竜の国のご都合主義?

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驚きは急にやってくる

僕のスキル?

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それからしばらく、シルフィーネ…そう、シルフィの力を借りて、数々の風操作をしてみた。
渦巻きの様にしてみたり、刃を作る様にして飛ばしてみたり。
少し飛べないかなぁ…なんてのも挑戦した。
初めから全て思い描く様にいくわけないと思ったけれど、一部はいい感じに使えた。
それは今は秘密。

日が傾きかけ、夕焼けに染まる前に、結構疲れてしまい、今日はお終いと言わんばかりにお礼を言って、練習はお開きにした。
しっかり二人の聖女に癒されて、体力回復させてますとも…

ヘトヘトで帰って、屋敷の者に心配されても困るからね…
隠れて極秘で出て来たんだから…

屋敷について、特に変わった感じがなくてホッとした。
でも、僕の姿が見えなかったら…って思ったら、アルストがまるで僕のコピー人間みたいなのを作っていたみたいだ。
僕が部屋に戻ると、それはスーッと消えていった。
思わず大きな声が出そうなぐらいビックリしたんだけどね…

なんか、驚きの連続がこの所続いているみたいだ…

これって、どこまで家族に内緒にしておいたら良いんだろうか…

「う~~~~ん」

思わず両腕を組んで頭を悩ませる。

「どうされましたか?」
「どうしたの?」
「大丈夫ですか?」

三人ともが心配してくれるから、少し相談してみようか…
ほら、三人とも英霊だし…
シルフィは今は側にいない。

「僕のスキルの事なんだけど、家族にずっと内緒にってのもどうかと思うし…下手に言って何か問題が起こってもと思ってね…」
あの時考えた事を伝える。
もし間違っているなら、どうしたらいいのか教えてもらいたかったんだ。
もしくは、同意を得たいという気持ちが強いから…

「そうですね。今は何処までできるかを確認されて、その後でご両親に説明•相談された後、兄弟の方に説明されたらどうですか?」
「そうね、その方がいいと思うわよ。どこまで出来るかわからなかったら、世間にどれぐらい見せて、後どのくらい隠せば身の危険性が減るか。隠せるかって感じよね。変なのに目をつけられたら、たまったもんじゃないしね…」
「うんうん」

そっか…って言うか、『変なの』って何??
怖いんですけど…

「まぁ、大丈夫だと思うわよ」

そう言って、叔母に背中をバンバン叩かれた。
その根拠はどこから来るのか…
聖女だから?そうなのか?
それとも、母が叔母にとって妹だから?
叔母が何処かの国に嫁いだ経緯も関係?
父の事知ってるから?

すごく目がキラキラしてるよ…

でも、『精霊召喚』も、『英霊召喚』もとんでもないように思うんだけど…

「はぁ…………」

思わず大きなため息が出たが、三人が自身ありありの態度だから…
まぁ、深く考えるのはやめよう…
そう考えを纏めてしまった。
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