるけど、このメンバーでいる時は安心できるしね。
僕以外を見てるんだよ。きっと。
彼らは僕から見ても、かっこいいし、可愛いし、綺麗だからね。
目の保養にもなるよ。
でも、気になる事は気になるわけで…
「よく視線を感じるんだよね…」
思わず食べながらポツンと呟いてしまった。
楽しい話題を提供した方がいいんだけどね…
さっき考え事をしたせいか?
「まぁ、『ヒト族』が注視される事は良くあるからな」
「そうなんだ?カルバンとかグレイス見たいな『男らしい人を』という意味で見たりとか、『美丈夫』としてスレインとかも一緒に見てるのはわかるけど、僕たち二人を見てるのは…どうなのかなぁ…」
そう言って、シルビィが首を傾げる。
僕からしても、シルビィは可愛い系だと思うよ。
『番』であるらしいカルバンは大変だね。
それも兼ねて、膝の上に座らせたいのかなぁ…
あれって、かなり恥ずかしいよね…
この頃の僕もされるけど…
家でとか、あの人とどこかに行く時とか…
母が父にされていたから、小さい時はそれが当たり前と勘違いしていた時期もあったけど、母や兄、姉とかにしっかりと教え込まれたのと、前世の事を思い出した今では恥ずかしすぎる。
そこの辺り、時々思い出したりするんだ。
「まぁ、危害を加えそうな感じがあれば、俺たちでどうにかしてやるから、任せとけ。生徒会とかも、結構取り締まりしてるらしいしな。大丈夫だ」
そう言って豪快に食べているグレイスと、そうそうという感じで頷きながら食べているカルバンだった。
「君たちの暴走は私が止めますから」
と言うのは、もちろんスレインだけど。
でも…
やっぱり気には…いゃ、注意はするけど、大丈夫。
だって、友人と行動する時は、離れてついて来てくれる僕たちの従者がいる。
今も一つ離れたテーブルにいる。
しかも僕の影の中にも…
だから、大丈夫だ。
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