竜の国のご都合主義？

驚きは急にやってくる

そろそろアカデミー？

疲労困憊で無事に終わった着せ替えショー。
ぐったりした僕は、兄達と馬車で屋敷に戻った。

世の女性陣はすごいと思うよ。
あんな大変は事、よくやるんだよね…
パーティーとかお茶会とかのイベント毎にドレス新調したりするんだろ？

お直しで少し雰囲気を変えて着る事もあるかも知れないけど、そうやって購入したりする事で、経済を回す一部を担ってるものね…
糸や布地から始まって、宝石までの宣伝も兼ねてるしね…

消費者の購買意欲が上がり、売れればそれだけ生産地にも還元されてくる。
貴族は宣伝も多少兼ねてるんだと思うよ。

買い過ぎは良くないけどね…


まぁ、それはいいとして…

結局、数着作ることになったんだよね。
成長したから、普段着も一緒に作るって言ってたよ。
僕、男だから、そんなに要らないと思うけどなぁ…
参内する時は、きちんとした物が要るとは思うけど…

後日連絡が来て、次は屋敷で調整とかするらしい。
それだったら、今日だって…と思ったけど、布地選びとかがあるからっていってたか…
また疲れそうだ…


「大丈夫か？」

兄が心配そうに覗き込んできた。

「眠いなら、寝てていいぞ」

そう言って、肩をかしてくれる。
僕の兄は、やっぱり優しい…
瞼が重い…

「ごめん…」


馬車の揺れって、結構身体に負担がくるイメージだけど、そこは貴族。
しかも、母大好きな父だから、母に負担をかけないよう、こういう移動手段の物とかにはお金をかけてるから乗り心地がもの凄く良いんだ。
どこにどんな魔道具を仕込んでいるのかは知らないけど、スプリングみたいな物でも入ってるんだろうなぁ～
車輪も特殊加工なのかもしれない。
馬車なのに、前世の車に乗ってる感じなんだから、凄い技術だと思うよ。

そんなどうでもいい事を考えながら、眠気に負けてしまった。


着いたら起こしてくれたらいいのに、着替えもさせられて、ベットで寝てたなんて…
どんだけだろ……
恥ずかしい…